切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 プロ野球のセントラル・リーグは、広島東洋カープが25年ぶりに優勝しました。というわけで、カープにちなんでこの切手です。(画像はクリックで拡大されます) これは、1897年8月16日に清朝国家郵政が発行した3角(30分)切手で、跳ねる鯉が描かれています。 1897年の国家郵政発足以前の中国大陸の郵便事情は、非常に複雑で、実質的な清朝郵政として機能していた海関にくわえ、政府の公用便を運ぶ駅站、地方の官公署の文書を運ぶ文報局、民間の飛脚に相当する民信(日本の飛脚よりも相当に規模が大きく、シンガポール、マレー、ジャワにまで及ぶ通信網を完備していた業者もあった)、開港地に置かれた列強の郵便局、在住外国人の通信組織である書信館などが、それぞ