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ブラックホールの検索結果41 - 75 件 / 75件

  • 銀河を高速で駆け抜ける”超高速度星”は未発見の天体が弾き出した?

    ハワイのマウナケア山にあるW.M.ケック天文台は9月9日、超高速度星「PG 1610+062」の起源に迫ったAndreas Irrgang氏らの研究成果を紹介しました。研究結果は論文にまとめられ、8月6日付でAstronomy and Astrophysicsに掲載されています。 天の川銀河のハローにある超高速度星「PG 1610+062」の想像図■超高速度星は銀河中心のブラックホールが撃ち出している?近年、他の恒星と比べて非常に速く運動する超高速度星(Hyper Velocity Stars:HVS)が幾つか見つかっています。1秒間に数百kmという高速で移動することになった原因として考えられているのが、天の川銀河の中心に存在が確実視されている超大質量ブラックホール「いて座A*(エースター)」です。 過去の研究におけるシミュレーションでは、太陽の400万倍もの重さを持った超大質量ブラックホ

      銀河を高速で駆け抜ける”超高速度星”は未発見の天体が弾き出した?
    • ブラックホールのジェット噴射を撮影した過去最高解像度の画像が公開される

      強い重力を持ち物質や光を吸い込むことで知られるブラックホールですが、一方でジェット噴射を行っていることでも知られています。なぜブラックホールがジェット噴射を行うのかという理由や原因は定かではありませんが、新たな研究ではこの謎を解く手がかかりとなる「ジェット噴射を撮影した過去最高解像度の画像」が公開されました。 Event Horizon Telescope observations of the jet launching and collimation in Centaurus A | Nature Astronomy https://www.nature.com/articles/s41550-021-01417-w Look: Scientists imaged an intensely powerful force coming from a black hole https://

        ブラックホールのジェット噴射を撮影した過去最高解像度の画像が公開される
      • 「ブラックホールが星の核に入り込む」新しい超新星爆発が見つかる - ナゾロジー

        2017年から実施された、夜空を広く電波波長でスキャンする「VLA Sky Survey」の観測データから、非常に明るい珍しい電波源が発見されました。 天文学者は最初、これが何を映しているのか分かりませんでしたが、追跡観測の結果、驚くべき現象が明らかとなったのです。 カリフォルニア工科大学(caltech)の研究チームは、これがブラックホールあるいは中性子星が星の核に侵入し核融合を破壊することで起こした新しいタイプの超新星爆発だったと特定したのです。 これは理論的には予想されていましたが、実際観測によって確認されたのは初めてのことです。 この研究の詳細は、9月3日付で科学雑誌『Science』に掲載されています。

          「ブラックホールが星の核に入り込む」新しい超新星爆発が見つかる - ナゾロジー
        • 「電気回路のなかに宇宙を創造する」とは一体…日本から登場した「意外なアプローチ」が世界の注目を集めるワケ(片山 春菜,畠中 憲之)

          かつて、「永遠に思えるブラックホールもやがて質量を失い、最後には蒸発するだろう」とホーキングは予言し、物理学界に衝撃を走らせた。ただ、その観測は長いあいだ困難を極めていた。その新たな可能性を切り拓くのが、「人工ブラックホール」を用いた検証である。 本連載では、その研究の最前線で世界的な注目を集める物理学者の2人、片山春菜氏(広島大学助教)と畠中憲之氏(広島大学教授)にその意義を解説してもらおう。 日本で提唱された「画期的な研究手法」 電気回路上で擬似的なブラックホールを実現するためには、どうしたらいいでしょうか。 擬似的にブラックホールを作るときのポイントは、「場所によって流速が変わるような滝の流れ」を用意することでした。電気回路では、水を流すわけにはいきません。場所によって変わる流れを作るのは、電気回路を伝わる「電磁波」です。電気回路中を電磁波がどのように伝わるのでしょうか。 電気回路の

