山梨・甲府に生まれ、1995年のヴァンフォーレ甲府の誕生から、ずっとチームの危機や浮き沈みを見守ってきたサッカージャーナリストの中山淳氏が、クラブ会員としての視点もまじえて、その想いを特別寄稿してくれた。 ※ ※ ※ ※ ※ ヴァンフォーレ甲府5人目のキッカー、山本英臣が蹴ったボールがネットを揺らした時の、あの北側スタンドの爆発的な熱量。そうれはもう、歓喜なんて二文字だけでは表現できないくらいのレベルのものだった。 選手たちが喜ぶピッチの光景ではなくて、そっちを眺めた瞬間に、グッときた。思わず、熱いものが込み上げてきた。 こんなふうに心の底から素直に喜べることなんて、一体、いつ以来のことだろうか。 支えてくれたファンに向けて感謝を伝える選手たちこの記事に関連する写真を見る 選手やスタッフが集まって天皇杯優勝の記念撮影が行なわれている時、チャンピオンボードの前に座って天皇杯を