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増田文学の検索結果321 - 360 件 / 1290件

  • 推しのパン屋と会話した

    この土地に住み始めて3年。 推しのパン屋に行くようになってから2年ぐらいかなぁ。 このあいだ、はじめてパン職人と会話した。 そのパン屋に行くのは、近所のパン屋の中で一番リーズナブルで一番美味しいから。 私はパンが好きなので、引っ越して新しい土地に住むたびに、近所のパン屋を回る。 今の土地には三件か四件ぐらい近所のパン屋がある。そのなかで、推しのパン屋が一番美味しい。 不定期に買いに行ってはいるけど特に会話があるわけでもなく、ふらっと行って、パンを買って終わるだけで、今まで何か話したことは一度もなかった。 んだけど、少し前に思い切って話しかけた。お気に入りのパンがめっきり売り場に並ばなくなったからである。 「あの、●●のパンってもう作らないですか?」 会計の途中に尋ねれば、どのパンだったかいまいちわからなかったらしい。 二言三言会話して、私の求めているパンがわかったら、パン屋はさらっと「じゃ

      推しのパン屋と会話した
    • お金がなくなっていくって怖いよね

      元々貧乏な生活してささやかな貯金をするのが趣味だった。 今配偶者がなおるあてのない長く療養が必要な重い病気になって貯金を切り崩す生活をしてて、使える制度をフルに使っても100万円しかない貯金が毎月10万円ずつ減ってるの見てるけど、配偶者が重い病気で怖いとか悲しいより、このお金が無くなるという方が正直ストレスに感じてる。 薄情なやつだな、と思うけど、そんなことを悟られないようにして最期まで面倒みるから、許して欲しい。 実家、新築の家を昔ローンで買ってたけど、今年55歳の父親が1500万の残債がどうにもならなくて売りに出すって。でも、私あの家にそんな価値ないって知ってる。猫が柱をがちゃがちゃにして、あらゆるところの掃除をマメにしていたわけでないから汚れが酷くて立地が酷い。だからきっとそんな値段では売れない。父親と母親は熟年離婚した。母親も貧乏な生活してる。父親も母親も高卒で、両親はわたしを含め

        お金がなくなっていくって怖いよね
      • 死ぬのを延期し続けていたら結婚してた

        今年のうちには死のうと思っていたのだが、あれよという間に結婚していた。妻と出会ったのはほんの半年前のことだ。 そうして2021年ももう終わりに近付いてきたところで、希死念慮もとりあえず脇においておけるレベルになっていることに気付いた。 経緯をはてぶにでも簡単に書き残しておくことで、誰か必要な人に届けば良いと思う。 私はかなり重度の希死念慮の持ち主だ。 元来、基本的に薄っすら死にたい気持ちを抱えて暮らしてきた。健常の人には中々理解されないことだが、「生きているだけで苦痛」なのだ。 学生時代も挫折の連続でそれはそれなりに辛いこともあったけれど、普通のサラリーマンとなり受験や就活といった目下の目標を見失った後は気を紛らわすようなものもさして見当たらず、ずっと「一体、何のために生きているんだろうか?」という気持ちに苛まれてきた。 私には、生きるのに理由が必要だった。 趣味でも、仕事でも、誰か大事な

          死ぬのを延期し続けていたら結婚してた
        • 新卒女子にアプローチされたが(追記)

          https://anond.hatelabo.jp/20231224104639 少し前の増田を読んで苦い記憶が蘇った。自分は元の記事で言う『推し』の立場で職場の後輩から好意を持たれていた。コロナ前の話だけど。 当時小さなIT企業に勤めていた俺は、会社が初めて採用した新卒の教育係に任命された。後輩は有名私大卒の女性で文系からのエンジニア採用だった。A子とする。無論即戦力と言う訳でもなく、当時まともな人材育成の仕組みもなかった弊社では俺が業務の合間に指導を受け持っていた。 人を育てる余裕のない中小で、なぜ新卒、しかも文系を採るんだよ・・・と思ったがA子は根性があり勉強熱心ですごい勢いで成長した。教育係としては手がかからずありがたかった。なので特段目をかけたわけでもない。 小さなコミュニティ特有の人間関係の濃密さもあり、当時の会社では社員のパートナー情報がほとんど共有されていた。誰は最近彼女と

