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優生思想の検索結果121 - 160 件 / 580件

  • 新型コロナ、未だ手付かずの倫理的課題は? 専門家会議のメンバーが問いかける

    4月18日午後にウェブで生中継された日本感染症学会のシンポジウムで、こうした課題について早急に議論を始めるべきだと訴えた東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授で、政府の専門家会議委員の武藤香織さんの講演内容をお伝えする。 ※講演は18日に行われたが、19日、20日朝にメールや電話で追加取材をして内容を補足している。 新型コロナの医療倫理的に関する課題とは?専門が医療社会学の武藤氏は、専門家会議の中で、新型コロナの流行に関する医学的な検討を、どのように社会の中で実効性のある対策に落とし込むか意見を述べてきた。 新型コロナに関する倫理的、法的、社会的課題には、いくつか種類がある。 「新しい科学技術の成果を応用する際に考えるべき倫理的法的社会的課題を科学者と一緒に考えるという研究領域があります。これは一つの研究のジャンルで、ELSI(エルシー)と呼ばれます」 「ヒトゲノム研究から始まり、幹細胞

      新型コロナ、未だ手付かずの倫理的課題は? 専門家会議のメンバーが問いかける
    • 「新自由主義批判」の何が問題とされてきたのか - 清く正しく小賢しく

      弊ブログではこれまで、「新自由主義(ネオリベラリズム)批判」を批判する記事をいくつか挙げてきた。そんなことをしていると、「新自由主義批判」は雑だと批判するお前の議論の方が雑じゃねーか、という批判ももらったりする。確かに「新自由主義批判」批判にも(筆者の議論含め)雑なものはあると思う。そして互いに「お前の議論は雑だ」と言い合う状況はよろしいものとは言えないだろう。 ということで、この記事では筆者から見た「新自由主義批判」批判の主な論点を挙げてみることにする。ここでの目標は、「新自由主義批判」を批判することではなく、より建設的な「新自由主義批判」批判が行われるようにするための論点整理である。そのため、論点全てについて「新自由主義批判」批判側の主張を擁護するような議論は行わないし、具体的な「新自由主義批判」の事例を逐一参照することもしない(ただし必要に応じて例示はしている)。なので『本当にお前の

        「新自由主義批判」の何が問題とされてきたのか - 清く正しく小賢しく
      • ぼくたちはメンタリストDaigoの「差別」を責められるか。 - Something Orange

        メンタリストDaigoによる「ホームレス差別動画」。 「メンタリスト」を自称する有名YouTuberのDaigoさんが「差別発言」を載せた動画によって炎上してから数日が経ちました。 初めのうちはわりと強気に対応していたようですが、あまりに状況が悪化しつづけることに「さすがにヤバい」と思ったのかどうか、先日、「謝罪動画」と「再謝罪動画」を上げたようです。 以下の動画ですが、まあ、ちょっと見苦しいというか情けないですね。 あれだけ「辛口」の毒舌発言を行っていた人が、自分が追い詰められると一転して憔悴したところを見せるなんて、もうかっこ悪いことはなはだしい。Daigoさんに何らかのカリスマがあったとしても、これでもうそれも雲散霧消してしまうのではないでしょうか。 といっても完全に自業自得としかいいようがなく、全然同情するつもりにはなれませんが、まあでも、あらためて「毒舌キャラ」で売っていくことの

          ぼくたちはメンタリストDaigoの「差別」を責められるか。 - Something Orange
        • DaiGo氏の差別発言で本棚にポップ 書店員のささやかな「抵抗」 | 毎日新聞

          入り口近くの書棚に設けられていた「優生思想 自己責任論に 抵抗する」と書かれたコーナー。今はない=京都市中京区の大垣書店烏丸三条店で2021年8月19日、千金良航太郎撮影 「優生思想 自己責任論に 抵抗する」。店内のポップに、こう記したコーナーを設置していた書店がある。書棚からのささやかな「抵抗」には、店員らの思いが込められている。 大垣書店烏丸三条店(京都市中京区)。京都を南北に貫く烏丸通に面した市内中心部のオフィス街に位置し、夕方には仕事帰りの会社員などでにぎわう。店内に入ると、入り口付近に置かれた新刊などが並ぶ棚に、そのコーナーはあった。 置かれていたのは「わたしで最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想」(藤井克徳著・合同出版)、「実力も運のうち」(マイケル・サンデル著、鬼澤忍訳・早川書房)など数冊のみ。ナチス・ドイツによる障害者虐殺などの根底にあった優生思想や「自己責任論」に疑問

            DaiGo氏の差別発言で本棚にポップ 書店員のささやかな「抵抗」 | 毎日新聞
          • DaiGo「LGBTQで集まるのはバカ」炎上2カ月前にもしていた“問題発言”(女性自身) - Yahoo!ニュース

            「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫はさ生きてれば僕得なんで」 【写真あり】DaiGoの過去の発言が再び注目を集めている こう語ったのは、メンタリストのDaiGo(34)だ。彼は8月7日、YouTubeにアップした動画で冒頭のようにコメント。続けて「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい」とも語っていた。※動画は現在削除済み すると「生活保護受給者やホームレスへの人命軽視発言だ」として批判が殺到。『スポニチアネックス』によると、DaiGoはのちに動画で「個人の感想に間違いもクソもない。謝ることでもない」と説明。しかし13日には一転し、生配信で「確かにあの言い方はよくなかった。無知が招いた失態」と謝罪した。 いっぽう14日には、生活困窮者支援団体が彼の発言に

