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ブックマーク / www.mishimaga.com (8)

  • 好きな人に告白することは迷惑だ | みんなのミシマガジン

    第16回 好きな人に告白することは迷惑だ 2019.08.18更新 2年ほど前、私の主催したインタビューの技法に関するワークショップを終えた後、参加者のみなさんとカフェでコーヒーを飲んでいた時のことです。経緯は失念しましたが、大学院生の男性が他の参加者に尋ねられ、「これまで誰とも付き合った経験がない」と答えていました。打ち解けた雰囲気の中でそれなりの親密さがもたらした展開でそうした話題になったのでしょう。隣にいた女性が「付き合いたいとは思わないの?」と尋ねます。 すると彼はこう答えました。 「好きな人がいても告白するのは相手に迷惑かなと思うんですよ」 え? と驚き、口元に運んだカップを一旦テーブルに置いたものの、すぐさま「なるほどそうか。わからないでもないな」という得心が訪れました。発言を聞いた私と同世代の女性は、彼の言動に覇気のなさを見て取ったのでしょう。憤慨に近いような納得しかねる表情

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    pha 2019/08/20
  • 井上理津子×井上章一 京都ぎらい?の関西案内(1)|今月の特集2|みんなのミシマガジン

    今年の3月、ノンフィクションライター・井上理津子さんの『関西かくし味』(ミシマ社)が発刊になりました。世の中に山ほどあるグルメ......とはひと味もふた味も違い、味だけでなく、そのお店の人、生き方までをぐるっと綴っている一冊。うまくて安いは当たり前、関西の「ええ人・ええ味」をぎゅっと詰め込んでいます。 書の刊行を記念して、ただいま『京都ぎらい』(朝日新書)が大ヒット中の井上章一さんと、京都にて対談イベントを開催しました(井上章一さんの『アダルトピアノ』『名古屋と金シャチ』は代表・ミシマの編集なのです!)。 ふたりの「井上」が語る、京都、そして関西とは? 全3回でお届けします。 2016.06.06更新 『京都ぎらい』は京都讃歌? 章一こんなね、街中のつどいに招いていただけるのはものすごくアウェー感があって、ちょっと縮こまっております。 理津子私も井上章一さんの御はずっと読ませていた

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    pha 2016/06/08
  • 第157回 ネットコミュニティの設計と力 制作の裏側(近藤淳也さん編)|本屋さんと私|みんなのミシマガジン

    近藤淳也さんといえば、「株式会社はてな」の創業者。はてなの提供する「はてなブログ」や「はてなブックマーク」「人力検索はてな」などのサービスは、知らず知らずのうちに生活に溶け込んでいます。 そして先日、近藤さんが監修された『ネットコミュニティの設計と力』が発刊。15冊のシリーズで日におけるインターネットのすべてを網羅しようという試みの「角川インターネット講座」の第5巻目です。 ミシマ社京都オフィスから自転車で5分、ご近所のはてなの近藤さんに、ご著書のこと、選び、そして屋さんのこと、伺ってきました! ワイワイやりながら作った ーーこの『ネットコミュニティの設計と力』では、一見ネットとは距離があるように見える霊長類学者の山極さんが執筆していたりと、構成が印象的でした。どのように決めていったのでしょうか? 近藤そもそも僕は、の監修なんてやったことなかったですし、監修がどういう作業な

    第157回 ネットコミュニティの設計と力 制作の裏側(近藤淳也さん編)|本屋さんと私|みんなのミシマガジン
  • 第39回 表現者|いささか私的すぎる取材後記|みんなのミシマガジン

    乾杯を交わした後で、3日前の挑戦者決定戦での戦型選択の意表について行方尚史に尋ねた。 なぜ相振り飛車を選んだのか。大一番こそ普段通り戦うというのが勝負事の常識と言われているのでは、と。 彼は柔らかな口調で言った。 「今ひとつしっくり来ていなかったので、全てを変えなくちゃいけないと思ったんです。ちょっと飛びたいな、と。うん。飛びたいなと思った。僕の将棋は地味なので、飛びたいと思ったんです」 ちょっと飛びたい――。 ゾクゾクして、思わずニヤついてしまった。行方が選ぶ言葉は時々、鮮やかに生きることへの憧憬を漂わせている。 行方尚史は表現者である。もちろん盤上技術で、勝つことへあらゆる死力を尽くすことで表現する者。さらには生きる姿勢や流儀によって、自分とは何者かを伝え続けている存在だと思っている。棋士としての在り方、佇まいだけではない。彼の書いた文章を初めて読んだ時、心底そう思った。