            「電気回路のなかに宇宙を創造する」とは一体…日本から登場した「意外なアプローチ」が世界の注目を集めるワケ(片山 春菜,畠中 憲之)
          • 「宇宙で最も極端な存在」であるブラックホールとは何なのか?

            by NASA Hubble Space Telescope 超高密度の天体であるブラックホールは、天体の一種でありながら非常に強い重力のために光すら脱出できないため、直接的な観測を行うことすら困難です。そんな「宇宙で最も極端な存在」であるブラックホールについて、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが特徴的なアニメーションムービーで解説しています。 The Most Extreme Things in the Universe - Ultimate Guide to Black Holes - YouTube ブラックホールは宇宙で最もパワフルかつ極端、それでいて奇妙で複雑な存在でもあります。 Kurzgesagtによると、ブラックホールについて考える前に、まずは空間と時間について整理する必要があるとのこと。宇宙は空間と時間の中で存在していますが、空間と時間は固定されたステ

              「宇宙で最も極端な存在」であるブラックホールとは何なのか?
            • 観測史上最大のブラックホールはどれほどの大きさなのか?

              光さえも脱出できないほどの強い重力を持ち、直接的な観測すら不可能なブラックホール。これまで人類が観測を行った中で最小・最大のブラックホールは何なのか、そしてそれらはどれほどの大きさなのかを、科学系コンテンツを多数投稿するYouTubeチャンネルの科学系コンテンツを多数投稿するYouTubeチャンネルのKurzgesagtが解説しています。 The Largest Black Hole in the Universe - Size Comparison - YouTube 古典物理学の観点からは、ブラックホールは周囲の物質を飲み込み続け、質量が無限大に増加していくとされています。 では、ブラックホールはどのように成長し、どれくらい大きく成長するのでしょうか? 最小クラスのブラックホールは、存在するかどうかすらわかりません。 存在するのであれば、それはおそらく宇宙の中で最も古く、ビッグバンの後

                観測史上最大のブラックホールはどれほどの大きさなのか?
              • 天の川銀河の中心へ!『マインクラフト』驚愕のブラックホール再現が公開―過去には中性子星なども作成 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

                  天の川銀河の中心へ!『マインクラフト』驚愕のブラックホール再現が公開―過去には中性子星なども作成 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
                • ブラックホールが「宇宙最恐」な3つの理由

                  非常に強い重力によって時空をゆがめるというブラックホールは「光すらも脱出不可能」であることで知られる、宇宙空間における破壊の象徴ともいえる存在です。そんなブラックホールが「宇宙最恐」と言い切れる3つの理由について、アメリカ天文学会の副会長を務めた経歴を持つアリゾナ大学天文学部のクリス・インピー名誉教授が解説しています。 The scariest things in the universe are black holes – and here are 3 reasons https://theconversation.com/the-scariest-things-in-the-universe-are-black-holes-and-here-are-3-reasons-148615 2020年度のノーベル物理学賞はアインシュタインの一般相対性理論によってブラックホールの形成を証明したロ

                    ブラックホールが「宇宙最恐」な3つの理由
                  • 宇宙誕生初期に存在したとされる「ブラックホール星」とは?

                    ブラックホールは活発な議論や発見が行われる天体ですが、宇宙が誕生した初期には、「ブラックホール星」と呼ばれる超巨大な天体が存在したとされています。そんなブラックホール星の成り立ちや性質について科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtがアニメーションで解説しています。 Black Hole Star – The Star That Shouldn't Exist - YouTube 星の中心にブラックホールが存在するブラックホール星は、宇宙が形成された初期の短い期間にのみ存在が可能だった天体であると考えられています。 ブラックホール星の直径は太陽の80万倍以上で、既知の最大の恒星である「スティーブンソン2-18と比べても380倍の大きさがあり、これまでに存在した天体として最大の星だったとみられます。 一般的に、新たな恒星は水素ガスが集まった巨大な雲の中で最も密度が高い場所に物質が

                      宇宙誕生初期に存在したとされる「ブラックホール星」とは?
                    • 光すら逃げられないブラックホールに近づくと人間はどうなるのか?

