自民党は、8日の参院法務委員会での入管難民法改正案の採決時、れいわ新選組の山本太郎代表が委員長席に飛びかかるなどの暴力行為があり、近くにいた自民議員らがけがをしたと訴えた。採決後の法務委理事懇談会で言及した。9日にも立憲民主党などと共に懲罰動議を提出する方向で調整している。 法務委の福岡資麿与党筆頭理事(自民)は記者団に「山本氏の暴力的な行動で負傷者が出ている。看過してはならない」と批判した。参院が事実関係を確認している。
品川駅前で行われた公開取り締まりで、自転車利用者に安全運転を呼びかける警視庁高輪署員ら=10月19日、東京都港区 自転車が加害者となる事故が相次いでおり、警視庁は10月末から「車道の右側通行」や「徐行せずに歩道通行」などの4つの違反で、悪質な場合に「赤切符」を交付し、取り締まりを強化している。赤切符には、道交法違反容疑での書類送検や罰金が科せられる場合もある。自転車のルールの認知不足もみられ、警視庁は「目的は事故防止だ」とし、利用者に安全運転を求めている。 自転車は車道の信号「運転手さん、いま信号、赤でしたよね?」 東京都内の大通りにかかるスクランブル交差点。昨年10月、会社員の女性(36)は、自転車で交差点を渡ったところで警察官に呼び止められた。女性は青信号で渡ったのに、なぜ止められたのか理解できなかった。 警察官は「青だったのは歩行者用の信号です。車道の信号は赤でしたよ。守らなきゃいけ
連合は16日、先の衆院選に関して「共産党との関係が構成組織が一丸となって戦うことの困難さを増長させた」などとする総括をまとめ、公表した。連合は衆院選で立憲民主党と国民民主党を支援したが、立民は共産と政権奪取後の「限定的な閣外からの協力」で合意するなど、踏み込んだ協力関係を築いた。 総括は「立民の候補者が立った一部の選挙区で『比例は共産党』と書かれた公選はがきが配られ、混乱もあった」と指摘。共産が掲げる「野党共闘」は「綱領に基づく統一戦線の1つの形であり、共産主義社会実現のための手段であることは明確だ」と強調した。 その上で、「共産主義社会の実現を目指している勢力から、『野党共闘』の足を引っ張るなと批判されるゆえんは全くない」としつつ、「共産を含む野党共闘にはくみしないとの考え方を組織内部に徹底できたかは課題が残る」と振り返った。 来夏の参院選に向けては、「立民・国民民主と連合の3者が十分に
4月9日、「金のしゃちほこ」特別展覧の開会式に出席し、マスクを外してかじりつくようなパフォーマンスをする河村たかし市長=名古屋市表敬訪問を受けた東京五輪ソフトボール日本代表後藤希友の金メダルをかじり、集中砲火を浴びた河村たかし名古屋市長。新型コロナウイルス禍での空気を読まないパフォーマンスは、実は今回が初めてではなかった。4月には、名古屋城天守から地上に下ろされていた「金のしゃちほこ(金しゃち)」にもかじりつくポーズをしていたのだ。 問題の行動は、新型コロナの感染拡大が続いていた4月9日に起きた。金しゃちに触れられる特別展覧の開会式に出席した河村氏は、関係者が大勢残った会場で雄しゃちに接近、着けていたマスクを外して前傾姿勢で鼻先に口を近づけた。 一般客にはマスクを着けて手指消毒した上で、雄の鼻先の一部だけを触るよう求めていたが、河村氏は他の部分を手でつかみ、口を大きく開けてかじりつくような
菓子製造販売のシャトレーゼホールディングス(甲府市)は25日、「ナボナ」で知られる老舗菓子店の亀屋万年堂(東京都目黒区)と生産子会社の亀屋万年堂製菓(同)の全株式を取得し、子会社にしたと発表した。 亀屋万年堂は昭和13年に東京・自由が丘で創業し、38年に発売したナボナは、プロ野球・巨人の王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)の「ナボナはお菓子のホームラン王です」のテレビCMで人気を高めた。元巨人選手の国松彰氏が社長、会長を経て、昨年まで顧問を務めていた。 シャトレーゼは郊外店を中心に全国展開している。株式取得について「互いの企業理念は親和性が高く、双方の強みを生かすことでお客さまに新たな付加価値を提供できると判断した」としている。
16日の大学入学共通テストで「鼻出しマスク」の受験生が再々の注意に従わず失格となった問題で、この受験生が失格後に会場内のトイレに長時間居座ったとして、警視庁が建造物不退去容疑で現行犯逮捕していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。 大学入試センターや捜査関係者などによると、逮捕されたのは49歳の男。東京都江東区の試験会場で16日、最初に実施された地理歴史・公民の試験の際からマスクで鼻を覆っていなかった。 試験監督が何度も注意を行い、6回目には、次は不正行為になると伝達。午後の英語・リーディングの試験中に失格を告げたが、応じず席から動かなかった。 同じ教室の受験生は別室に誘導され、試験が続けられたという。 捜査関係者によると、その後、男は、男子トイレに移動して閉じ籠もり、会場側の職員が110番通報した。警察官も説得を続けたが、それにも応じず、個室内に居座った。午後10時ごろ、警察官が
