ここは小田急小田原線の連続立体交差と複々線化の事業に伴う鉄道地下化で生まれた線路跡地だ。対象は世田谷代田―下北沢―東北沢の3駅間の約1.7km区間。2022年5月に一部区間を残して街開きした。区が公共空間の通路や広場を、小田急電鉄が商業施設やホテル、住宅、広場などをそれぞれ整備した。 「地下化によって創出された土地は区にとって貴重な存在。北沢周辺は住宅などが密集し道路が狭く、災害対策が課題だった。災害時は緊急車両の通行路として活用でき、日常使いもできる駅間通路を整備した」。区北沢総合支所拠点整備担当課の岸本隆課長は、こう説明する。