撮影:杉本篤 体裁だけが整っているものには魅力を感じない ──前の『BLUE』から4年振りなんですが、ずっとその間映像を撮りためていたんですか?ひとつの作品としてまとめようという気持ちはあったんでしょうか? そうですね、休まず撮っていました。『BLUE』を撮り終わって、作品を発表したときには自分のなかでいろいろ思いができていて、その反省を活かしたかったんです。 『ME AND MY FRIENDS』の杉本篤監督 ──どんな反省点があったんですか? 大学生のときから本格的に映像を作り始めたんですが、映像のプロとして食べていきたいというのがあって。当時プロというくくりを考えたときに、生活をしていくために自分の作品をなんとかお金に換えなければならないって意識があって。もちろん自分の作りたいものをつくりたいってのが一番にあるんだけれど、心のどこかで売れるためにはどうすればいいか、とか、プラスアルフ