              DaiGo「LGBTQで集まるのはバカ」炎上2カ月前にもしていた“問題発言”(女性自身) - Yahoo!ニュース
            • 成田悠輔氏、物議醸す「高齢者は集団自決」発言は持論だった メタファーと説明も...「老害化」社会防ぐ「最強のクールジャパン政策」と直言

              成田悠輔氏、物議醸す「高齢者は集団自決」発言は持論だった メタファーと説明も...「老害化」社会防ぐ「最強のクールジャパン政策」と直言 2023年1月11日に、ツイッターで突然「集団自決」という物騒な単語が「トレンド」入りした。イェール大助教授で経済学者の成田悠輔氏(38)が過去に発言した内容が原因だ。成田氏は4年ほど前から高齢化社会への対応策として、高齢者の「集団自決」「集団切腹」に繰り返し言及してきた。あるインタビューでは、こういった表現は「議論のためのメタファー(隠喩)」だと説明しているが、そうとは理解されにくい文脈の発言もある。 22年には、75歳以上の人に対して安楽死の選択肢を与える制度が導入された社会を描いた映画「PLAN 75」(プラン 75)が、第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)の次点に当たる特別表彰を受け、話題になった。作品の世界観を体現するかのような発

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              • ミーティの危惧 - 猿虎日記

                ※ネタバレあります。 『メイドインアビス』というマンガが面白い、と教えてもらった。Amazon Prime Videoでアニメが観られたので観てみた。観たのは何ヶ月も前なのだが、少し気になることがあるので書いてみたい。 ナウシカの影響が強かったが、映像もきれいで、それなりに面白くはあった。しかし、全体としては、当該ビデオについているあるamazonレビューの「続きは気になりますが全体的に絶望がすぎるのとこれ以上のグロを見たくないので二期があったとしても見ません。評価高いから見たけど見なければよかった。」という感想と全く同じ感想を持った*1。また、同じレビュアーが指摘する性的描写の問題もあると思った*2。というわけで、以下は、アニメ一期を観ただけでの感想であることをお断りしておく。 さて、私がもう一つ気になったのは、「グロ」というより、よくある「ダーク」なストーリーとして、またまた、安易な「

                  ミーティの危惧 - 猿虎日記
                • 発達障害当事者かつ精神科医として「子供は発達障害でない方がいい」について思うこと

                  Xでのぶ先生が叩かれています。 https://twitter.com/honne_ped/status/1690016644825849856?s=46&t=-8QmoVUqOCEN3PStH-mA6w 「発達障害(特にASD)はかわいそうだと思うし、うまく生活できるとええなとは思うが 自分は基本診たくないし、100%自分のこどもにはなってほしくないんじゃ ほんとに医者なのか!?とか怒られても、嫌なものは嫌なんじゃからどうしようもない」 一般小児科医は神経についての専門ではないから、専門的に診れないのだろうということはわかる。しかし何より重要なのは、精神科医の私からしても、「100%自分のこどもにはなってほしくないんじゃ」については同意するということだ。 この言い方も良くないとは思うが、私はASDもADHDもあり、学校では常に問題児だった。発達も遅かったし、家族からは馬鹿だと罵られた。友

                    発達障害当事者かつ精神科医として「子供は発達障害でない方がいい」について思うこと
                  • 広がる“高齢者ヘイト”原因は「失政を責任転嫁する政府にある」と専門家 | 女性自身

                    「高齢者は、老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」(2021年12月「ABEMA Prime」) こんな過激な持論を繰り返してきたのは、コメンテーターとしてもすっかりおなじみになった経済学者でイェール大学のアシスタント・プロフェッサーの成田悠輔氏(38)だ。今、こうした成田氏の発言が国内外で注目され、批判を浴びているのだ。 2022年1月にネットで公開された堀江貴文氏らとの座談会では、前述の主張だけではなく、“強制的な安楽死”の必要性にまで言及している。 「優生思想ですね。衆議院議員の杉田水脈さんも『LGBTは生産性がない』と言って批判された。つまり、“生産性”がないから、高齢者や障がい者に価値がないと勝手に決めつける。ナチスと同じ発想です」 そう指摘するのは、社会保障法などを専門としている鹿児島大学の伊藤周平教授だ。ナチスはユダヤ人をはじめとする特定の民族の虐殺だけで

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                    • 「進化政治学」はそんなにおかしいのか? - 道徳的動物日記

                      www.asahi.com note.com 広島大学の伊藤隆太氏の発言が差別的であるとして問題視されており、それにあわせて、彼の研究分野である「進化政治学」も批判の対象となっている。 わたしの目から見ても伊藤氏の発言のうちのいくつかは差別的であり、解雇まで求めることが妥当であるかどうかはともかくとして、批判は免れないものだと思う*1。 しかし、Twitterなどでは、伊藤氏の差別発言が問題であるからと言って、彼の研究している学問分野までもが安直にレッテルを貼られて否定される、という風潮が散見される。それも、ほかの分野の学者たちがレッテル貼りや否定の先鋒に立っているようで、かなり嘆かわしい事態だ。 たとえば、シノドスに掲載されたオピニオン記事と、それに対する反応のひとつが、下記のようなものである。 synodos.jp これはあまりにも粗雑な論の立て方。遺伝子を政治的な意思決定と結ぶなど跳

