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名文に関するkidspongのブックマーク (77)

  • おばあちゃんの思い出話と乳首責めの相性

    【続きのようなもの anond:20230328202632】 三年前に祖母が亡くなったとき、私は孫代表スピーチを頼まれた。それで葬儀に出るまでの短い間におばあちゃんとの思いでをふりかえることになった。 そのころ大好きだったアイドルが載っていたMyojoやPOTATOを見せて、おばあちゃんに誰が好みか聞くと、「みんなすてきでかっこいいけど、この子が明るい感じでお話がしやすそう」といって、当時の私の推しを選んでくれた。 画家だった曾祖父の描いた、ふたつのあけびが木になるままにはじける刹那をとらえた、グロテスクで美しい日画をいつもいとおしそうにながめていた。 横山大観の展覧会に行きたいというから、じゃあ一緒に行こうと博多駅で待ち合わせをした。前日に何度も何度も電話で確認したホームにおばあちゃんはいなくて、慌てて必死に探したら、私の母が以前に贈ったあみめの大きなベージュのレースのよそ着をきて、

    おばあちゃんの思い出話と乳首責めの相性
    kidspong
    kidspong 2023/02/09
    何やこのタイトルは?と思って読み始め、おばあちゃんの思い出話にどっぷり入り込んでたら中盤で唐突乳首。そうだ私はこの増田の「乳首責め」が気になって読み始めたんだった!と思い出し乳首。とんでもない乳首名文
  • メモ - 弱者にやさしく人間味のない社会/肌のぬくもりの感じられる素朴な差別

    最近、哲学者の千葉雅也氏がサイゼリヤについて語っていたツイートが「炎上」状態になっていた。 サイゼリヤに来たら、番号を記入した紙を渡す形式になっていた。ライス大盛りに一つの記号列が割り当てられている。ひどいと思った。世界は当に寂しいところになった。これでいいと気で思っているんですか、当のところはどうなんですか、と叫びたくなった。 2022-07-05 12:56:36 ものすごく卑近な言い方にすれば、無味乾燥な記号にすることで来それを指す言葉が持っていた豊潤さを消している、人間味であるとか詩的感性の剝奪である、というようなことであろう。コンテキスト等についてアンフェアにならないように紹介しておけば、togetterと氏のアカウントの直接の発言も参照されたい。 今回は、氏の発言がなぜ「炎上」状態になったかについて私見および他の方のご意見をメモとして残しておく。今回の内容は、私以外の方

    メモ - 弱者にやさしく人間味のない社会/肌のぬくもりの感じられる素朴な差別
  • 20時を超えて残業すると怒りがヤバい

    すげえムカつかないですか? ゴミみてえな仕事でよ、俺の人生を奪いやがってさ、万死に値しますよ たしかに俺の人生自体ゴミみたいなもんですよ むしろ、客観的に見れば、時給1000円以上の残業時間と交換したらお釣りがくると言ってもいい 来まくるよ 俺の自由時間ってホントに"無"だからさあ ありがたいと思うのがスジなんだ スジなんですが、スジなわけねえだろ、カス、ボケ、マヌケ、ナマズ、タワシ、ウンコ野郎!!!! 俺のプレシャスあるいはプライスレスな無の時間が、ゴミジョブなんかと釣り合ってたまるものかよ 俺がモンスターハンターサンブレイクででかいサイズのベリオロスに負けたり、はてな匿名ダイアリーでくだらねえトラバをつけたり、そういうことをやってる時間の方が、どう考えても大事なんだよな これは、俺の現職の業務がゴミだって話ではないんだ いやまあゴミではあるんだが、これがたとえば消防士とか医者とか、そう

    20時を超えて残業すると怒りがヤバい
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    kidspong 2022/07/07
    「どうせ家帰っても何もすることないんだろ?」に何も言い返せず残業押し付けられてた私にとって「俺のプレシャスあるいはプライスレスな無の時間がゴミジョブなんかと釣り合ってたまるものか」は心底救われる言葉
  • 「愛する誰かがいなきゃ救われないなんて、そんな残酷な話がありますか」 セクハラ事件からジェンダーの揺らぎに向き合う漫画『女の体をゆるすまで』作者インタビュー

