全国的にも珍しい武家の女性の髪形規制を示す新史料。規制は藩主夫人も例外ではなかった=水戸市の茨城県立歴史館で 江戸末期、水戸藩が家中のすべての女性の髪形や装飾品(髪飾り)について絵図で指定するなど厳しく規制していたことが、水戸市の茨城県立歴史館の調査で分かった。九代藩主徳川斉昭が天保年間(一八三〇−四四年)に行った藩政改革の一環とみられ、同館の笹目礼子首席研究員は「髪形規制を示す絵図入りの具体的な史料は全国的にも珍しい。斉昭が女性の髪形まで細かな指示を出していたとは驚きだ」と指摘している。 (水戸支局・吉原康和)