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                      • 参院選マニフェスト比較2019(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい

                        国政選挙がやってくると、これをまとめなければいけないという義務感におそわれます。「障害者分野マニフェスト比較」です(過去はこちら→参院選2010、衆院選2012、参院選2013、衆院選2014、参院選2016、衆院選2017)。 各政党のマニフェストから「障害者」に関わる部分だけを抜き出して読んでいくのはけっこう面倒な作業です。大手メディアもたぶんやってくれません。 「障害児者」や「その支援(や教育)の関係者」を主な対象とした政策を中心に比較します。本来はどんな分野の政策だって、その対象に障害者を含んでいるということは忘れずにいたいものです。「障害をもつ子ども」の支援を続けてきた自分にとって「子育て支援」や「不登校・引きこもり」なども強い関心事ですが、ボリュームが大きくなりすぎるので、直接的に「障害」と関連する事項に限ります。 まずは、政権与党から。 自民党 令和元年参議院選挙公約 ■20

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                        • 第1回 「ダーウィニアン・レフト」再訪

                          いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 1999年に出版されたA Darwinian Leftは、英語版の原著が70ページ、2003年に出版された邦訳である『現実的な左翼に進化する』でも本文が100ページほどしかない、薄くて小さな本だ。出版当時はともかく、それから20年経った現代では、あまり振り返られることがないような本である。 しかし、この本で提唱されている「ダーウィニアン・レフト」という考え

                            第1回 「ダーウィニアン・レフト」再訪
                          • 「高齢者は社会の負担」と言うと優生思想で批判されるけど、ダウン症児だからと中絶しても批判されないのはなんで?

                            ダウン症児が夫婦にとって経済的、精神的、身体的負担になると思うから中絶してるのに、 高齢者が社会にとって負担だと言うと優生思想として批判されてるのおかしくない? アイスランドは中絶の結果ダウン症をほぼ”根絶”しているけど、これって優生学が目指していた社会と同じだよね 優生学 人類の遺伝的素質を向上または減退させる社会的要因を研究して、悪性の遺伝的素質を淘汰し改善をはかることを目的とした応用遺伝学の一分野(大辞林) 障害持ってるけどこんなデバフなければないほうがいいし、さっさと”根絶”してこれ以上不幸な人間を再生産しないようにしてほしい 健常者が「人権意識が高くて寛容な私」を演出するために綺麗事言ってるだけで障害者として生きさせられる側のこともそれを支えて負担してる側のことも考えてないよね 実際自分や自分の子供が障害を持って生まれるか健常者として生まれるか選べるとしたらどっちにするの? 【追

                              「高齢者は社会の負担」と言うと優生思想で批判されるけど、ダウン症児だからと中絶しても批判されないのはなんで?
                            • 第7回 ストア哲学の幸福論は現代にも通じるのか?

                              いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 「幸福」「意味」とはどういうことか? 古代から、人間は「幸福」や「人生の意味」について悩んできた。どうすれば幸せで有意義な人生を送れるのか? そもそも、「幸福」や「意味」とはどういうことなのか? すこし前までは、こんな難しい問題について考えて答えようとするのは、宗教家と哲学者と文学者しかいなかった。とくに哲学においては、現代においても幸福論や人生の意味論は

                                第7回 ストア哲学の幸福論は現代にも通じるのか?
                              • フェミニズムは実は男性の問題

                                女性の権利向上を目指すフェミニズムなんだけど、これって本当は女性がどう変わるかじゃなくて男性がどう変わっていくかの問題なんだよね。女性に変化が必要ないというわけじゃないんだけど、男性がより変化をする、もうちょっと言うと判断材料から「女性」を外すという作業が必要になる。 なんだけど、今の日本で見えているフェミニズムって、「社会的弱者である女性が自分たちが差別を受けていることを根拠に男性を見下してぶん殴って差別することを正当化する」ものに成り下がっている。 当然しっかりとフェミニズムを普及したい女性、受け入れていくべく頑張っている男性というのもいるんだろうが、それ以上に、こういう人たちの声がとにかくでかい。 特にはてなやツイッター界隈ではこういった声がものすごい。もう変化を促すとかじゃない。変化するか死ぬか選べくらいの強烈さだ。当然これに対するアンチもやられる前にやれと言わんばかりに先鋭化して

