アントワネットが、王の愛人デュ・バリー夫人に声をかけない。たったそれだけのことが国際問題に発展するという、アントワネットとデュ・バリー夫人のあいさつ対決(第3~9話)。ベルばら序盤、最初の盛りあがりどころです。 この話、原作では「未来の女王マリー・アントワネット」の誇り高さを示すエピソードとして描かれます。 「いちどだけ…わたしはあの女に声をかけました/でも……でももうこれきりでおわりです」と言いながら屈辱の涙を流すアントワネット。そして、そんなアントワネットの誇り高さに感銘を受けるオスカル。アントワネットのかっこよさが引き立つエピソードです。 一方のアニばら版。大筋で原作通りに進行するこのエピソードですが、アニメ独自につけくわえられたある場面により、作品内での意味が大きく変わり、デュ・バリー夫人の方がかっこよく見えるという逆転が起こります。さて、そのある場面とは? それは、第9話「日は沈