            新卒女子にアプローチされたが(追記)
          • 中国韓国との競争に敗れ衰退が続く日本の造船業について

            かつては世界最大の船舶建造国であった日本だが、今では中国韓国に追い抜かれ衰退の一歩を辿っている。 少し前まで造船所で設計業務を行っていた中の人として立場から、日本の造船業界の現状と苦境の原因について説明したい。 赤字続きの造船事業から完全撤退する企業が相次ぐ造船大手サノヤスHDは新造船事業を新来島どっくへ譲渡し不動産賃貸業に特化、三井造船も造船事業を常石造船へ譲渡することを決定済み。 その他中小造船所についても新造船事業から撤退表明が相次いでおり、業種転換や修繕事業への特化に取り組む先が増えている。 余談ではあるがサノヤスHDから新来島どっくへの事業譲渡価格はたったの100万円。人員と設備、40億円超の銀行借入を引き受けてもらうとはいえ実質は無償譲渡。 この譲渡価格を見れば、今の日本国内の造船事業にはその程度の価値しかないということが分かって頂けると思う。 手持ち工事量が1年を切ると危険水

              中国韓国との競争に敗れ衰退が続く日本の造船業について
            • 19歳セックスの夏

              はじめて彼女が出来た 大学で上京してきたから一人暮らし 狭い1kのアパートでただただひたすらセックスしてる 起きてセックスしてご飯食べてセックスする 近くで花火大会やお祭りがあるときは出かけるけど それ以外はひたすらセックス ご飯や映画見たりはあくまでセックスの為の休憩 すべてがセックスの為に周ってる もうお互いこの夏はセックスに明け暮れると決めたのだ このまま10月までひたすらセックスをし続けるだろう 今はもうセックスの為に人類は生きてるんだなとしか思えない セックスせずに散っていった戦時中の若者が不憫で仕方ない 世の中すべての男が平等にこの快楽と幸福感を享受できれば世界は幸せになるだろうに

                19歳セックスの夏
              • 任天堂退職はあまりにアホ過ぎるので色々文句を言ってやる

                お前本当は元任天堂社員じゃないだろう。 嘘をつくなと言いたいところだが、まぁいい。その嘘に乗って文句を言ってやろう。 お前は新卒で任天堂に就職したんだろう。しかも正社員で。 そしたらもう人生が安泰だったはずだ。 俺は非正規雇用だ。いつ首が切られるか分からん。 が、お前は任天堂社員だったわけだ。無借金経営で有名で内部留保が1兆円近くあったあの任天堂の。 そんな会社の正社員。それだけでお金をがっぽがっぽ貰っていたわけだろう。 馬鹿かお前は。俺は高卒だ。そして非正規雇用だ。 お前は任天堂で成果が出せなかろうが何しようが正社員だったんだから辞める必要なんてなかったんだ馬鹿が。 俺だったら、どれだけ仕事が出来なかろうが辞めさせられないなら居残る。 なのにお前は情けなく辞めた。根性なしと言われてもおかしくはない。 お前が企画が思いつかなかったとかどうでもいい。 つーか企画なんていくらでも思いつくけどな

                  任天堂退職はあまりにアホ過ぎるので色々文句を言ってやる
                • 原宿駅

                  ある日の暮方の事である。一人の少年が、原宿駅の跡地で雨やみを待っていた。朽ちた柱に蔦の絡みついた、いまにも崩れ落ちそうな原宿駅跡地は、その昔、若人が大勢集う、たいそう賑やかな駅であったという。かつてこの地は「原宿」と呼ばれており、商いで栄えていたそうな。今は広大な荒れ地が広がり、かつての栄華は見る影もない。少年は荒野の真ん中でただ一人きりであった。ただ、所々地面から、かつてのビル群の瓦礫が顔を出している。少年は雨が止むまで、その瓦礫を見詰めて暇を潰すことにした。あれは、セシルマクビー、ピンクラテ、そして…Q-pot CAFE。少年は歴史がたいそう得意であった。 何故原宿がここまで荒れ果てたかと云うと、七十年ほど前、東京には、疫病とか五輪とか不況とか云う災がつづいて起った。そこで人々は住まいをこぞって京都に移し、それに続いて都も移された。およそ二百五十年ぶりの遷都であった。人の消えた東京のさ