                                  フェミニズムは実は男性の問題
                                • Daily Life:『はじめての動物倫理学』読書ノート

                                  September 06, 2021 『はじめての動物倫理学』読書ノート 田上孝一さんの『はじめての動物倫理学』は、動物倫理の分野を概説するおそらく最初の新書であり、この分野の存在を多くの人に知らしめたという意味で、大変画期的な本だと思う。 以下では主にわたしが同意できない点や疑問に思う点を中心に記述していくが、その前に本書の良いところをいくつかあげておこう。 まず、全体として非常に読みやすい。ときどき「広く観念されている」(p.107)といった耳慣れない表現が出てきたりするものの、全般に難解な表現は極力避けられている。また、いろいろ留保をつけずに言い切る形で論述されているところが多いのも、立場が鮮明であるという意味で本書の美点である。動物の権利論がいろいろな問題をどうとらえるかについて、田上さんなりの一貫した視点を提供しているのも本書のよいところである。 第一章の倫理学理論の整理はスタン

                                  • 「お化け遺伝子」ツイートまで炎上…京都ALS嘱託殺人とナチス“禁断の書”戦慄の共通点 | 文春オンライン

                                    安楽死や優生思想にあらためて関心が高まっている。先日、京都ALS女性嘱託殺人事件について報道され、やまゆり園事件も発生より4年を迎えた。 「大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる」。RADWIMPSの野田洋次郎によるツイートも、これに合わせたかのように大炎上した(本人は冗談と弁明)。

                                      「お化け遺伝子」ツイートまで炎上…京都ALS嘱託殺人とナチス“禁断の書”戦慄の共通点 | 文春オンライン
                                    • 東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』第1回(全6回)l

                                      2022年09月29日17:00 by 東京創元社 東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』第1回(全6回) カテゴリSFファンタジイ・ホラー 【はじめに】 創元SF文庫は来年2023年、創刊60周年を迎えます。 1963年9月に創元推理文庫SF部門として誕生し、フレドリック・ブラウン『未来世界から来た男』に始まり、1991年に現行の名称への改称を挟んで、これまでに700冊を超える作品を世に送り出してまいりました。エドガー・ライス・バローズの《火星シリーズ》やE・E・スミスの《レンズマン》シリーズをはじめ、ジョン・ウィンダム、エドモンド・ハミルトン、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、レイ・ブラッドベリ、J・G・バラード、アン・マキャフリー、バリントン・J・ベイリー、ジェイムズ・P・ホーガン、ロイス・マクマスター・ビジョルド、そして近年にはアン・レッキーやN・K・ジェミシン

                                        東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』第1回(全6回)l
                                      • コロナ禍で考える 飲酒とコミュニケーション【谷口功一】【飯田泰之】

                                        『公研』2022年11月号「対話」 ※肩書き等は掲載時のものです。 昨今大きく変容している飲酒とコミュニケーションの文化。コロナ禍で飲食店への自粛要請、メディアの発信が飲食店にどのような影響をもたらし、人々にどのようなコミュニケーションの変化を与えたのか。夜のまちを研究している先生方に、とあるスナックでお話しいただいた。 コロナ禍で変化する人の動き 飯田 オミクロン株の大流行が終息しました。これまでにない大規模な感染拡大になったため家族や自分自身、またはごく身近なところで感染事例が多かった。それが人々の行動自体に変容をもたらしました。今次の感染拡大を経て、未知の恐怖であるコロナに対しての相場観が形成されつつあるように感じています。その一方で、一部の活動はなぜか元に戻っていない。 谷口 2020年のコロナ禍初期は出張もほとんどなく、たまに羽田空港に行くとまるでゾンビ映画でも見ているかのような

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                                        • みやま市長が差別的表現 「無頼漢の家系 怠け者、病人」 職員向け研修 | 西日本新聞me

                                          福岡県みやま市の松嶋盛人市長が、先祖の悪行は子孫の精神・身体障害、犯罪者の有無などに影響するとする文書を作成し、職員研修で配布していたことが分かった。12日の市議会一般質問で「差別と偏見に基づく表現だ」との批判を受け「そう捉えられるのは残念」と釈明。西日本新聞の取材に対し「道徳教育の大切さを訴えるつもりだったが、思慮が足りず反省している」と話した。識者は「優生思想につながる危険な考えだ」と指摘している。 文書(A4判1枚)は「人間の『徳』について」と題し、8月26日の研修で講師役の松嶋市長が管理職22人に配布した。 100年以上前の「アメリカの家系調査報告に残る記録」を挙げ、1720年にニューヨーク州で生まれた「怠惰な無頼漢」の家系は「6代を経る中で約1200人の怠け者、貧窮、精神や肉体を病む者、犯罪者の存在があった」「300人の嬰児(えいじ)が死亡、440人が病的な行為で肉体的に破滅、前

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                                          • エリート医師が染まった「命の選別」イデオロギー。その背景にある、我々が超克すべき思想 « ハーバー・ビジネス・オンライン

                                            7月23日、京都市のALS患者に対して薬物を投与して殺した疑いで、二人の医師が逮捕された。そのうちの一人O容疑者は、SNSの匿名アカウントで「高齢者は見るからにゾンビ」「ドクターキリコになりたい」などと投稿し、寝たきり高齢者の殺害を肯定する「命の選別」を主張していた。 またO容疑者は、厚生労働省の元医系技官で、もう一人のY容疑者とともに『扱いに困った高齢者を「枯らす」技術』という電子書籍を発行していたこともわかっている。被害者とは直接の面識はなく、ネット上で知り合ったという。 2016年、神奈川県の障害者施設で入所者19人が殺害され、26人が重軽傷を負った「相模原障害者殺傷事件」が起こった。犯人の動機には、重度障害者の安楽死を肯定するような「命の選別」思想がみられた。 このような凄惨な事件が起こった場合、多くの国では、首相なり大統領なりが即座にこうした差別思想を否定するコメントを出すところ

