ホーム インタビュー 『ヒラヒラヒヒル』シナリオライター瀬戸口廉也氏インタビュー。作品には鬱ゲーというラベルではなく、バイアスなしで触れてほしい。経歴や創作へのスタンスについて訊いた 全記事インタビュー
ホーム インタビュー 『ヒラヒラヒヒル』シナリオライター瀬戸口廉也氏インタビュー。作品には鬱ゲーというラベルではなく、バイアスなしで触れてほしい。経歴や創作へのスタンスについて訊いた 全記事インタビュー
私は現在ゲームライターとして活動しているが、その前は社会福祉士資格を取得し医療福祉の世界に長い間従事してきた。そんな私は『ヒラヒラヒヒル』をプレイすればするほど、福祉職だった頃の後悔と歯がゆさと向き合い代弁してくれる、ある種の懺悔のような気持ちを抱いた。 作中で描かれていたのはまさしくあのとき私が体験した過去であり、現在まで続いているだろう患者と介護者、家族と部外者という関係そのものだった。今回本稿の筆を執る理由としては、本作に込められた社会的意義の感触を医療福祉の現場経験者である私であれば、解像度を劣化させないままに伝えられるのではないかと考えたからだ。なお、本稿には『ヒラヒラヒヒル』の核心的ではない軽微なネタバレを含んでいる。購入を検討している方は、まずプレイしてほしい。 「風爛症」という架空の難病を扱った物語 『ヒラヒラヒヒル』は、アニプレックスのノベルゲームブランド「ANIPLEX
インターネットやゲームの依存状態に陥るのを防ごうと香川県教育委員会が児童・生徒に配布している学習シート。8月、専門家で作る団体がこの学習シートに「誤りや問題点」があるとして公開質問状を出しましたが、県教委は「回答しない」ことを決めました。 問題になっているのは香川県教委が2020年度から小中学生に配布している「ネット・ゲーム依存予防対策学習シート」です。 ギャンブルやゲームなどへの依存的な行動に関する調査研究を行う「日本行動嗜癖学会」は、このシートに「医学的、科学的な誤りや問題点がある」などとして県教委としての見解を求めています。 例えば、「脳への影響」とする参考資料では、引用元の論文からは推定できない因果を述べているなどとしています。 (日本行動嗜癖学会理事 公立諏訪東京理科大学(脳科学)/篠原菊紀 教授) 「使ってる事実が、科学性に問題があるというか、正確性に問題がある。非科学的な思い
eスポーツイベント「Road to Asian Games 2022」において、香港代表チームの一員である林奇隆選手の参加資格が取り消された。さらにその翌日、3年間のイベント参加禁止を言い渡された。その処分の原因となったのは、林氏のゲームIDに含まれていた「香港民主化運動に関連付けられる単語」と見られる。 「Road to Asian Games 2022」は、今年の9月23日から開催されるアジア競技大会のeスポーツ部門予選ともいえるイベントだ。アジア競技大会はアジアオリンピック評議会(OCA)が主催する、アジア地域を対象にした国際総合競技大会である。2022年に開催される予定だったが、新型コロナウイルスの流行の影響を受け1年延期、今年開催となった。同大会は今年初めての試みとして、eスポーツを正式に競技項目として採用。「Road to Asian Games 2022」をアジアeスポーツ連
しかし、悪評にも理由はあります。本作は同年イギリスで発生した「ソールスベリー毒殺事件」という実在の化学テロをテーマにしており、イギリス政府はこの事件の実行犯がロシア軍の諜報員だったと断定したものの、ロシア政府は真っ向から否定し容疑者の身柄引き渡しを拒否しました。 つまりこのゲーム、そんなセンシティブな情勢下でロシア側から出てきた、イギリスの国民感情を逆撫でするブラック・ユーモアだったというワケです。 ゲームボードには、二人の容疑者が英国入国までに辿った軌跡と、ソールズベリーを歩く防護服を着た人々が描かれている ナチス政権下のドイツで作られたあまりに“明白”なゲームたち その後、イギリスを含めたヨーロッパ諸国とロシアの関係性は悪化の一途を辿り、2023年現在彼らがどのような関係になっているかは……敢えて説明する必要もないでしょう。 娯楽は娯楽であるがゆえに、属する社会の価値観に大きな影響を受
