作家の書く小説の裏にいる、「文芸編集者」という縁の下の力持ちの存在を聞いたことがあるかもしれません。彼らは一体、どんな役割を果たしているのか? その知られざる文芸編集者の世界を、森見登美彦さんのブレイクに立ち会い、万城目学さん、大沢在昌さん、貴志祐介さん、西加奈子さん、門井慶喜さんなど多くの人気作家を手がけてきた『本の旅人』(KADOKAWAの月刊読書情報誌)編集長の小林 順さんにうかがいました。 ●文芸の世界は「順番待ち」が大事!? ――「文芸編集者」は他の編集者とどう違うのでしょう? 小林 順さん(以下、小林):作家の書いた「小説」を世に送り出すのが文芸編集者の仕事ですが、一人の作家と比較的長くおつきあいをすることが多いのが特徴ですね。コミックスの場合は漫画家さんごとに出版社が決まっているといわれますが、小説の場合は作家ごとに各出版社の担当がつく形で、有名作家になると10社以上集まって
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