切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 ご報告が遅くなりましたが、『東洋経済日報』8月26日号が刊行されました。僕の連載「切手に描かれたソウル」では、今回は地下鉄1号線を取り上げましたが、きょうはその中からこの切手です。(画像はクリックで拡大されます) これは、1974年8月15日に発行されたソウル地下鉄開通の記念切手です。 ソウル市の地下鉄建設計画は、1969年10月、交通部長官に就任した白善の下でスタートしました。 朝鮮戦争の英雄であった白は1960年に退役し、台湾・フランス・カナダの大使を歴任した後、ほぼ10年ぶりに帰国して交通部長官に就任しましたが、帰国早々、ソウル市内のバスの殺人的な混雑を体験して、交通事情の改善に本気で取り組む決意をしたそうです。 白は、