7月の参院選比例代表で、落選した民主党の五十嵐文彦元衆院議員(64)への投票を呼び掛ける違法な文書を公示前に配ったとして、滋賀県警が公選法違反(事前運動、法定外文書頒布)容疑で、埼玉県の五十嵐氏の事務所を家宅捜索していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。県警は近く、五十嵐氏らを同容疑で書類送検する方針。 捜査関係者によると、五十嵐氏らは参院選公示前、滋賀県内の有権者に投票を依頼する法定外文書を郵送した疑いが持たれている。県警は7月下旬、埼玉県の事務所を家宅捜索。パソコンの記録などから裏付け捜査を進めている。 五十嵐氏は1993年に初当選。民主党政権では、2010年9月から財務副大臣を務めた。12年の衆院選で落選。7月の参院選では、比例代表で2万9077票を獲得したが落選した。