    記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 自身のマゾヒズムを題材に、セクシュアリティの複雑さと初めての恋を描くエッセイ『実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。』で鮮烈なデビューを果たした漫画家・ペス山ポピーさん。7月30日、待望の2作目『女(じぶん)の体をゆるすまで』の単行が発売されました。 ペス山ポピーさんの新刊『女の体をゆるすまで』 同作は、ペス山さんが実際に被害にあった事件を糸口に、自身のジェンダーの揺らぎと向き合うエッセイ漫画。アシスタントとして向かった漫画家・X氏の元で受けたセクシャルハラスメント、壮絶なフラッシュバック、人生に影響を与えた母や友人、そして漫画を描くということ……さまざまな出来事と視点を交錯させながら、自分自身を「ゆるすまで」を描きます。 今回はペス山さんと担当編集の金城さんに、トランスについて、暴力について、物語とロールモデルについて

    「愛する誰かがいなきゃ救われないなんて、そんな残酷な話がありますか」 セクハラ事件からジェンダーの揺らぎに向き合う漫画『女の体をゆるすまで』作者インタビュー
    kidspong
    kidspong 2021/08/19
    ロールモデルについての言及が印象的。マイノリティって「少数」という意味ではなく「ロールモデルの少なさ」を意味するのだと思ってる。だからロールモデルが増えること、それを提示することの意味はとても大きい
  • 女子の生きざまについて。|きなこ

    3人兄妹の真ん中の娘が10歳になった。 おめでとう10歳。 10代の女の子は眩しい。全部がこれからで、色んな事が初めてで、世界が彼女達の為に扉を開けて待っている時代。彼女達はどの子もミモザアカシアの花みたいに可愛い。今月10代の仲間入りを果たした私の娘も含めてみんな、みんなだ。 1980年代後半から1990年代にかけて10代の女の子だった私には、10代はあまり楽しい季節ではなかった。 そもそも当時は地味で、そう美しくもなく、特別賢くもなく、取り立てて取り柄のない私のような女の子は学校の中で市民権というものを持ち得ない時代で、教室の隅で出来るだけ息をひそめて静かにしていないといけない、そういう存在だった。結構冗談抜きで。 でも仮に美しくて、ピアノが弾けて、成績が良くて運動もできて、性格も明るく快活なそれはそれは素敵な女の子だって『女の子』である事がまだまだまだ足枷になる時代だった。大体点呼の

    女子の生きざまについて。|きなこ
    kidspong
    kidspong 2021/08/16
    「私がブスかどうかは私が決める事」に目の前が開く感じ。そうだよ。私は無意識のうちに自分の容姿をジャッジする権利を他者に引き渡していた気がする。この言葉で今まで奪われてたものを取り戻すようなそんな気分に
  • 5年くらいセルフネグレクトしてたこと

    弱者男性のセルフケア云々の話をぼんやり読んでいて思い出したことを書く。 自分の話であって弱者男性の話というわけではないが。 たぶん年数にして5年くらい、セルフネグレクトをしていた。 きっかけは前の職場を鬼セクハラと鬼パワハラでやめたことだ。 状態で1年間くらい動けず、生活費が尽きて派遣やアルバイトをしていたが 遅刻したり休んだりで一つの職場で長く働けず金がなかった。 部屋は汚部屋で、服とゴミとが部屋中に散乱した上を踏んづけて暮らしていた。 洗濯機が壊れても買い替えられずにコインランドリーに通っていて、 毎日洗濯した清潔な服を着ることのハードルが無意味に高かった。 歯をほとんど磨いていなかったので、虫歯で口の中がぼろぼろだった。 奥歯に穴が開いてべ物がいちいち詰まるのが煩わしかった。 生活は適当で、たまにコンビニでアホみたいに買い込んで全部べてしかも吐いたりしないので、大体30kg体

    5年くらいセルフネグレクトしてたこと
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    kidspong 2021/05/22
    「歯医者に行ったり〜そんなことをしたら、まるで自分が傷ついていないみたいで嫌だった」←泣きそう。そうなんだよ…セルフケアが自分の苦しみをないものにする気がして。ある意味最後の自尊心であり復讐でもあり
  • 森喜朗氏の女性差別発言に対して男性があえて言葉にすべきこと

