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ブックマーク / shorebird.hatenablog.com (3)

  • 書評 「進化でわかる人間行動の事典」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化でわかる人間行動の事典 朝倉書店Amazon 書は進化視点にたったヒトの行動の事典になる.さまざまなヒトの行動のなかから「遊ぶ」「争う」「歩く」から「恋愛する」「笑う」まで(50音順)43項目を選び出し,それぞれの行動について機能(究極因)と進化史に焦点を当てながら(事項によっては至近的メカニズムや発達についてもカバーされている)現時点での知見を解説するものだ.編者は小田亮,橋彌和秀,大坪庸介,平石界という日の進化心理学界の中心メンバー,執筆陣はそれぞれの項目に関連するリサーチを行っている研究者39名が担当するという豪華なものになっている. どこから読んでも良いし,必要に応じて参照するという使い方が基的に想定される種類の書物だが,もちろん頭から通読しても大変面白い.多くの執筆者が総説的な叙述スタンスをとっていて大変勉強になる. 全体的な感想としては,まだまだ特定の行動についてそれ

    書評 「進化でわかる人間行動の事典」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • スティーヴン・ピンカーに対する除名請願運動とその顛末 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    7月の上旬にアメリカ言語学会(LSA)に対して「ピンカーの言動はLSAの代表にふさわしくなく,LSAの目的からいって受け入れられないものであり,『アカデミックフェロー』や『メディアエキスパート』の地位からの除名を求める」という請願が行われるという騒動が勃発している. このブログではピンカーの著書や講義について紹介してきており,またこのような「キャンセル・カルチャー」について,アメリカのアカデミアの雰囲気についてのルキアノフとハイトのやミラーの徳シグナリングの書評も載せてきたこともあり,私も無関心ではいられない.簡単に紹介しておこう. 請願 docs.google.com 7月1日付で600名弱の署名付き公開書簡がLSA宛てに出されている. これは言語学者のメンバーによる公開書簡であり,スティーヴン・ピンカーをLSAの『アカデミックフェロー』や『メディアエキスパート』の地位からの除名を

    スティーヴン・ピンカーに対する除名請願運動とその顛末 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  •  「一万年の進化爆発」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    一万年の進化爆発 作者: グレゴリー・コクラン,ヘンリー・ハーペンディング,古川奈々子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2010/05/27メディア: 単行購入: 6人 クリック: 113回この商品を含むブログ (21件) を見る 書は出アフリカ以降の人類進化を扱ったである.著者のグレゴリー・コクランは物理学者でかつ人類学者,ヘンリー・ハーペンディングは集団遺伝学者でかつ人類学者と紹介されている.コクランは胃潰瘍や子宮頸癌の病原体原因説で有名な学者だ.また二人の共著でアシュケナージ系ユダヤ人の高IQが進化的な適応現象だという論文を書いていることでも知られている. 書の中心的な主張は,ヒト集団においては出アフリカ以降,過去よりも速い速度で進化が生じているというものだ.これはハプロタイプの進化速度というデータから見ておよそ100倍だと主張されている.そしてそれは大きな環境の変化に

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    pkeratta
    pkeratta 2017/08/21
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