香川県のいわゆる「ゲーム条例」について取り扱った書籍『ルポ ゲーム条例;なぜゲームが狙われるのか』が本日2023年4月14日に発売となった。Amazonでの価格は1892円(税込)だ。 おはようございます。 『#ルポゲーム条例』、早いところではきょうから書店の店頭に並び始めると思います。 情報公開請求で、あの不自然なパブコメについて報じてから丸3年。書籍化を支えてくれた全ての人に感謝です🥹 皆さんの感想をお待ちしています! https://t.co/tBpk824lJF — 山下洋平 / TV報道記者 (@y0he1_yamash) April 13, 2023 書籍『ルポ ゲーム条例;なぜゲームが狙われるのか』は、ゲーム条例について追ってきた記者・山下洋平によるノンフィクションだ。書籍はこの条例の不透明な制定過程や科学的根拠に疑問を抱いた記者が真相に迫り、地方から民主主義のあり方を問う
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/p2vJvAV0Y2/ ニュースよりゲームの方が深い!? ゲーム取材に協力してくれた学生アルバイトのある一言が耳から離れない。 学生 「ニュース報道よりゲームの方が戦争の実態がリアルに伝わるんです」 (『Ukraine War Stories』) 体験していたゲームは、ウクライナ市民の日常を描いた戦争ゲーム。 去年2月24日から始まる戦禍の日々が刻々と描かれ、プレイヤーはその現実を追体験できるという。学生は、このゲーム体験をきっかけに戦争への見方さえ変わったというのです。 学生「やったあとは、思いのはせ方が全然 違う。親戚を見ているような気持ちになる」 これまで「娯楽」と思われたゲーム。しかし、今や、戦争や貧困問題、性的マイノリティーの方の気持ちを体験できるゲーム
離島で獲れた鮮魚が届く「釣りスピリッツ ぱくぱくキャンペーン」の狙い。10周年を控えたシリーズの新たな取り組みを生みの親・小山順一朗氏が語る ライター:大陸新秩序 バンダイナムコアミューズメントは,魚釣りを体験できるアーケードメダルゲーム「釣りスピリッツ」にて,「釣りスピリッツ ぱくぱくキャンペーン」を2021年10月31日まで実施している。 本キャンペーンにはいくつかの施策があり,メインとなるのは同社の公式Twitterアカウントに指定の投稿をしたフォロワーの中から100名に,対馬や五島列島(長崎県),佐渡島(新潟県)といった日本国内の離島で獲れた鮮魚を詰め合わせた「離島の魚ぱくぱくセット」をプレゼントするというものだ。 ゲーム業界とは異なる分野の企業と多面的にコラボレーションを展開する本キャンペーンだが,その趣旨は大きくは2つ。 1つはより多くの子どもたちに「釣りスピリッツ」の楽しさを
アメリカのシアトルで現地時間2021年9月3日、ゲームイベント“PAX West”が開幕した。新型コロナウィルスの流行によるロックダウン等が行われて以来、アメリカでメジャーなゲームイベントがオフラインで行われるのはこれが初となる。 奇しくも最後に行われたメジャーゲームイベントは、ボストンで2020年2月末に行われた兄弟イベントの“PAX East”。翌3月のGDCや6月のE3が中止され、北米のゲーム業界がオンライン化などの対応に追われたのは記憶に新しいところだ。 PAXに終わり、PAXで始まるという形になったわけだが、ニュース等で御存知の通り、アメリカでも新型コロナウィルスのデルタ株が依然として流行中。当然、健康・衛生面に配慮したレギュレーションでの開催となったが、任天堂、マイクロソフト、ソニー・インタラクティブエンタテインメントをはじめとする、大手メーカーの多くが出展を回避する形に。出展
農林水産省の政策統括官 公式 米の消費拡大情報アカウントは12月25日、『天穂のサクナヒメ』関係スタッフへのインタビューを公開した。同アカウントのFacebookページにて掲載されている。取材を受けたのはマーベラスの月野木武彦氏と入澤喬史氏、そして開発を手がけたえーでるわいすのなる氏とこいち氏である。 【直撃インタビュー❗️大ヒット稲作ゲーム誕生の秘話⭐】 今回は大ヒットしている「#天穂のサクナヒメ」について取材しました。#稲作 をとおしてゲームをする中で #お米 について関心をもっていただければ、幸いです😊 お子さんへの #クリスマスプレゼント にもいいのでは❓❓#クリスマス pic.twitter.com/04RSz810pQ — 農林水産省「やっぱりごはんでしょ!」 (@MAFF_GOHAN) December 25, 2020 『天穂のサクナヒメ』は、PS4/Nintendo S
