gRPCで送受信されるメッセージは、標準ではProtocol Buffersでシリアライゼーションされることになっている。一方、gRPCのwire protocolはそこは柔軟になっていて、実際、多くの実装ではシリアライゼーション形式をカスタマイズ可能だ。 たとえば、ある種のニーズのためにFlatBuffersが必要だとか、HTTP/2をサポートする標準的なツールでの解析のためにJSONのほうが可読性が良いとか、社内のバイナリ表現の一貫性のためMsgPackが必要だとか、宗教的な理由でProtobufを使えないとか、そういうときはスキーマだけprotobufで書いておいて、シリアライズは好きなようにやれば良い。 で、具体的にはそれはどうやったらできるのだろう。これが本稿の話題である。いくつかの言語で実際にJSONでシリアライズするクライアントとサーバーを書いてみたので、その結果を紹介する。