岸田首相は、マイナンバーやマイナンバーカードを巡るトラブルが相次いでいることを受け、関連する既存のデータやシステムの総点検を「今年秋までに行う」と表明。新たなトラブルを防ぐため、人為的なミスが発生しないようにデータ入力の自動化やチェックの仕組みの重層化などにも今年秋までに取り組むと表明した。 また、マイナカードを使って住民票の写しなどがコンビニで受け取れるサービスで別人の証明書が誤交付されるトラブルについては「システム改修が今週中に終わる見通しだ」と述べた。 首相は会見で、2024年秋に予定される健康保険証の廃止と、カードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」への一体化について「発行済みの(紙などの)保険証は来年秋の廃止後、最大1年間有効とみなす経過措置が設けられている。再来年(25年)秋まで使用可能であることを説明し、その間に対策を取り、円滑な移行に取り組む」と述べた。