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                                            • 成田悠輔氏の「キリンCM降板」は何が問題だったのか…「高齢者の安楽死」について医師の私が思うこと 「迷惑をかけてまで長生きしたくない」の危うさ

                                              それは奇くしくも、新著『大往生の作法 在宅医だからわかった人生最終コーナーの歩き方』(角川新書)が発刊された、わずか5日後のことであった。 なぜ「奇しくも」なのか。それは今回の不買運動のきっかけとなった成田氏の発言こそが、新著執筆の大きな動機であったからだ。 私は「在宅医療」をおこなう臨床医だ。日頃から高齢者や末期がん患者さんをはじめとした人生終末期を目の前にした人たちと多くの時間を共有している。そして、それらの人たちは、自身の残された時間の短さを自覚しつつも、それぞれに日々を生きている。 そうした人たちと接している私に言わせれば、氏の少子高齢化や社会保障費の増大をめぐる以下の発言は、暴論を超えた、人としての感性が完全に欠落した発言にしか聞こえない。 より問題なのは、同調する意見が多いこと 「唯一の解決策はハッキリしていると思っていて。結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないか

                                                成田悠輔氏の「キリンCM降板」は何が問題だったのか…「高齢者の安楽死」について医師の私が思うこと 「迷惑をかけてまで長生きしたくない」の危うさ
                                              • アフリカ人男性をサル舎で見せ物に NYの動物園、114年後に謝罪

                                                114年前、アフリカ人男性をサル舎で見せ物にしたニューヨークの動物園が謝罪した/Library of Congress (CNN) 米ニューヨーク市のブロンクス動物園を運営する団体が、1906年の1週間にわたり、中部アフリカ出身の男性を同動物園のサル舎のおりの中に閉じ込めて見せ物にしていたとして、公式に謝罪した。 中部アフリカ出身のオタ・ベンガさんは1906年、ブロンクス動物園で1匹のオランウータンと一緒に鉄製のおりに閉じ込められ、何百人もの見物客の目にさらされた。 同動物園の運営団体WCSは29日、114年前のこの出来事について公式に謝罪する声明を発表し、「あからさまで体系的な人種差別は今も続いている。我々はそれに立ち向かうため、より大きな役割を果たさなければならない」と強調した。 発表によると、ベンガさんは現在のコンゴ民主共和国の出身で、1906年9月8日の週に、ブロンクス動物園のサル

                                                  アフリカ人男性をサル舎で見せ物に NYの動物園、114年後に謝罪
                                                • この国の不寛容の果てに(最終回)植松被告がもしも「べてるの家」につながっていたら 向谷地生良(浦河べてるの家SW)×雨宮処凛|大月書店

                                                  この国の不寛容の果てに(最終回)植松被告がもしも「べてるの家」につながっていたら 向谷地生良(浦河べてるの家SW)×雨宮処凛 好評『この国の不寛容の果てに』note連載もいよいよ最終回。ラストを飾るのは、雨宮処凛さんが「生きづらさ界の〈ラスボス〉」と呼ぶ、浦河べてるの家ソーシャルワーカーの向谷地生良さんです。書籍版へのご感想でも、最後のこの章に希望を感じた、という方が多くおられました。果たしてその中身とは? 依存症者に揉まれながら雨宮 浦河べてるの家(以下「べてる」)のことはずっと興味を抱いて本も読んできましたが、向谷地さんと対談するのははじめてですね。はじめに、向谷地さん自身のご経歴と、べてるのこれまでについてお話しいただけますか。 向谷地 私の住んでいる浦河町は北海道の太平洋側の海沿いにある、人口1万2000人ほどの小さな町ですが、たまたま縁あって1978年に、町内にある総合病院の精神

                                                    この国の不寛容の果てに(最終回)植松被告がもしも「べてるの家」につながっていたら 向谷地生良(浦河べてるの家SW)×雨宮処凛|大月書店
                                                  • 「優生思想」と向き合うことは、自身の中の「加害性」に気づくこと(安田 菜津紀)

                                                    2度目のアウシュビッツ訪問で 心地よい涼しさの、風が穏やかな朝だった。それだけに、レンガ造りの建物を囲む有刺鉄線が、青空の下で余計に物々しく感じられる。敷地内の通路には世界中からのツアー客が行きかい、すれ違う度に違う言語が耳をかすめていく。 2017年9月、私はポーランド南部の街、オシフィエンチムにある、アウシュビッツ=ビルケナウ博物館(以下、アウシュビッツ博物館)を訪れていた。第二次大戦中、ナチス・ドイツはユダヤ人の「絶滅計画」を実行に移していった。それ以前にも繰り返されていたユダヤ人の虐殺が、この計画によって本格化していったのだ。 強制収容所として作られたアウシュビッツでは、1940年6月から1945年1月までの4年7ヵ月の間に、約110万人が犠牲になったとされる。ユダヤ人だけではなく、多数のポーランド人やソ連人捕虜、ロマ人、同性愛者、障害者らがここで殺害されていった。 生きるに値しな

