いよいよ公開間近となった新たなるゴジラ映画『GODZILLA 怪獣惑星』。この物語はシリーズ初となる長編アニメーション作品であり、全三部作からなる人類と怪獣の戦いの物語の第一幕であることが既にアナウンスされているが、そんな『GODZILLA 怪獣惑星』の公開に先駆けて、プレストーリーとなる作品が角川文庫より発売された。 その作品の名は『GODZILLA 怪獣黙示録』。1999年に地球に怪獣が初めて出現してから、ゴジラの出現と二種類の宇宙人と邂逅を経て人類が地球を退去するまでの半世紀近くにも及ぶ人類と怪獣の戦いを描いた作品である。 本作『GODZILLA 怪獣黙示録』がどういう作品か、というと怪獣が立て続けに出現するようになった「怪獣黙示録」という時代を生きた人々の体験談を集積・編纂した「オーラルヒストリー」である。1999年に初めて人類の前に姿を現した怪獣。彼らにより街を追われ国を失い家族