    望月優大です。この文章は元々とある媒体からご依頼いただき書いたものだったのですが、その後経緯があってこちらに掲載することにしました。そのため書いてから公開まで少しだけ時間が空いてしまいました。 この文章の主な部分を書いたのは木曜夕方の森氏の会見のあとから金曜の朝にかけてでした。ご存知の通り、それ以降も各方面で様々な発言や動きがありました(残念なものも、心強いものも)が、質的な問題の所在は変わっていないと考えています。

    森喜朗氏の女性差別発言に対して男性があえて言葉にすべきこと
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    kidspong 2021/02/07
    私も男だけど、男性が「利益を“得させられてしまう”性」だと認めるところからだと思う/男性優位社会って、個の資質でなく男性という属性が重視されてるという事でもあり、これって男性への侮蔑でもあるよなとは。
  • ゲームに人生を狂わされた話|Jeni / 畠山駿也

    ゲーム人生を狂わされた話私の人生を狂わせたのは身体の障害でもなく、家族でもなく、 格闘ゲームコミュニティだ。 私は指定難病である筋ジストロフィー症を患い、小学2年から車いすで生活している。 簡単に説明をすると、全身の筋肉が徐々に衰えていく病気だ。身体を酷使すると病気の進行が進む。かといって動かさないと単純に筋力が落ちる病だ。 出来る事が減っていく生活の中、内向的になり、学校以外は自宅にいる子供になっていった。唯一できることはテレビゲームくらい。放課後、同級生と遊ぶスマブラやボンバーマン、ピクミン2の対戦モードが唯一の楽しみだった。 高校に入り、ニコニコ動画の週間ランキングに入っていた「スーパーストリートファイターⅣを麗らかに実況せんとす」という動画を見た。 当時格闘ゲームに対しての印象は、操作が難しくてゲームセンターでしか遊べないという認識だった。気軽にオンライン対戦ができることに興味を

    ゲームに人生を狂わされた話|Jeni / 畠山駿也
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    kidspong 2021/01/29
    「こんなにも諦めの悪い人間になっていなかった」←諦めの悪さや執着のようなものって、悪しき感情として扱われがちな部分はあるけど、裏を返せばそれは生への積極性でもあるのだと気づく。
  • 茶とコーヒーと俺ん家の話

    俺は30過ぎてこどおじで、別に給与が特段低いとか家族の介護が必要とかそういう事情でもなく、俺個人に引っ越しするための意欲が湧かないのと、そもそも家を出る意義がもう一つピンと来てないので、実家にいる。 俺と両親合わせて3人の家族仲は特別良くも悪くもない…というのは、家庭内の緊張とか不和とかの微妙な感情をないまぜにして無難に平均化した言い方で、俺と両親はそれぞれあまり会話もないけど、「お前、いつ家出るんだよ? あと、結婚…はまあ置いといて、日々の言動とか読んでるとかなんか変なんばっかりだし、まともに社会人やれてるんだろうか?」的な無言の変な気まずさを感じるし、母と父の方はわりかし明確にいまお互いの生活態度にストレスを感じているっぽい。 しかし、だからといって、各々の了見をめぐってケンカになったりとかもないのだ。だから、まあ特別仲は良くも悪くもない、ということになる。 … 夕飯は大抵三人で一緒

    茶とコーヒーと俺ん家の話
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    kidspong 2021/01/24
    「俺の願望なんだから、俺一人が充足されれば十分って当たり前じゃん」と個を絶対的に尊重しながら、同時にそこに両親という他者の温度も確実に感じ取る増田。成熟ってたぶんこういうことなんだろうな
  • 世界はそれぞれにあって、それぞれの苦悩に声を上げればいい

    世界はそれぞれにあって、それぞれの苦悩に声を上げればいいのだと思うわけですよ、極論。 https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20201001/1601515800 シロクマ先生のこれを読んで、あとブクマでよく見る家庭教師の人とか、そこにtopisyuさんが話を広げるのとかを見てぼんやり思った。みんなそれぞれの世界でそれぞれのことを語ってるなあと。 それが悪いわけじゃないですよ。むしろもっとやれと思う。自分の知らない世界が見えるのって楽しいじゃないですか。ミュークルドリーミーを満面の笑みで毎週キャッキャ視聴するヒゲ面のおっさんとか観たら楽しいですよ。こいつエンディングを完コピで踊ってやがる、とか驚愕ですよ。それはさておき、知らない世界で知的好奇心をくすぐられるの、俺は楽しいです。たぶん多くの方も楽しいと感じることだと思います。もっとも一人一人の人