                      by Ashok Boghani 重力があまりにも大きく、この世で最も速い光でさえも脱出不可能な天体がブラックホールです。ブラックホールは人間が到達可能な距離には存在しませんが、もし仮にブラックホールに人間が近づいたらどうなってしまうのかについて、グリネル大学物理学科のレオ・ロドリゲス准教授とシャンシャン・ロドリゲス准教授が解説しています。 Could a human enter a black hole to study it? https://theconversation.com/could-a-human-enter-a-black-hole-to-study-it-153364 ブラックホールの大きさは一般的な天体とは異なり、シュヴァルツシルト半径と呼ばれる距離で測定されます。このシュヴァルツシルト半径はおおまかにいうと「ブラックホールの質点から光すら脱出できなくなる範囲の半径」

                        光すら逃げられないブラックホールに近づくと人間はどうなるのか?
                      • ブラックホールによる「スパゲティ化」の破壊力 米天文学チームが観測 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

                        ブラックホールの恐ろしい破壊能力を表すためには、新しい言葉をつくらねばならなかった。その非常に強力な引力の手にかかった物体は、引き伸ばされると同時に引き裂かれ、スパゲティに似た長い紐状の物質と化す恐れがある。このため、ブラックホールは他の天体を食べる前に「スパゲティ化」すると言われる。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とハワイ・ケック天文台の天文学者は、過去数十年間にわたり、天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホール「いて座A」(Sgr A)に向かって加速しながら引きちぎられていく奇妙なちりの雲「X7」を観測している。X7はスパゲティ化によって引き伸ばされ、その長さは今や2000億マイル(約3200億km)を超えている。 おそらくX7は今、ひどく絡まりあったパスタの塊のようになっているだろう。X7はSgr Aによって引き伸ばされている一方で、銀河の中心を170年かけて周回する

                          ブラックホールによる「スパゲティ化」の破壊力 米天文学チームが観測 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
                        • 「光速の30%」という驚異的な速さで天の川銀河の超大質量ブラックホールを周回するガスの塊が発見される

                          by European Southern Observatory 地球がある天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホール「いて座A*」の周囲を、光速の30%という驚異的な速さで周回する高温のガスの塊が発見されました。このガスの塊は、水星の太陽周回軌道と似た距離をわずか70分ほどで周回しているとのことです。 Orbital motion near Sagittarius A* - Constraints from polarimetric ALMA observations | Astronomy & Astrophysics (A&A) https://doi.org/10.1051/0004-6361/202244493 Astronomers detect hot gas bubble swirling around the Milky Way’s supermassive black

                            「光速の30%」という驚異的な速さで天の川銀河の超大質量ブラックホールを周回するガスの塊が発見される
                          • ブラックホールの強力なジェット噴射に関する謎が解明されようとしている

                            ブラックホールと聞くとあらゆるものを吸い込んでしまうイメージが強いかもしれませんが、一方で高温のプラズマをジェット噴射していることもわかっています。新たに、巨大ブラックホールを観測するために複数の電波望遠鏡を組み合わせたイベントホライズンテレスコープ(EHT)が撮影した画像から、ブラックホールが放出するジェット噴射のエネルギー源についての謎が解明されようとしていると、科学系メディアのQuanta Magazinがまとめています。 Physicists Identify the Engine Powering Black Hole Energy Beams | Quanta Magazine https://www.quantamagazine.org/physicists-identify-the-engine-powering-black-hole-energy-beams-202105

                              ブラックホールの強力なジェット噴射に関する謎が解明されようとしている
                            • 太陽の“500兆倍”明るい天体、オーストラリアの研究チームが発見 「これまでで最も光度の高い天体」

