(ミューズ・アソシエイツ社長) うめだ・もちお 1960年東京都生まれ。米シリコンバレー在住。経営コンサルタント。著書に『ウェブ進化論』など。初めて書いた将棋本『シリコンバレーから将棋を観る』で昨年、第22回将棋ペンクラブ大賞を受賞した。 ■潔く時に無頼な語りの粋 人々の発するたくさんの声から、鮮やかに輝くはっとする言葉をつかまえる。そしてその言葉のきらめきをもとに物事の本質を考える。私はこれまで、ずっとそんなことをしてきた。 十六年前にシリコンバレーに移住し、対象を情報技術と起業家精神に絞り、シリコンバレー人たちの切れ味の良い言葉に耳を傾け、考え続けた。その成果を『ウェブ進化論』にはじまる一連の著作にまとめ終えたとき、私はちょうど後半生の入り口に差し掛かっていた。そして同じことを母語たる日本語でやってみたくなった。 砂漠で砂金を探すようなこの営みには、莫大(ばくだい)な時間の投資が必要と
どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語 作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/11/25メディア: 単行本購入: 66人 クリック: 1,407回この商品を含むブログ (58件) を見る 『どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語』(梅田望夫/中央公論新社)は、ぶっちゃけて言ってしまえば釣りタイトルです*1。著者自身、はじめに「いや、羽生さんだけが強いわけじゃないんですよ」(p7)って述べてますし。ですが一方で、将棋に詳しくない人でも名前を知っている棋士が羽生善治であり、その棋士が長年に渡りトップとして君臨し続けているのもまた事実です。巷では「将棋とは、最後に羽生が勝つゲーム」といわれることもあるくらい、ぎりぎりの手に汗握る勝負を繰り広げているにも関わらず、最後の最後に勝つのは羽生……。そんなことが幾度
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