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    pha 2015/04/07
  • 第130回 何よりも嫌なのは、自分の言葉がコントロールされること(藤原辰史さん編)|本屋さんと私|みんなのミシマガジン

    現代社会は、ファストフードやコンビニ、イタリアンに中華料理、言い出したらきりがないくらいたくさんのべ物に溢れていて、なにかをべたいと思えばすぐに手に入れることができます。 べることがすき。料理をすることがすき。そんな人は、きっとたくさんいるだろうなあ。 けれどたとえば、今日べたサラダのなかに入っていたトマトは、たくさんの農薬がふりかけられてできています。そしてその農薬は、近代化されたハイテクな機械でまかれていて、そしてその農薬を使うことによって、農家のおじさんが......。そんなふうに、毎日わたしたちが必ず手にしている「べ物」のすがたの後ろ側を、想像したり、考えたことはあるでしょうか? すべてのべ物には、歴史があります。そしてそれをめぐる政治があり、思想がある。 そんな当たり前のようでそうではない、普段はまったく考えも及ばないことに気がつけたことは、とても衝撃的でした

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    pha 2014/11/10
  • 第18回 闘志について語るときに羽生の語ること|いささか私的すぎる取材後記|みんなのミシマガジン

    王者の首に刃を突きつける奇襲だった。 将棋会館東京将棋記者会室のモニターが映し出す特別対局室の盤上には、見たこともない陣形が広がっている。隣にいた観戦記者は「なんだこれ」と驚いた後で「これは昼までに終わりますね」と言った。まだ11時前だ。対局開始から1時間も経っていない。 若手の登竜門である第44期新人王戦を制した都成竜馬三段が臨んだ記念対局。相手は羽生善治三冠だった。いわゆるエキシビジョンマッチである。非公式戦で、正式な記録としては残らない一局だが、少なくとも都成にとっては真剣勝負だったはずだ。羽生の胸を借り、自らの腕を試すことができるのだから。仮に白星を挙げれば、何より雄弁に実力を示す看板になり、己の背中を押す自信にもなる。天才たちが四段(プロ)昇段への切符をめぐって弱肉強の死闘を繰り広げる三段リーグに持ち込む、最良の財産となるのだ。 独創的な指し回しはプロ間でも高い評価を受け、奨

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    pha 2013/12/05
  • 「いま、地方で生きるということ」を書いてみて 西村佳哲(前編)|特集|平日開店ミシマガジン

    いよいよ8月上旬に発刊となる、西村佳哲・著『いま、地方で生きるということ』。書は、東北と九州に住んでいる方、計10人にインタビューした一冊です。 このの最後には、三島が西村さんと打ち合わせ中に突然受けたインタビューを収録しています。渋谷のロイヤルホスト、夜の23時のこと。どうして城陽にオフィスをつくったのか。その謎を聞かれたのですが、今回は、「逆」に三島が西村さんにインタビューをおこないました。さて、どんな話が飛び出すのでしょう・・・? を書くきっかけをお話いただいた前編と、住む場所について語ってくださった後編、全2回でお届けします。 (文・大越裕 聞き手・三島邦弘 取材場所/efish) 「いま、地方で生きるということ」を書いてみて 西村佳哲(前編) 「いつか」はない、という思い 西村佳哲(にしむら よしあき) 1964年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒。デザインオフィス、リビングワ

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    pha 2013/11/02
  • 第9回 「コラム道」番外編・その2|コラム道|平日開店ミシマガジン

    先週にひきつづき、小田嶋隆先生による「コラム道」ライブ版です。 2010年5月8日、寺子屋ミシマ社のスペシャルゲストとして来ていただき、ミシマガ連載でおなじみの「コラム道」を生語っていただいた、その後編です。 第2回の今日は、「プロと素人書き手を分けるもの」。コラムニスト小田嶋隆先生が語る、「プロのライターとして通用するポイント」とは? ちなみに、私のハートを射抜いた名言はこれです。 「調子が悪いときの小田嶋さんの原稿は、調子のいいときの素人よりも悪い」 ささ、もうこれ以上は申しますまい。ごゆるりと堪能くださいませ。 (聞き手:三島邦弘) 前回「『コラム道』番外編・その1」はこちら! 取材するほど自縄自縛に 小田嶋ライターにできることって実はすごく限られていて、コラムニストが書ける範囲というのもそんなにありません。取材している連中の書くものと、取材しないで書くものは、たぶん必要な

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