                              オーストラリア国立大学(ANU)は2月20日(現地時間)、太陽の500兆倍明るい天体を発見したと発表した。宇宙で最も明るい天体といわれる「クエーサー」の一種で、これまでに確認している天体で最も光度が高いという。今回見つかったクエーサーは「J0529-4351」と呼ばれ、地球から120億光年以上先の宇宙で見つかった。 多くの銀河には巨大なブラックホールが存在していると考えられている。そのブラックホールが周囲のガスやちりを吸い込んだ際、ブラックホールの周りには「降着円盤」と呼ばれる円盤が生まれる。降着円盤内では物質同士の摩擦によって、温度がセ氏数十万度以上に上がり、物質がプラズマ化してX線や可視光線などさまざまな電磁波を放出する。クエーサーは、このような銀河の中心部分にあるとされている。 今回見つかったクエーサーの周囲にもブラックホールがあり、その質量は太陽の170億倍以上。研究チームは「この

                                太陽の“500兆倍”明るい天体、オーストラリアの研究チームが発見 「これまでで最も光度の高い天体」
                              • 「ブラックホールに突入したらどう見えるのか」をNASAがシミュレーション

                                光でさえ脱出することができない天体「ブラックホール」にカメラを突入させたらどう見えるのか、NASAがスーパーコンピューターを使って映像化しました。 NASA Simulation’s Plunge Into a Black Hole: Explained - YouTube New black hole visualization takes viewers beyond the brink https://phys.org/news/2024-05-black-hole-visualization-viewers-brink.html 前方に見えるブラックホールに向けてカメラが前進。ブラックホール周囲の細い円は「フォトンリング」と呼ばれているもの。 カメラが上方から吸い込まれていきます。 ブラックホールに近づいて間もなく、光がゆがんで見えます。カメラは「事象の地平面」と呼ばれるブラックホ

                                  「ブラックホールに突入したらどう見えるのか」をNASAがシミュレーション
                                • 科学者が実験装置内で「量子竜巻」を生成しブラックホールの重力状態の模倣に成功

                                  ノッティンガム大学やキングス・カレッジ・ロンドン、ニューカッスル大学の研究チームが、超流動状態の極低温液体ヘリウムを用いた実験装置で「量子竜巻」を生み出し、回転するブラックホールの重力状態に似た状態を作り出すことに成功したと発表しました。 News - Quantum tornado provides gateway to understanding black holes - University of Nottingham https://www.nottingham.ac.uk/news/quantum-tornado-provides-gateway-to-understanding-black-holes Rotating curved spacetime signatures from a giant quantum vortex | Nature https://www.na

                                    科学者が実験装置内で「量子竜巻」を生成しブラックホールの重力状態の模倣に成功
                                  • ブラックホールがハードディスクに取って代わる日(JBpress) - Yahoo!ニュース

                                    銀河の中心に位置するブラックホールのイメージ。 Image by ESO/L. Calçada, under CC BY 4.0. (小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) 2020年7月、理化学研究所の横倉祐貴上級研究員と京都大学大学院の川合光教授が、「蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述」したと発表しました*1 。「ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ?」という、刺激的な副題がついています。 そもそもブラックホールとは何なのでしょうか。その内部はどうなっているのでしょうか。どうしてそれが蒸発したり情報を蓄えたりするのでしょうか。 【画像】超大質量ブラックホールとイベントホライズンのイメージ 基本から解説しましょう。 *1:https://www.riken.jp/press/2020/20200708_3/index.html ■ 黒きもの、汝の名は穴なり 話は1970年

                                      ブラックホールがハードディスクに取って代わる日(JBpress) - Yahoo!ニュース
                                    • NASA、ブラックホールの音を公開…そのままだと聞こえないため、57オクターブ高く調整