                                                      「優生思想」と向き合うことは、自身の中の「加害性」に気づくこと(安田 菜津紀)
                                                    • 弱者男性の自分の失恋、あるいはミソジニー、あるいは女性恐怖症である事の原点

                                                      中学2年の時に同じクラスに結構仲が良い女子が居た。 席替えで3回連続くらいで近い席になったから10分休みや給食の時は結構喋ってたし、 部活が休みの時なんかに放課後一緒に遊びに行った事もあった。 気が合って、話しててすごく楽しかったし、自惚れかもしれないがその子も楽しいと思っててくれたと思う。 俺はその女子の事が好きになった。 だけどその子は他クラスのDQN寄りのイケメンが好きだって言ってて、 「面識あるの?」って聞いたら「出身小学校も違うし話した事無いけど」って言ってて。 なんかそれが凄いショックって言うか、結局顔かよみたいな。 俺はその子と一緒に居て楽しいから、仲が良いから、好きになったのに、 その女子にとっての価値判断基準って言うのは仲が良いとかそういうのじゃないんだなあって。 まあ、よくある話なんだと思うけど、中学の頃なんか自分の周りが世界の全てみたいなところがあったから結構衝撃的で

                                                        弱者男性の自分の失恋、あるいはミソジニー、あるいは女性恐怖症である事の原点
                                                      • 私たちはどこへ行くのか

                                                        Go Toについて書いておきたい。 7月16日午後6時の執筆時点では、東京を対象外とする方針が固められたようだ。 とすれば、Go Toトラベルキャンペーンが、国の施策として動きはじめようとしているいまのうちに、その決定の経緯と現時点での反響を記録しておく必要がある。このタイミングを逃すと 「お国が引っ込めた施策について、いつまでもグダグダと言いがかりをつけるのは、あまりにも党派的な思惑にとらわれたやりざまなのではないか」 「世論の動向にいち早く反応して、一旦は動き出した政策を素早く見直す決断を下した安倍政権の機敏さを評価しようともせずに、死んだ犬の疱瘡の痕を数えるみたいな調子で撤回済みのプランを蒸し返してあげつらっているパヨク人士の叫び声が必死すぎて草」 てな調子で、検証作業そのものが、要らぬ非難を招くことになる。 でなくても、いったいに、現政権は、検証ということをしない。 彼らは、森友案

                                                          私たちはどこへ行くのか
                                                        • 低スペックなのに子供を作る奴はジョーカーを作っていると自覚して欲しい..

                                                          低スペックなのに子供を作る奴はジョーカーを作っていると自覚して欲しいよね。 弱者男性が生まれてこないように低スペックな奴は出生を禁止しようぜ。 優生思想?それの何が悪い。社会は優生思想で動いているんだから優生思想で子供を作らないと不幸な奴が増えるだけだろ。

                                                            低スペックなのに子供を作る奴はジョーカーを作っていると自覚して欲しい..
                                                          • 優生学と優生思想の定義の変遷と遺伝子治療 - 事実を整える

                                                            「優生学」と「優生思想」について アップデートされていない理解が横行してるので整理します。 優生思想の定義とは 優生学の定義とはEugenics:Eugene「よい血統」 ナチスなどによる伝統的優生学の歴史と新優生学 遺伝子治療は優生学?自発的意思に基づく場合 優生思想の実現方法が進化したことでの定義の変遷 優生学と優生思想の違いとは:包含関係なのか? そして「遺伝子治療は許されるのか」という問いへ 優生思想と優生学の定義と倫理学的議論の整理 優生思想の定義とは 優生思想とは「何らかの秀でた特質を有する者の遺伝子を保護し、逆に劣った特質を有する者の遺伝子を排除して、優秀な子孫を後世に遺そうという思想」というのが公約数的な理解です。 学問的な定義があるわけでもなく、優秀な配偶者と生殖すれば優秀な子孫が生まれる、というような考え方が、古くプラトンの時代にはあったとされていたものについて*1、1

                                                              優生学と優生思想の定義の変遷と遺伝子治療 - 事実を整える
                                                            • 『MIU404』と『アンナチュラル』。「法を守ること」を考える | CINRA

                                                              現実社会の問題とシンクロする野木亜紀子の脚本 現在、綾野剛と星野源のダブル主演で、警察の機動捜査隊の隊員たちが出くわす事件を描く『MIU404』がTBSで放送中である。このドラマと同じ、プロデューサーの新井順子、演出の塚原あゆ子、脚本家の野木亜紀子のタッグで手掛けた『アンナチュラル』も、Amazon Prime Videoで配信が始まり、話題となっている。 『アンナチュラル』を2020年の今、見返して驚くのは、1話で法医学者の主人公、ミコトたちが解剖する遺体の死因がMERSコロナウイルスによるものだということだ。ウイルスが蔓延したドラマの中の世界では、人々は街でマスクをつけて暮らしており、お昼のワイドショーでは関西弁の司会者とコメンテーターたちがこのウイルスについて議論し、また感染者は、いわれなき差別を受けている。クラスター感染の事実を隠蔽しようとするものまでいる。これはまるで今の世の中の

