東京電力ホールディングス(東電HD)が危険な賭けに出た。プロパンガスを手がける日本瓦斯(ニチガス)と都市ガスの卸販売で折半出資の新会社を設立したのだ。すでに東電はニチガスが直販する都市ガスの原材料を供給しており、今回は関係を深めたかたち。 だが、電力村から聞こえてくるのは「皇族とヤンキー娘が交際しているようなもの」と「お付き合い」の先行きを懸念する声が渦巻いている。果たして、業界を震撼させる「ヤンキー娘」のふるまいとは――。 悪評高い営業手法にも「フェイクニュースもある」とは 「耳を疑った」と語るのは経済部記者だ。8月3日、東電HD傘下の東京電力エナジーパートナー(EP)とニチガスが新会社を設立すると発表した会見の席上で、ニチガスのトップから思わぬ発言が飛び出したからだ。 新会社は、首都圏で都市ガス事業参入を希望する事業者に、都市ガス小売りに必要なガスや保安サービスを一括で供給する事業を手