                                      アメリカ航空宇宙局は、ブラックホールが発する圧力波が銀河に波紋を広げていく際の不気味な音を公開した。 このエイリアンのうめきや叫びのような音は、人間に聞こえるように57オクターブ高く調整されている。 また、ブラックホールの音波を美しい音楽に変換したバージョンもある。両方とも聞いてみてほしい。 真空の宇宙空間で音はほぼ聞こえないが、アメリカ航空宇宙局(NASA)はブラックホールが幽霊になったエイリアンのうめきや叫びのような音を発していることを明らかにした。 NASAの太陽系外惑星探査プログラムのTwitterアカウントは2022年8月22日、ブラックホールが発した圧力波が銀河団を通って広がっていく際の不気味な音の音声クリップを投稿した。 それが以下の動画だ。ブラックホールの圧力波がペルセウス座銀河団を通過する際の音を聞いてみよう。 「宇宙には音がないという誤解は、宇宙のほとんどが真空で、音波

                                        NASA、ブラックホールの音を公開…そのままだと聞こえないため、57オクターブ高く調整
                                      • 原始ブラックホールはインフレーション時にできた子宇宙か? - Kavli IPMU

                                        東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)が、宇宙初期の加速膨張であるインフレーション時にできた「子宇宙」が、そののちに原始ブラックホールになったとする理論を提唱した。さらに、この理論で示されたシナリオが、ハワイのすばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラハイパー・シュプリーム・カム(HSC)を用いた原始ブラックホール探索の観測で検証できることを示したことも発表された。 同成果は、Kavli IPMUのウラジーミル・タキストフ特任研究員、同・杉山素直大学院生、同・高田昌広主任研究者、米・カリフォルニア工科大学ロサンゼルス校のアレクサンダー・クセンコ教授ら、素粒子論、宇宙論、天文学者など多数の関連分野の研究者が結集した国際共同研究チームによるもの。詳細は、米物理学会が刊行する学術誌「Physical Review Letters」にオンライン掲載された。 1

                                          原始ブラックホールはインフレーション時にできた子宇宙か? - Kavli IPMU
                                        • この世界を支配する“もつれ” - YouTube

                                          #量子もつれ 宇宙・物質・素粒子という、スケールが全く異なる分野をつなぐ、 物理学の最先端トピックをご紹介する動画です。 以下の物語もぜひ御覧ください(シリーズものではございませんので、独立にご視聴頂けます。) 物語1 『トポロジカル物質と幻の粒子』 https://youtu.be/YANX-MAy67c 物語2 『手のひらの物質に生まれるブラックホール』 https://youtu.be/pAQfpC_1xSk 制作: (株)NHKエンタープライズ (株)mK5 東京大学トランススケール量子科学国際連携研究機構 https://tsqi.phys.s.u-tokyo.ac.jp/tsqi/ja/

                                            この世界を支配する“もつれ” - YouTube
                                          • 超巨大ブラックホールの詳しい観測に成功、X線の道草を利用

                                            超大質量ブラックホールの周囲で渦を巻く分厚い降着円盤は、噴き出すX線の「エコー」を生み出す。この道草による時間差を利用して、望遠鏡で直接観察するよりもブラックホールの構造を詳しくマッピングできた。(ILLUSTRATION BY NASA/SWIFT/AURORE SIMONNET, SONOMA STATE UNIV.) 昨年、ブラックホールを人類史上初めて直接撮影した画像が公開された。そのおかげでわれわれは、あの怪物の口のような穴の周辺には何があるのかを、目で見て確認できるようになった。そして今回、天文学者らは、X線の“エコー”を利用した技術を用いて、ブラックホールをさらに詳しく観測することに成功。その成果が1月20日付けの学術誌「Nature Astronomy」に発表された。(参考記事:「解説:ブラックホールの撮影成功、何がわかった?」) 観測対象となったブラックホールは、地球から

                                              超巨大ブラックホールの詳しい観測に成功、X線の道草を利用
                                            • 人類がブラックホールの存在を知る8つの方法

                                              ブラックホールは、光さえ抜け出せないほど強力な重力を持つ天体なので、可視光だけでなくX線や赤外線などあらゆる波長の電磁波を使っても、その存在を直接観測することはできません。そんなブラックホールの存在を知るために科学者たちが編み出してきた8つの方法を、科学系ニュースサイトのLive Scienceがまとめました。 8 ways we know that black holes really do exist | Live Science https://www.livescience.com/how-we-know-black-holes-exist.html ◆1:アルバート・アインシュタインの「確固たる予言」 「ブラックホール」という言葉が使われ始めたのは1960年代のことですが、1916年にはドイツの天体物理学者であるカール・シュヴァルツシルトによって、ブラックホールに相当する天体が宇