Access Accepted第668回:ゲームで社会的なテーマを扱うことの難しさ ライター:奥谷海人 ゲームはかつてシンプルなエンターテイメントだったが,開発のハードルが大きく下がり,表現方法も広がってきた最近,難しいテーマに挑戦するデベロッパが増えてきた。現代の政治/社会問題も,そんな難しいテーマの1つだろう。今週は,北アイルランドのメーカーの挑戦と挫折について,ゲームとしての価値を絡めながら紹介してみたい。 15分で終わってしまう無料ゲーム 「The Night Fisherman」 ゲームが過度に「政治的」だという理由で問題になることがある。例えば,2019年3月頃から続く香港の民主化デモに共感したゲーム開発者が,参加者の1人となって民主化デモを体験するVRゲーム「Liberate Hong Kong」を11月にリリースしたが,プロパガンダ的だという理由でSteamやitch.lo
「フォートナイトをやってみたいという高齢者が多い。お孫さんや家族がプレイしていたり、テレビで何度か取り上げられたりしたこともあり、気になっているという人が増えている」──人材事業を手掛けるISRパーソネル(神戸市)で代表社員を務める梨本浩士さんは、同社が運営する高齢者向けeスポーツ施設「ISR e-Sports」で人気のゲームについてこう話す。 ISR e-Sportsは同社が7月、神戸市にオープン。完全会員制の“eスポーツ版スポーツジム”のような施設で、60歳以上にのみ会員資格を付与している。施設にはゲーム用のPCを6台設置しており、会員は2時間ごとに区切られた3つの時間帯のうち1つを予約して施設を訪れ、ゲームを遊ぶ。プレイ後には、談話室でコーヒーを飲みながら他の会員と雑談できる。 入会費は無料で、利用料は1回1000円(税込)。現在の会員数は約50人で、6割ほどが女性という。梨本さんに
ゲームやインターネットの依存症対策として、子どもがゲームをする時間を平日は60分までを目安にするとした香川県の条例は、ゲームを自由にすることを基本的人権として保障した憲法に違反するとして、県内に住む男子高校生らが30日、県に損害賠償を求める訴えを起こしました。 ことし4月に施行された香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」は、18歳未満の子どもが依存症につながらないよう、ゲームをする時間を平日は1日60分、休日は1日90分までを目安にルールを定めるよう保護者に求めています。 訴えによりますと、依存症につながらないよう時間制限を設けることに科学的な根拠はないうえ、家庭で自由にゲームをする時間を決めることは基本的人権として憲法で保障されており、条例はこうした権利を必要以上に制限し憲法に違反するとして、県に対して合わせて160万円の賠償を求めています。 訴状を裁判所に提出したあと、渉さんは高松市
「あつ森」は広い年齢層にバランス良く浸透。ANDEVERが市場観測ダッシュボード・OMENの調査結果からヒットの裏側を分析 あつまれ どうぶつの森 配信元 ANDEVER 配信日 2020/07/10 <以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています> マーケター必見。 コンソールゲーム市場観測ダッシュボード「OMEN」が 明らかにする、 『あつまれ どうぶつの森』ヒットの裏側 購買率へ起きた大きな変化から、 ユーザー年代別のメディア戦略のヒントが明らかに ■『あつまれ どうぶつの森』ブームは20代によって始まり、10代、30代、40代へと広がる アンデバーは、月次定点観測を行う「OMEN」のデータを用い、2020年2月から5月までの期間、『あつまれ どうぶつの森』の購買率における年代分布がどのような推移を辿っていったのかを可視化しました。 ※クリックで拡大 まず購買率は2月の17%か
Access Accepted第649回:「Black Lives Matter」運動。アメリカの深刻な人種問題とゲーム業界 ライター:奥谷海人 アメリカでは現在,武器を持っていなかった黒人男性が警官の過剰な暴力で死亡した事件をめぐって,大きな抗議運動が起きている。6月の新作発表を延期するゲームメーカーも出てきており,その影響は北米ゲーム業界にもおよびつつある。今週は,この出来事の背景やアメリカ社会の根深い問題にスポットライトを当てたい。 終わらないポリス・ブルータリティ(警察の暴力) 2020年5月25日,アメリカ・ミネソタ州の州都ミネアポリスで,偽の20ドル紙幣でタバコを買ったと通報された46歳の黒人男性が,警官に手錠をかけられたうえで地面にうつぶせにされ,9分近くも警官の膝で首を押さえられるという事件が発生した。男性は「息ができない」と何度も訴え,周囲に集まっていた人々も膝をどけるよ
