「男と女の友情は成立するのか?」という人生で誰もが一度は考えたことがある(どちらかというと青春の)疑問に対して、橘玲さんはこう答えました。 友情は成立する。「ただし、男女の『友情』にはひとつ条件がある。その男が、もっと魅力的な女と性愛関係にあることだ。その関係が破綻し、ほかに性愛の対象となる女性がいなければ、友情はたちまち欲望へと変わるだろう」 つまり、愛とセックスに満足している男がいて、現在つきあっている女性よりも魅力が少ないと思える女性となら、男は友情関係を築くことができるというわけです。 ……男達、どうですか? 『週刊文春』の連載で、この文章を読んだ時には、唸りました。 いやもうミもフタもないとはこのことかと。 その連載が一冊の本になりました。 『女と男 なぜわかりあえないのか』(文春新書) 橘さんは冒頭、こう書きます。 「『男女平等』の世の中では、『男と女は同じでなければならない』