                                                人類がブラックホールの存在を知る8つの方法
                                              • ブラックホールに吸い込まれると周りはどう見える?NASAがシミュレーション映像公開

                                                  ブラックホールに吸い込まれると周りはどう見える?NASAがシミュレーション映像公開
                                                • 2万5600光年の彼方、銀河中心で何が起きている? 銀河中心のモンスター、超巨大ブラックホールが活性化 | JBpress (ジェイビープレス)

                                                  銀河中心を仲良く観測するケック望遠鏡(左)とすばる望遠鏡(右)。補償光学用のレーザーが光っている。(今回紹介するデータの取得時に撮影された写真ではありません。) (提供:W. M. Keck Observatory/Sean Goebel) (小谷 太郎:大学教員・サイエンスライター) 天文学業界ではここ最近、天の川銀河中心の活動が活発になっていると話題です。ハワイ島はマウナケア山頂にあるケック望遠鏡が赤外線で観測したところ、史上最高の明るさが記録されました。X線観測衛星やガンマ線観測衛星も、銀河中心からのフレア(爆発的放射)を報告しています。 天の川銀河の中心核は太陽系から2万5600光年離れていますが、そこに一体何がいるのでしょうか。そこで今(から2万5600年前)、何が起きているのでしょうか。 天の川銀河の超巨大ブラックホール 天の川銀河の中心核に一体何がいるのか、答えからいうと、超

                                                    2万5600光年の彼方、銀河中心で何が起きている? 銀河中心のモンスター、超巨大ブラックホールが活性化 | JBpress (ジェイビープレス)
                                                  • 地球に最も近いブラックホールがわずか1600光年先で発見される、既知のブラックホールより約3000光年も近く

                                                    極めて高密度で強力な重力により光さえ飲み込んでしまうブラックホールは、地球が属する天の川銀河だけで約1億個あるとされています。新たに、アメリカ国立科学財団(NSF)の国立光赤外線天文学研究所(NOIRLab)が管理するハワイのジェミニ天文台が、地球に最も近いブラックホールをわずか1600光年離れた場所で発見しました。 Sun-like star orbiting a black hole | Monthly Notices of the Royal Astronomical Society | Oxford Academic https://doi.org/10.1093/mnras/stac3140 Astronomers Discover Closest Black Hole to Earth | NOIRLab https://noirlab.edu/public/news/noir

                                                      地球に最も近いブラックホールがわずか1600光年先で発見される、既知のブラックホールより約3000光年も近く
                                                    • 地球と同じ銀河に存在するブラックホールの画像が初めて撮影される

                                                      地球を含む銀河「天の川銀河」の中心に位置する巨大ブラックホール「いて座A*」の姿が撮影されました。ブラックホールの撮影は2019年の「M87の超大質量ブラックホール(M87*)」を撮影した例に続いて2例目です。 天の川銀河中心のブラックホールの撮影に初めて成功 | EHT-Japan https://www.miz.nao.ac.jp/eht-j/c/pr/pr20220512 天の川銀河中心のブラックホールの撮影に初めて成功 | 国立天文台(NAOJ) https://www.nao.ac.jp/news/science/2022/20220512-eht.html First image of the supermassive black hole at the centre of our own Milky Way galaxy - Black Hole Cam https://bl

                                                        地球と同じ銀河に存在するブラックホールの画像が初めて撮影される
                                                      • 初期宇宙のブラックホールは直接崩壊で誕生した可能性

