ケン・リュウ(C)Lisa Tang Liu 「愚行録」「蜜蜂と遠雷」を手掛けた石川慶監督の最新作「Arc アーク」が、6月25日から公開される。SF作家ケン・リュウの短編小説「円弧(アーク)」(ハヤカワ文庫刊)を原作に、人類で初めて永遠の命を得た女性をめぐる物語を描く。東北大学で物理学を専攻していた経歴を持つ石川監督は、以前からSFを撮りたいと思っていたそうで、ある思いを綴った手紙をリュウに送り、映画化をオファーした。 リュウは2011年に発表したわずか20ページ足らずの短編「紙の動物園」が、その年の最も優れたSF・ファンタジー作品に与えられる、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞の世界三大SF文学賞の3冠を制覇した。 また、全世界で2900万部、日本でもシリーズ合計で異例の47万部を記録した中国のSF超大作「三体」シリーズの英語版を翻訳するなど、翻訳家としても活躍。英語版「三体」