衆院本会議で30日夜、2014年度補正予算の採決が行われ、与党の賛成多数で可決した。採決に先立ち反対討論に立った馬淵澄夫議員は、(1)本来当初予算に計上すべき項目(2)経済対策としての効果がはっきりしない項目(3)現在の情勢に即しているとは思えない項目――等が補正予算に計上されているのは問題だと批判し、反対を表明した。 馬淵議員は安倍総理が年頭会見で「全国津々浦々一人でも多くの皆さんにアベノミクスの果実の味を味わっていただきたい」と述べたことについて、しかし現実には確かに株価は上がったが、一方で実質経済成長率は2期連続のマイナスとなり、15年度は政府経済見通しではマイナス0.5%とリーマンショック以来の年度でのマイナス成長になり、家計を見ても昨年11月の実質賃金はマイナス2.7%と、17カ月連続のマイナスを記録したと指摘。安倍総理が言うアベノミクスの果実は「一部の富裕層のみが独占し、物価上