                                                        カナダのウエスタン大学(ウエスタン・オンタリオ大学)は6月28日、初期の宇宙では恒星の超新星爆発を必要とせずに直接ブラックホールが形成されたとするShantanu Basu氏とArpan Das氏による研究結果を発表しました。 今からおよそ130億年前(ビッグバンから8億年ほど)の初期宇宙を対象としたこれまでの観測では、強力な電磁波を発する「クエーサー」の存在などを通して、当時すでに超大質量ブラックホールが存在していたらしいことがわかっています。 しかし、現在の宇宙のように「重い恒星が超新星爆発を起こしたときにブラックホールが誕生する」と仮定した場合、ビッグバンから8億年程度では時間が足りず、このタイミングで超大質量ブラックホールが存在する理由をうまく説明することができませんでした。 この謎を説明するために近年浮上してきたのが「direct collapse(直接崩壊)」という新しいシナリ

                                                          初期宇宙のブラックホールは直接崩壊で誕生した可能性
                                                        • Engadget | Technology News & Reviews

                                                          Tesla is reportedly getting 'absolutely hard core' about more layoffs, according to Elon Musk

                                                            Engadget | Technology News & Reviews
                                                          • 「人類初のブラックホール撮影に成功!」これってなにがどうすごいの?

                                                            実は最近、ブラックホール研究で大革命が起きていた…⁉︎ 専門家である理化学研究所の長瀧重博先生に話を聞くと、驚きの事実の連続でした。アインシュタインがブラックホールの存在を預言、「光の羽衣」「ジェット」の存在、そして地球の貴金属は「中性子星」の欠片だったとは…? 2019年4月10日。人類は歴史的な瞬間を迎えました。なんと、はじめてブラックホールの撮影に成功したのです……! 撮影されたブラックホールの写真。国立天文台公式HPより(EHT Collaboration) と、言われても。 「なんかすごいっぽいけど、よくわからんな〜〜〜〜」 と思った皆様。 はい、わたしも同じ状態でした。 すごそうだというのは理解できても、実際どのくらいすごいことなのか、それがわかったことでどうなるのかが全くわからない。 むしろ、そもそもブラックホールが何なのか、あんなものが本当にあるのか、そんな基礎的なところか

                                                              「人類初のブラックホール撮影に成功!」これってなにがどうすごいの?
                                                            • ブラックホールへダイブするシミュレーション映像をNASAが公開! - ナゾロジー

                                                              宇宙で最も密度の高い天体、ブラックホール。 その強烈な重力で近づくものをすべて吸い込んでしまい、光すらも脱出することを許しません。 そんな驚異の天体を前に、宇宙ファンが長らく好奇心を抱いてきた問題があります。 それは「もしブラックホールに飛び込むと、どうなるのか?」ということです。 アメリカ航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターは最近、この好奇心に応えるべく、ブラックホールに突入する瞬間を一人称視点で再現したシミュレーション映像を作成し、新たに公開しました。 さあ、ブラックホールに飛び込む心の準備はできたでしょうか? New NASA Black Hole Visualization Takes Viewers Beyond the Brink https://science.nasa.gov/supermassive-black-holes/new-nasa-black-hol

                                                                ブラックホールへダイブするシミュレーション映像をNASAが公開! - ナゾロジー
                                                              • 地球から1000光年、最も近いブラックホール発見 恒星2つと連星系を形成

                                                                恒星2つと連星系をなすブラックホールが、地球から1000光年の宇宙で見つかった/European Southern Observatory/ESO/L. Calçada (CNN) 天文学者らはこのほど、地球から1000光年離れた宇宙にブラックホールが存在することを突き止めた。過去見つかった中で、地球に最も近いブラックホールだとされる。 ブラックホール自体は目に見えないが、南半球の夜空に現れるぼうえんきょう座に属する2つの恒星を観測したところ、これらの星の近くにブラックホールが隠れていることが分かった。 当初、二重星系と思われていた2つの明るい恒星は、実際にはブラックホール1つを含む三重星系だった。天文学者らによると恒星の1つはブラックホールの周りを地球時間に換算して40日で周回する。もう1つの恒星はこの軌道のさらに外側を周回しているという。 観測は南米チリのラ・シヤ天文台にある望遠鏡を使

