梅田さんのエントリ と発言を契機にして日本語論英語論が花盛りですが、つい先月、こんな本が出ていたので迷わず購入して読了しました。著者は、現在、東京大学で英語史の准教授を務め、またハーヴァード大学の客員研究員でもある寺澤盾氏。「英語の歴史」というオーソドックスで直球なタイトル通り、英語の起こりから英語のこれからまでがIknow初級コースでLの発音に四苦八苦しているような僕でもさらりとわかった気になる一冊です。 ■H・G・ウェルズの予言 「SFの父」ハーバート・ジョージ・ウェルズ(Herbert George Wells)は1933年、22世紀初頭の未来から時代を遡る未来歴史小説『世界はこうなる』(The Shape of Things to Come)という小説を発表した。その作品中、20世紀から21世紀を回顧して、こう描写した。 「英語の歴史」(P4-5) One of the unan