                                                                『MIU404』と『アンナチュラル』。「法を守ること」を考える | CINRA
                                                              • 【好奇心のパラドックス】自閉スペクトラム症は情報中毒気質である - 氬─アスペの気構え

                                                                発達障害リテラシー ネットリテラシーが低い人には発達障害者が多い 発達障害者は 「知識マウント」をしてしまいがち アスペルガーのパラドックス まとめ 1. メディア・メッセージはすべて「構成された」ものである 2. メディア・メッセージは創造的言語とそのルールを用いて構成されている 3. 多様な人々が同じメディア・メッセージを多様に受け止める 4. メディアは価値観と視点を含んでいる 5. ほとんどのメディア・メッセージは、利益を得るため、および/または権力を得るために作られる 出典:メディア・リテラシー - Wikipedia 発達障害リテラシー 今日では、リテラシーと聞くとインターネットやSNSといった多様なコミュニケーション媒体を扱う能力、科学・文化などを取り扱う上でのモラルなどを思い浮かべると思います。 リテラシー(literacy)という言葉の意味自体は「読解記述力」「識字率」で

                                                                  【好奇心のパラドックス】自閉スペクトラム症は情報中毒気質である - 氬─アスペの気構え
                                                                • エラリー・クイーンの共作の裏側が明かされる『エラリー・クイーン 創作の秘密』から、人の在り方を変えてしまうテクノロジーへの警告の書である『あなたが消された未来』まで色々紹介! - 基本読書

                                                                  まえがき 2021年8月号の本の雑誌新刊めったくた原稿を転載します。この号に取り上げた本はこうやって振り替えると事件ものからサイエンス本まで幅広く、しかも面白いものばかりでいいバランスだなと思います。『エラリー・クイーン 創作の秘密』は本当におもしろかったな。『裏切り者』も、めちゃくちゃな実在の事件の本で素晴らしい。 2021年8月号 エラリー・クイーン 創作の秘密: 往復書簡1947-1950年 作者:ジョゼフ・グッドリッチ国書刊行会Amazon今回もっとも食い入るように読んだのはジョゼフ・グッドリッチ編『エラリー・クイーン 創作の秘密』だ。本格ミステリの巨匠として知られるクイーンが二人組みの作家であることはミステリファンはよく知るところだが、では、その二人はどのように作品を作り上げてきたのか、その内実が明かされていく一冊だ。 二人のやりとりの一部は書簡に残されており、その中でも一九四七

                                                                    エラリー・クイーンの共作の裏側が明かされる『エラリー・クイーン 創作の秘密』から、人の在り方を変えてしまうテクノロジーへの警告の書である『あなたが消された未来』まで色々紹介! - 基本読書
                                                                  • II-9 弱者男性のための正義論(後編)

                                                                    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 6:「あてがえ論」と「上昇婚」 6-1:「女をあてがえ論」とはなにか ここまでの議論を整理しよう。従来のリベラリズムやフェミニズム、幸福度に注目する議論などでは弱者男性の問題を適切に捉えることはできなかった。しかし、潜在能力アプローチを用いれば、それらを求めているのに恋人がいなかったり結婚できなかったりする人がいる状況は不正義であり、公的な対処が必要

                                                                      II-9 弱者男性のための正義論(後編)
                                                                    • 市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界

                                                                      「ハンチバック」で鮮烈なデビューを飾った市川氏と、同氏が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井氏による、社会の「健常者優位主義マチズモ」をめぐる対話。 プロフィール荒井裕樹 あらい・ゆうき●1980年生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。著書に『差別されてる自覚はあるか――横田弘と青い芝の会「行動綱領」』『障害者差別を問いなおす』『まとまらない言葉を生きる』『凜として灯る』等。 市川沙央 いちかわ・さおう●1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側彎症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。今年、「ハンチバック」で文學界新人賞受賞。 市川沙央→荒井裕樹荒井裕樹さま この度は、往復書簡の申し込みにお応えくださったこと、心から感謝いたします。市川沙央と申します。『ハンチバック

                                                                        市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界
                                                                      • 伊是名さんを擁護するブログに「私が幼い頃には無人駅というのはなかった」と書いてあったので本当になかったのか調べてみた

                                                                        リンク 株式会社 土屋 乗車拒否という差別とは何か①~~無人駅で起きたこと~~ / 安積遊歩 | 株式会社土屋 45年前の福島駅には、全くエレベーターがなかった。私も街にどきどきしながら出始めたばかりの頃、階段だらけの駅に戸惑い、倉庫のあたりにあったちょっと怖そうな荷物用のエレベーターを使わせて欲しいと頼んでみた。 私と他に車椅子を使っている男性の3人。2人の車椅子を使っている友人は聞き取り難い言葉ではあったが、駅員から... 友人は移動の権利を私たちがどんな風に勝ち取ってきたかを知っているからそれを継承して、無人駅であっても差別されることがないよう駅員に対してよく働きかけたのだった。にも関わらずそれを「やりすぎ」とか「感謝が足りない」とか、個人的な関係の問題に矮小化しようとする発言に社会の保守化と危機を感じる。 しかし彼女は100センチの身長で2人の子供を産み、様々な発言を試み、本を出版