先の大戦で日本軍が開発した人間魚雷「回天」の搭乗員が書いたとされ、インターネット上に流布している「18歳の回天特攻隊員の遺書」の作者は実在しないことが11日、回天研究者ら関係者への取材で分かった。元海軍士官の男性(故人)の創作だった疑いが強い。男性は戦後、特攻隊員の遺書の収集に携わっており、研究者はこうした複数の遺書を基に創作した可能性を指摘している。(大森貴弘) 《お母さん、私は後3時間で祖国のために散っていきます。胸は日本晴れ。(中略)お母さん。今日私が戦死したからといってどうか涙だけは耐えてくださいね。でもやっぱりだめだろうな。お母さんは優しい人だったから。お母さん、私はどんな敵だって怖くはありません。私が一番怖いのは、母さんの涙です》 この元回天特攻隊員の遺書とされるものが世に出たのは平成7年。元海軍士官の男性が皇学館大の戦没学徒慰霊祭で講演し、大学が講演録として冊子にまとめた。こ
幼い頃、父の車でドライブに行くと、必ずカーステレオでかかっていた曲がある。 恋人よ、僕は旅立つ。東へと向かう列車で…そう、太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』である。 子供心にドラマチックな歌だった。ハンカチじゃなくてハンカチーフというところが何やら詩的だったし、歌詞の物語性がとにかく高い。吟遊詩人の物語を聴くような気持ちで一緒に口ずさんだ。 都会に旅立った青年と故郷に残った娘の恋文のやり取りである。青年は都会に希望を抱き、娘に素敵な贈り物を探すよと約束するが、娘はそんなものは要らないから都会の絵の具に染まらないで帰ってと訴える。 都会暮らしに慣れた青年は、きっと君に似合うと都会で流行(はや)りの指環(ゆびわ)を贈る。娘は指環よりあなたのキスがいいと手紙を返す。 季節が過ぎる。恋人よ、君は故郷で口紅一つつけない素顔のままかい? 僕は都会で立派になった。スーツ姿の写真を送るよ、なかなか素敵だ
新型コロナウイルス流行阻止のため行われた悪疫退散の特別祈願=31日午前、奈良市の春日大社(恵守乾撮影) 新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)を阻止しようと、奈良市の春日大社は31日、悪疫退散の特別祈願を始めた。終息宣言が出るまで毎日続ける。 春日大社では、平成15年に重症急性呼吸器症候群(SARS)、21年に新型インフルエンザが世界で流行した際も、同様に特別祈願を実施。今回は日本人初の感染者が奈良県内で確認されるなど不安が広がる中、感染拡大を防いで平穏な日常を取り戻すため、一般参加もできるようにした。
新幹線殺傷事件で横浜地裁小田原支部が言い渡したのは、小島一朗被告が身勝手に望み続けた「無期懲役」だった。判決を言い渡された小島被告は、裁判長の許可もなく、「控訴はいたしません。万歳三唱します」と叫び、実際に両手を3回、高々と上げた。 公判で、小島被告は「一生刑務所に入りたかった」「3人殺すと死刑になるので、2人までにしようと思った」などと身勝手な動機を話していた。 この日は、その公判と同じく、灰色のスエット姿に眼鏡をかけて入廷。傍聴席や裁判員席に何度も目をやる場面がみられた。 判決の言い渡しが始まると一転、小島被告は、じっと前を見据えた。「被告人を無期懲役に処する」。佐脇有紀裁判長が、こう告げた瞬間も、微動だにしなかった。 だが、裁判長が控訴について説明し、自席に戻るように促すと、小島被告は立ち上がって万歳することを宣言した。「被告人は席に戻りなさい」。裁判長は強い口調で制したが、小島被告
セコム社員による窃盗事件の流れ 不審者の侵入を知らせる警報機が誤作動を起こした留守中の民家に駆けつけ、室内を物色し高級腕時計などを盗んだとして、兵庫県警捜査3課と尼崎北署は1日、窃盗と住居侵入の疑いで、警備最大手「セコム」(東京都渋谷区)社員、坂上直希容疑者(24)=大阪市中央区南船場=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。県警は同様の被害を複数確認。坂上容疑者の犯行とみて慎重に裏付け捜査を進めている。 捜査関係者によると、坂上容疑者は9月下旬、兵庫県尼崎市の60代男性宅で不審者の侵入を知らせる警報機が作動したことを受け、現地に駆けつけた。男性がセコム側に預けていた合鍵で留守中の一戸建て民家へ入り、警報機が誤作動を起こしたことを確認。室内を物色し、2階にあった高級腕時計(約50万円相当)など貴金属数点を盗んだ疑いが持たれている。 坂上容疑者は現場に異常がないことを上司に報告した上で、盗