    世界はそれぞれにあって、それぞれの苦悩に声を上げればいい
  • マイKOTYの話をしたい

    マイクソオブザイヤー的脱糞ができたので報告したい ここ数年脂肪肝ということもあり、コロナでの自宅勤務を契機に1日2にして、朝はヨーグルトだけ、昼抜き、夕栄養士がデザインした宅配にしていた おかげで体重は10kg減。脂肪肝も徐々に改善中だ。ただこれのいけないところは体の抵抗力が弱ることと、クソがあまりでなくなることだ。当にちょっとしか出なくなる。なんだろう完全に消化されているといえば聞こえはいいが普段どうみても栄養とは思えないクソのような要素も体の中に取り込まれているかと思うといい気分でもない。 ここ2日ほどちょっと気分を変えてカレーべた。普段の事では出ないものだ。量は特に大盛でもないが、ひさびさに人並みのものをべて少しいい気分だった。そして今日は仕事で少しいい結果を出すことができたので、ご褒美としてラーメンべた。 そして帰宅。自宅に帰ったことでリラックスしたのか便

    マイKOTYの話をしたい
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    kidspong 2020/10/03
    「素晴らしいプロダクトを生成した自分の体に感激」「自分に誠実ではないような気もして」「40を超えていまだこのようなクソが出せる自分が誇らしい」どんな状況でも人は自分を満たす事ができるのだなぁと真剣に感動
  • 漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの..

    漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの「はみだし者」の心のよりどころになる文章を山のように生み出したんや。それだけでなく、「なんでそうなるのか」「どうしたらええんか」について、誰よりも早く考え、真面目に悩み、胃潰瘍で血を吐くほど苦しんで苦しみ抜いて書き続けて死んだんや。すごい人なんやで。 そもそもな。文学というのは、「形のないものに形を与える」営為なんや。こいつのおかげで、人の抱える人生への悩み、生きづらさみたいなもんに少しだけ形を与えることができて、それは心理学的に言えばめちゃめちゃ大きい社会的な「癒やし」効果になるんや。漱石がやったのはそういうことになる。端から見れば、ただ「小説を書いてた」だけやろな。漱石がもともと建築家になるつもりやったって知っとるか。けどなあ、友達に止められたんや。「夏目くん!残念ながら日はまだまだ二等国や。君が思うヨオロッパみたい

    漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの..
  • 娘と夜な夜なタンゴ

    つかまり立ちから二足歩行に進化途中の娘、私の手につかまり歩く練習がめちゃくちゃブームになり、延々とそれに付き合わされている。 日中はなぜかさほど乗り気にならないようで、朝が早い夫が寝静まった頃に動き出す。 ハイハイのポーズから、ンっと手のひらをこちらに向けたのが合図。エスコートして差し上げなければならない。拒否権はない。断ると泣いて怒り、安らかに寝ていた夫も泣く。 こちらが手を差し出すと、指をギュッと握ってすっくと立ち上がる。立つと上下左右にゆらゆら揺れながらマリオネットのように歩き出す。 非常に間抜けたタンゴで、飽きもせず狭い部屋を延々何往復もする。 そんなことを毎夜毎夜やってたおかげで、繋ぐ手は片手だけで歩けるようになった。片手空くと何か持ちたいらしい。おもちゃを入れる小さな手さげ袋を持って歩こうとするが、何も持たない時とは要領が違うらしい。いつもより激しくフラつきながらトテトテ歩く。

    娘と夜な夜なタンゴ
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    kidspong 2020/08/14
    「ギュッとされることで、なぜか私の方が勇気を与えられたような気になる」←手を握る・繋ぐって、相手を支える行為であると同時に、自分の存在をはっきりと自覚する行為でもあるんだよな。小さな肯定だなと思う。
  • かわいいが正義なら悪でいい