                                                                          伊是名さんを擁護するブログに「私が幼い頃には無人駅というのはなかった」と書いてあったので本当になかったのか調べてみた
                                                                        • 東浩紀さん「西浦氏のような発想は原理的に優生思想と変わりません。リベラルは批判し抵抗すべきです。」

                                                                          まとめ 東浩紀氏「どうやって米欧は医療崩壊を乗り越えたか、あるいは共存しているかを学び、政策に活かすべきではないでしょうか」 東浩紀氏のコロナ、緊急事態宣言、医療崩壊の主張とそれに対する医療関係者等の反応 35887 pv 95 9 users 12

                                                                            東浩紀さん「西浦氏のような発想は原理的に優生思想と変わりません。リベラルは批判し抵抗すべきです。」
                                                                          • ばらばらにされた1つの権利 - ゆと里スペース

                                                                            2023年の1月6日の朝日新聞オピニオン欄「無関心に向き合う」。石原燃(いしはら・ねん)さんの寄稿に胸を打たれたので、記録を書いている。(…ちなみに、新年のオピニオン欄は「「覚悟」の時代に」という統一的なテーマで寄稿やインタビューが掲載されていたが、この「覚悟」云々というテーマはいらなかったと思う。このテーマを掲げることの意図が、分からなかった。) 石原さんの文章は、Twitterでもかなり広くシェアされていたと思う。 digital.asahi.com 今回おそらく多くの人の支持や共感を集めたのは、マイノリティの人権が多数派の意志に左右されることや、人権が「思いやり」にすり替えられている日本の公的機関の空虚さと致命的誤解についての論点だったと思う。実際、紙面の大見出しも「理解なき多数者から軽んじられる人権 もううんざりだ」だし、デジタル版の見出しも「うんざりだ、人権を「多数決」で決める無

                                                                              ばらばらにされた1つの権利 - ゆと里スペース
                                                                            • 太田光「すぐ近くにいると思う」松本人志との差異に賛同の声 | 女性自身

                                                                              松本人志(55)が6月2日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で凶悪犯罪者について「人として不良品」と表現し、非難が殺到している。さらにネットでは同じ時間帯に生放送されていた「サンデージャポン」での爆笑問題・太田光(54)の発言と比較し、その違いを憂う声が上がっている。 松本は番組内で、先月28日に発生した川崎市登戸での殺傷事件に言及。加害者について「人間が生まれてくるなかで、どうしても不良品っていうのは何万個に1個、絶対に。これはしょうがない」と話し、「それを何十万個、何百万個に1つくらいに減らすことはできるのかな、みんなの努力で。こういう人たちは居ますから、絶対数。もう、その人達同士でやり合ってほしい」と持論を展開した。 社会から一部の人々を排除するかのような松本の発言は「優生思想につながるのでは?」といった批判の声が。さらに杉田水脈議員(52)の“生産性発言”を思い出し《松

                                                                                太田光「すぐ近くにいると思う」松本人志との差異に賛同の声 | 女性自身
                                                                              • 第50回毎日農業記録賞×聞く:なぜナチスは有機農業を進めたのか 背景に選挙と「優生思想」 | 毎日新聞

                                                                                「ナチス・ドイツの有機農業」(柏書房)。ナチス農政の分析から「真のエコロジーとは何か」に迫ったこの本の著者、京都大人文科学研究所准教授・藤原辰史さんに話を聞いた。歴史学をフィールドに、「農業」「環境」「戦争」「給食」など幅広い分野に取り組み、多くの著作を出している藤原さんは「ネガティブなテーマにあえて切り込むことで、今、私たちが意識すべきことが見えてくる」と語る。【聞き手・三枝泰一】 ――「ナチス」と「有機農業」。二つの結び付きが論じられたことに、驚きを感じた人も多いと思います。初版から18年たった今も、さまざまな議論を呼んでいるようです。 ◆最初に断っておきたいのですが、有機農業をおとしめるつもりは一切ありません。2012年の新装版の冒頭にも書きましたが、化石燃料と化学肥料と化学薬品を大量に投入し続けてきた近代農業の席巻は、「農」と「食」の「安心感」を奪い続けている。地球の資源が限られて

                                                                                  第50回毎日農業記録賞×聞く:なぜナチスは有機農業を進めたのか 背景に選挙と「優生思想」 | 毎日新聞
                                                                                • 第2回 結局、人文学は何の役に立つのか?

                                                                                  いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 2020年10月11日、橋下徹・元大阪府知事は「日本の人文系の学者の酷さ」を指摘するツイートを行なった[1]。橋下によると、「"自分は賢い!一般国民はバカ"という認識が骨の髄まで染みている」日本の人文系の学者は、「税金もらって自分の好きなことができる時間を与えてもらって勉強させてもらっていること」や「社会に対して何の貢献をしているのかわからん仕事」をして生

                                                                                    第2回 結局、人文学は何の役に立つのか?