国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長が東京都に対し、競技会場を札幌市へ移す案が浮上している2020年東京五輪のマラソンと競歩以外の競技についても、「暑さ対策に課題が残る」と問題を提起していたことが29日、都関係者の話で分かった。コーツ氏は具体的な競技名には言及していないが、大会組織委員会の関係者によると、トライアスロンやマラソンスイミング(男女10キロ)で暑さ対策が課題に上がっているといい、都関係者も懸念を示している。 30日から都内でIOC調整委の会合が始まり、これらの競技についても議論になる見通し。ただ、いずれも水泳を含む競技のため会場の変更は極めて困難で、競技時間前倒しの選択肢が残されているという。 コーツ氏は25日、都庁で小池百合子知事と会談した。都関係者によると、コーツ氏は競技会場の選定に権限を持つ国際競技連盟(IF)の関係者から、「陸上以外の競技についても
カンパチの水揚げの様子を自民党の森山裕国対委員長(左)とともに視察する安倍晋三首相(中央)=26日、鹿児島県垂水市の海潟漁港(代表撮影) 9月の自民党総裁選で連続3選を目指す安倍晋三首相(党総裁)が、正式な出馬表明の舞台に選んだのは、森山裕国対委員長の地元の鹿児島県だった。森山氏は先の通常国会対応で尽力し、「反安倍」に傾きそうだった石原派(近未来政治研究会、12人)を首相支持でまとめた。山口県選出の首相は森山氏への返礼の意味も込めて「平成の薩長同盟」を演出したともいえる。(今仲信博) 「ちょうど今晩のNHK大河ドラマ『西郷どん』(のテーマ)は『薩長同盟』だ。しっかり薩長で力を合わせ、新たな時代を切り開いていきたい」 首相は26日、鹿児島県鹿屋市で開かれた森山氏の後援会合に出席し、新時代の「薩長」の絆を大切にする考えを強調した。 首相は、7月に鹿児島入りする予定だったが、西日本豪雨の対応で延
昭和52年に刊行された『ガラスのうさぎ』(金の星社)は、東京大空襲などで両親と妹2人を失った高木敏子さん(84)が自らの体験をつづったロングセラー。累計発行部数は200万部を超え、映画やテレビドラマにもなった。世代を超えて読み継がれる不朽の名作はどのように生まれたのだろうか。(聞き手 村島有紀) ◇ あの戦争で、何があったのか。両親や幼い妹たち、物言わぬ人々に代わって、私が伝えていかなければと思ったのは20歳のころ。自治体主催の成人式がありましたが、両親のいない私は祝ってもらう気になれず、1人で両親のお墓参りに行ったのです。そこで目にしたのが「戦災横死」という言葉でした。横死とは、志半ばで倒れること。あの戦争では、志半ばで亡くなった人がたくさんいたんです。 《同書は、太平洋戦争末期に家族4人を相次いで失った少女の視線から戦中戦後を描くノンフィクション。疎開や空襲による悲劇、戦地から帰った兄
平昌五輪・ショートトラック女子500メートル決勝で繰り上げ銅メダルを獲得したカナダ人選手のSNSが、韓国の一部ネットユーザーから殺害予告を含む多数の中傷投稿により炎上した問題で、国際オリンピック委員会(IOC)は選手に敬意を払うよう異例の呼びかけを行った。カナダ側でも代表選手の安全確保に乗り出すなど波紋を広げている。 発端は13日に行われたショートトラック女子500メートル決勝で、韓国の崔●(=王へんに民)禎(20)=チェ・ミンジョン=とカナダのキム・ブタン(23)がレースで激しく競り合い接触。崔●(=王へんに民)禎は2位でゴールしたが、ブタンの体を押したと判定され失格となり、ブタンが繰り上がって銅メダルを獲得した。 これに韓国の一部ネットユーザーが猛反発。朝鮮日報(日本語電子版)によると、ブタンのインスタグラム(写真共有アプリ)にはレース後1時間で1万件の中傷コメントが殺到したという。ブ
保守派の論客として知られる評論家の西部邁(すすむ)さん(78)=東京都世田谷区=が21日、死去した。 警視庁田園調布署によると、同日午前6時40分ごろ、東京都大田区田園調布の多摩川河川敷から「川に飛び込んだ人がいる」と110番があった。飛び込んだのは西部さんで、署員らが現場に駆け付け病院に搬送されたが、死亡が確認された。 同署によると、目立った外傷はなく、付近で遺書のような文書が見つかった。自殺を図り、溺死したとみられる。 西部さんは21日未明から行方不明になっていた。同居する家族が探していたところ、多摩川で流されている西部さんを発見し、通報したという。 西部さんは北海道出身。東大経済学部に在学中、全学連中央執行委員として安保闘争に参加し、学生運動の指揮を執った。大学院では経済学を専攻し、横浜国立大や東大などで教鞭(きょうべん)をとる傍ら大衆社会論を軸とした評論活動を開始。「経済倫理学序説
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