    物心ついた時からブスであるが故にあらゆる苦痛を強いられてきた。幼稚園では「増田ちゃん嫌いな人この指と~まれ」とみんなが団結する遊びが流行り、小学生の時はむしろブスであることを逆手に取りお笑い要員になることでクラスの人気を得た。中学校から上は思春期のためお笑い要員であることが恥ずかしくなりブスを武器にしなくなったら女子からはことあるごとにクスクス笑われ男子には罰ゲームで告白され学校の掲示板にはブスと書かれた。 この「罰ゲームで告白」は私の心に深い傷を植え付けた。「私に好意を持つということは罰なんだ」という気持ちは今でも抜けず、恋愛はしていない。異性にとって罰だとわかっているのに好意を期待することなどできない。 いわゆる醜形恐怖症だったのだと思う。常に己の顔が汚くて引き裂きたくなる気持ちと戦ってきた。 昨今、「かわいいは作れる」を合言葉に、詐欺メイクがネット上に広まっている。私も「それでブスが

    かわいいが正義なら悪でいい
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    kidspong 2020/06/12
    もうほんとこういうの好き。「ならメイクするな」とか言われるかもだけど、素顔が好きでもメイクしたって全然いいよね。気に入ってるスマホにかわいいケースつけて何が悪いねんっていう。
  • 「女性に否定的なかかわりをされること」の解像度を上げる ―「負の性欲」言説への批判的応答― - フツウをかきまぜる日々

    0.はじめに 現在「負の性欲」という言葉がTwitterで拡散されている。元になったTweetを見たところ「遺伝的に劣った男性に対して女性が抱く嫌悪感や拒否感」を意味するらしいが、科学的な裏付けは特にない。 確かに「女性から否定的なかかわりをされる」という現象はぼくたち男性の身にしばしば起こる。しかし、ある場面では否定的なかかわりをされても、ある場面では否定的なかかわりをされない場合も当然ある。だとすれば、まるで女性が普遍的に「負の性欲」を持っていて一部の男性を常に嫌悪・拒否すると考えるのはいささか安易だろう。 行動が起こるには、それが生じるまでの過程にいくつかの要素が介在している。例えば「朝パンをべる」という行動について考えてみる。前日アルコールを飲み過ぎて胃もたれしていればなかなかパンをべようとは思わない。家にパンがなければパンはべられない。そもそもその地域にパンをべる文化がな

    「女性に否定的なかかわりをされること」の解像度を上げる ―「負の性欲」言説への批判的応答― - フツウをかきまぜる日々
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    kidspong 2019/12/02
    「もっと丁寧に自分の不遇に向き合い、正確に自分を慰めるべきだ。よくわからない言葉に巻き込まれて自分自身を諦めるようなことを、ぼくらはしなくていい。」←最後のここでうるっとなった。
  • 「身の丈に合わせて、大学行かずに就職すればいいじゃん」

    中学3年の時、親にそんなことを言われてケンカしてから、どれほどの年月が経っただろうか。 そんな私は、某国立大の大学院を出て、参考書の編集者をしている。 幼い頃から、勉強だけは好きで、よくできた。けれども運動もコミュニケーションもへっぽこだったので、小中(公立)時代は同級生にいつもからかわれた。それ以上に辛かったのは、私が好きな勉強のことで、話が出来る相手がクラスにいなかったことだ。 「商業高校?とんでもない!君は普通科に行って、大学に入りなさい」 中学の時の担任は私に、世の中には進学校と呼ばれる、勉強が得意な人が集まって大学進学を目指す高校があることを教えてくれた。今振り返ればバカみたいな話だが、ネットが普及してない当時、塾に通わず、通信教育や家庭教師の類もやってなかった私には、そうした情報を得られる機会がほとんどなかったのだ。両親は共に非大卒で大学受験に詳しくないし、世帯所得も多くなく、

    「身の丈に合わせて、大学行かずに就職すればいいじゃん」
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    kidspong 2019/10/31
    「身の丈」の呪いを解く名文/「勉強できない方がイケてる」みたいな価値観の文化圏で育つと、努力や勉強を「恥ずかしいこと、ダサいこと」と本気で思い込んでしまうんだよな…そんなこと絶対ないよと私も伝えたい
  • 弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった|岸田 奈美

    高校から帰ったら、母が大騒ぎしていた。 なんだなんだ、一体どうした。 「良太が万引きしたかも」 良太とは、私の3歳下の弟だ。 生まれつき、ダウン症という病気で、知的障害がある。 大人になった今も、良太の知能レベルは2歳児と同じだ。 ヒトの細胞の染色体が一多いと、ダウン症になるらしい。 一得してるはずなのに、不思議ね。 「良太が万引き?あるわけないやろ」 ヒヤリハットを、そういう帽子だと思っていた母のことなので。 「ちゃうねん!あるんやて!」 ニコラスケイジを、そういう刑事だと思っていた母のことなので。 この手の岸田家大騒動は、気にしてなかった。 どうせ勘違いだろうと。 でもね、母が言うには。 中学校から帰ってきた良太が、ペットボトルのジュースを持って帰ってきたそうで。 お金はビタ一文持たせていなかったそうで。 文無しだったそうで。 (息子を文無しって言うのも、どうなん?) 私は昔、拾

    弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった|岸田 奈美
    kidspong
    kidspong 2019/10/01
    人から何かを受け取るばかりで自分は何も返せてないとよく絶望するけど、この弟さんみたいに、もしかしたら無意識のところで何かを返せてるかもしれない。厚かましいけどそういう希望は持ってもいいのかもしれない
  • セーラームーンの「おしゃれ」

    https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/koshian/status/1144789684687499264 このツイートとブクマ読んでセーラームーンのこと思い出していた 放映当時小学校低学年の女児だったのでリアルタイムで観ていて(漫画の方は後年思春期になってから読んで色々びっくりした) 服のかわいさとか髪型やその他の表現のおしゃれさなんてまだ実生活ですらぼんやりとしかわからなくて そういうものに関する感情や感覚の言語化も全然できない頃だから「どこがおしゃれか」みたいなことはハッキリわかっていたわけではないけど 子ども心にときめいたのはセーラー戦士の「足元」がキャラクターによってそれぞれ違っているところだった みんな学校が違うので制服が違うのは当たり前なんだけど、それよりももっと個性が出てるのがだった 制服のカラーリングやデザインに合わせてみ

    セーラームーンの「おしゃれ」
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    kidspong 2019/07/03
    小学校低学年で『「おしゃれ」ってつまり「それぞれ一人一人違う事」と「その人にぴったり合う事」なんだな』と思えるのかなりすごい。こういう、多くの人が何気なく流しがちなものから何かを受け取れる人ほんと好き
  • 遺書

    その状況に興奮することを初めて認識したのは、木嶋佳苗の事件をニュースで見たときだ。 死んだ何人もの男たち。彼らは騙されているとわかっていたのか、それとも何も知らずに死んだのか。 殺されるときどんな気持ちだったんだろう。自分が彼らの立場だったらーーと想像し、勃起していることに気づいた。 それで、当時つきあっていたセフレに冗談半分でお願いしてみた。僕に遺書を書くよう命じてくれないかと。 彼女は面白がって、僕のその無茶苦茶な提案につきあってくれた。 彼女の言うとおりに、僕は遺書を書く。 『人生が辛いです。生きていく希望もありません。死にます。口座にあるお金は全て○○さん(彼女の名前)に遺贈します』 書きながらギンギンに勃起していた。 自分の意思で書いているわけだが、文面は彼女の言うとおり書いているというその「書かされている」感が興奮を倍増させる。 最後に自分の名前を書いて拇印をおした。 その遺書

    遺書
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    kidspong 2019/06/13
    最近深刻な内容の増田が多いから、タイトル見て「増田でとうとう遺書を書く奴があらわれたのか…」とか思いつつ開いてみたらこの内容。最高かよ
  • 人間になった人魚姫の裸を数十年間オカズにしている話

    世の中には誰でも知っている物語をこんな風に汚れた目で見ている奴もいる。 物心付いた頃から、世の中に存在する数多くの人魚姫の絵に対して、言いようのない困惑を抱いていた。 人魚姫、それは様々な子ども向けの読み物の中で唯一、女主人公が読者の目に全裸を晒す場面のある物語だった。 幼少期の俺にとって、魚の尾鰭が人間の女の下半身にすげ替わった直後の人魚姫の描写は、あまりにも衝撃的だった。 人魚達には人間のように、動きにくい服で生身の体を覆い隠す文化がない。 ほとんど生まれたままの体に装飾品をつけ、自由自在に海の世界を泳いでいる。 しかし、直前のページまで「人間ではない空想上の生き物」として許されていた人魚姫の姿は、人間の下半身と接続した途端、突然「子どもが見てはいけない生々しいもの」に変質する。 人魚姫が人間になろうとして、何もわからないまま「なり損ねた」ぶざまで痛ましい姿が、あの裸身なのではないか

    人間になった人魚姫の裸を数十年間オカズにしている話