【コラム】教保文庫、本当の勝負はこれから 教保文庫光化門店が今年4月に休業に入ったとき、周辺の多くのサラリーマンが残念がった。中学生のころから30年ほどこの書店を利用し、大学時代には暑さをしのぐ場所として、社会人になってからは待ち合わせ場所としてよく利用していた。 そのためかどうかは定かではないが、先月27日に同店が5カ月ぶりに営業を再開すると、三日で21万人の利用客があったという。休業に入る前に1日の利用客が4万人だったことからすると、実に2倍近い利用客があったことになる。それだけ同店の営業再開が待ち望まれていたわけだ。 教保文庫は、リニューアルオープン効果のおかげで、当分は売り上げ特需の恩恵を授かりそうだ。ある出版社の社長は、「教保文庫光化門店のリニューアルオープンで、売り上げが先週に比べ50%伸びた。『教保文庫効果』に驚いている。だが、問題はその後だ。リニューアルした教保文庫だが、本