任天堂やSIEなど世界のゲームメーカーが差別や暴力,偏見に反対するとの立場を次々と表明。掲げるのは「Black Lives Matter」 編集部:Gueed 画像はPlayStation公式Twitterアカウントのツイート(リンク)より ミネソタ州ミネアポリスで現地時間2020年5月25日に発生した黒人男性の死亡事件に端を発する抗議行動が世界で広がるなか,今はその時期ではないとしてゲーム関連イベントの延期を発表したソニー・インタラクティブエンタテインメント(関連記事)。同社と同様に,Nintendo of AmericaやMicrosoft,Capcom USA,Square Enix,BANDAI NAMCO Entertainment America,Ubisoft,Activision Blizzard,そのほか数多くの,そして世界のゲームメーカーが,差別や暴力,偏見に反対すると
「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」に対する会長声明 2020年(令和2年)5月25日 香川県弁護士会 会長 徳 田 陽 一 第1 声明の趣旨 当会は、「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」の廃止、特に本条例18条2項については即時削除を求める。 第2 声明の理由 1 総論 2020年(令和2年)3月18日、香川県議会において「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」(以下「本条例」という)が可決成立し、同年4月1日より施行された。 本条例は、2条1号において、「ネット・ゲームにのめり込むことにより、日常生活又は社会生活に支障が生じている状態」を「ネット・ゲーム依存症」と定義づけ、18条2項において、具体策として、保護者に対し、「子どものネット・ゲーム依存症につながるようなコンピュータゲームの利用に当たっては、1日当たりの利用時間が60分まで(学校等の休業日にあっては、90分まで)の時間を上
今月から施行されたゲーム依存症の対策などを盛り込んだ県の条例について県議会の3つの会派は、条例が制定された過程の問題点を洗い出す必要があるとして、条例の検討委員会で委員長を務めた大山一郎議長に対して27日、検証委員会の設置を求める申し入れを行いました。 申し入れを行ったのは、県議会の自民党議員会とリベラル香川、それに共産党県議団のあわせて3つの会派です。 3つの会派は、条例の検討委員会で委員長を務めた大山一郎議長に対して、「条例を制定する過程の手続きに対し、透明性や公正性に問題があったと県内外から指摘されている」として問題点を洗い出し、説明責任を果たすため検証委員会を設置するよう求めています。 3つの会派の代表者は27日、県庁で記者会見を開き、検討委員会では県民から意見を募ったパブリックコメントの結果について要約のみが示され、原本が公開されたのが採決のあとになったことや、原本が公開された際
パブリックコメントを巡る“不正”疑惑をはじめ、条例施行後もさまざまな批判や疑念が持ち上がっている「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」。パブコメの不自然な点については既に、KSB瀬戸内海放送や朝日新聞などが原本を入手し検証を行っていますが、編集部でも4月23日にようやくパブコメの原本(正確には原本の“写し”)を受け取ることができました。 今回、編集部では開示された原本のうち、有効コメント約4000ページを全て公開するとともに、実際にパブコメ原本を閲覧することであらためて見えてきた“異常”な点を、これまで指摘されてきた点と合わせて検証しました。 ※原本の配布はこちらの記事から 編集部に届いたパブコメの原本 「賛成」の大半が2月1日・3日の2日間に集中 届いたパブコメはA4用紙で4186枚。大きく「個人」と「事業者」に分かれ、このうち「個人」のものはさらに「賛成」「反対」「提言」に分類されてい
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