安倍晋三元首相銃撃事件の発生から8日で丸1年。自民党議員ら有志団体は同日夕、現場の近鉄大和西大寺駅前(奈良市)に設置した献花台に約4千人が参列したと明らかにした。 献花台は午前8時半ごろに受け付けを開始。小雨の降る時間帯があったものの、列が絶えることはなく、穏やかな表情を浮かべる安倍氏の写真の前に花束が次々と積まれていった。 近畿だけでなく愛知や関東から訪れる人もおり、千葉市の大学職員、田中健士(たけし)さん(35)は「社会のために尽力してくれた安倍さんが殺されたことは今でも許せないし、受けたショックも変わらない」と唇をかんだ。 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の問題を長年追及してきたジャーナリストの鈴木エイトさんや、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)も手を合わせた。 また、有志団体が現場から東に約5キロの「三笠霊苑」(奈良市)に建立した慰霊碑「留魂碑(りゅうこんひ)」にも