19日、サウジアラビア西部ジッダで握手するムハンマド皇太子とウクライナのゼレンスキー大統領(国営サウジ通信提供、ロイター=共同) アラブメディアでは、広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に先立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領がサウジアラビア西部ジッダを電撃訪問し、アラブ連盟(22カ国・地域)首脳会議で演説したことに関心が集まっている。 レバノン紙アンナハル(電子版)は20日付でコラムニスト、ロザナ・ボモンセフ氏の論評記事を掲載し、サウジは今回のアラブ連盟首脳会議に、シリアで国民の弾圧を続けるアサド大統領を招き、米国などの批判を買ったとし、「欧米が強く支持するゼレンスキー氏を招くことでバランスを取った」と指摘。サウジは「(米露)どちらの側にも肩入れせず、調停者の地位を追求している」こともアピールしたとしている。