                                                                  地球から1000光年、最も近いブラックホール発見 恒星2つと連星系を形成
                                                                • ブラックホールの端で偏光した光を捉えた画像 初撮影チームが公開 - ライブドアニュース

                                                                  提供社の都合により、削除されました。 関連ニュース ランキング 総合 国内 政治 海外 経済 IT スポーツ 芸能 女子

                                                                    ブラックホールの端で偏光した光を捉えた画像 初撮影チームが公開 - ライブドアニュース
                                                                  • 0.000001秒未満でバラバラに…「ブラックホールに人が落ちるとどうなるか」研究者が高頻度でされる質問に丁寧回答(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

                                                                    ブラックホールに人が落ちるとどうなってしまうのでしょう。高頻度でこの質問をされるという、宇宙物理学の研究者・武田紘樹さんは「ブラックホールは、フィクションの世界のもので実際の宇宙にはないんでしょ? と思っている人もいるようです。しかし、ブラックホールはさまざまな観測から、はっきりと存在が確認されている天体の一種。ブラックホールのまわりはあまりにも空間が大きく歪んでいるために、一度ブラックホールに入り込んでしまうと、光すらも抜け出すことはできないのです」といいます――。 【この記事の画像を見る】 ■ブラックホールはフィクション? 「宇宙物理学の研究をしている」と伝えると、高頻度でぶつけられる質問の一つが「ブラックホールに落ちたら人はどうなりますか?」というものです。非常に純粋で単純な質問ですが、ブラックホールが作り出す時空の性質を理解する上で良い教材になります。そこで、「ブラックホールに落ち

                                                                      0.000001秒未満でバラバラに…「ブラックホールに人が落ちるとどうなるか」研究者が高頻度でされる質問に丁寧回答(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
                                                                    • 2つのブラックホールが衝突合体して「中間質量ブラックホール」を形成した際に発生した観測史上最大の重力波を検出

                                                                      太陽の85倍の質量を持つブラックホールと、66倍の質量を持つブラックホールが衝突合体した際に発生したと考えられる過去最大の重力波が検出されました。これまでに観測されてきたブラックホールは、そのほとんどが太陽の質量の数十倍程度である恒星質量ブラックホールもしくは、太陽の質量の100万倍以上の超大質量ブラックホールに分類することができましたが、今回観測された重力波は、「中間質量ブラックホール」が形成される際に発生したものである可能が指摘されています。 GW190521 https://www.ligo.org/detections/GW190521.php A 'bang' in LIGO and Virgo detectors signals most massive gravitational-wave source yet - ScienceDaily https://www.scien

                                                                        2つのブラックホールが衝突合体して「中間質量ブラックホール」を形成した際に発生した観測史上最大の重力波を検出
                                                                      • ブラックホールの周辺は住めるのか?映画『インターステラー』を発端にした宇宙研究 - ナゾロジー

                                                                        超大質量ブラックホールの周辺のハビタブルゾーンは、限定的な条件で実現が可能このとき、重力で圧縮された宇宙マイクロ波背景放射が太陽光の代わりとして機能する思考実験で想定された非常に極端な環境であり、現実に発見することは難しい 過去のイメージとは異なり、ブラックホールは何でもかんでもお構いなしに吸い込むわけではありません。近年、太陽などの恒星と同様に、その周囲に惑星が形成される可能性があることがわかってきました。 そうなると気になってくるのが、ブラックホール周辺で人類などの生命が居住可能な「ハビタブルゾーン」は存在するのか? という問題です。 今回、その可能性について真面目に検証した研究が発表されました。 しかも面白いことに、この研究は2014年に公開されたSF映画『インターステラー』に触発されたのがきっかけだったというのです。 SF映画の設定を真面目に思考実験してみた、というこの研究。果たし

                                                                          ブラックホールの周辺は住めるのか?映画『インターステラー』を発端にした宇宙研究 - ナゾロジー