                    原宿駅
                  • 兄の婚約者が光属性だった

                    兄が婚約して、彼女を連れてきた。兄は所謂地味メン。クラスの端の方で目立つことなく、真面目に勉強も部活もしていたタイプだ。部活では特出した実績は残せなかったが、成績は優秀。大学に行き、大手企業に就職した。 そんな兄が婚約したと彼女を連れてきた。美人で背が高くて、新垣結衣と綾瀬はるかを足して二で割った感じ。花が咲いたように笑い、控えめに話し、目を見て相槌を打つ。賢く、家族と仲が良く、良い香りがする。私の人生には関係ないと思っていた「光属性」だった。美人は性格悪いと言うが逆だった。美人だったら周りから愛されるし、愛されて育てば性格は悪くならない。 そりゃあ地味で結婚に興味も無かった兄も、結婚したくなるだろう。兄は背こそ高いが顔は普通だと思っていたが、彼女が隣にいると兄までイケメンに見える。誰がどう見ても美男美女カップルだ。 そして、私は腐女子だが兄の彼女に興味がある。話せば話すほど兄の彼女のこと

                      兄の婚約者が光属性だった
                    • 俺がモテるってどうして早く教えてくれなかったんだ?

                      多くの意見ありがとうございました。お礼に報告します https://anond.hatelabo.jp/20200214221936 今、相談室から出てきた。深夜が近い。 本来は税金が払えない市民の相談に乗るための部屋だ。 それをこんなくだらない用事のために使いやがって。クソ上司。 今、俺の事務机に座ってテキストファイルにこの雑記を書いている。一人だ。残業申請もしてないから構わないだろう。それくらい、クソッタレな気分なんだ。 知ってる人がいたらバレる? 知るか。俺の理性が勝てば投稿をやめるし、怒りが勝てば投稿する。 昨日の昼に係内ミーティングがあった。俺の隣の席にいた、比較的新人(M。女性)が鬱病になったらしい。 そこまではいい。俺やみんながショックを受けただけのこと。いや、なんとなくわかってたんだ。あの子、こないだお母さんと一緒に職場に来てたから。それ以来休んでたから。 ……どうしてあの

                        俺がモテるってどうして早く教えてくれなかったんだ?
                      • 補聴器使ってる当事者より。 アラサー、先天性難聴からの左耳失聴、右耳の..

                        補聴器使ってる当事者より。 アラサー、先天性難聴からの左耳失聴、右耳の残存聴力+補聴器で音を聞き取っている。 確かに補聴器は万能ではない。多くの人が想像できるように、ノイズも増幅する。たとえていうなら、裸耳での音がFMなら、補聴器越しの音はAMというか。 お店でつけた最初の瞬間は、人の声、店内のざわざわ音、空気の音、どこかで机に何かを置くカチャカチャ、ゴトッという音、ぜんぶ同じ強さで耳に入って来る感じになる。人間の耳は、自然に聞こえたい音と聞こえなくてもいい音をよりわけ、調整しているんだと痛感した。しばらく我慢してつけ続けると、だんだん耳というか脳がその状態に慣れて、補聴器からの音でも取捨選択をできるようになるんだけど。最初は辛い。特に補聴器初めての人は。言われるがままにボリューム大きくすると、ハウリングが起きて頭痛がしたり、耳に入る音の種類が多すぎてすごくイライラしたりする。 特に耳が遠

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                        • 小卒の無敵の人より

                          おっすおら無敵の人。小卒だ。 引きこもり歴10年以上、今は夜間大学生。 仕事できなさすぎて* ADHD発覚。 朝はコンサータやらストラテラやらでパキパキになって、 なんとかベッド抜け出して、夜はパキパキ過ぎて寝れないから 眠剤食ってる。社会にぶら下がってスマンな。 卒業したら頑張ってもっと納税するよ。 別に基地外に猫撫で声で接してくれ、という訳じゃない。 ただ世の中には、そういう形の葛藤もあることは理解してほしい。 誰もがそれぞれの地獄で、何とかやりくりしていると思うけど、 まぁ、その典型例の一つなんだと。 俺は大名ってとこに住んでいる。 ピンと来た人もいるかもしれないが、低能先生が事件を起こした あの小学校の近くだ。当時、サイレンを聞きながら、彼のニュースを見ていた。 特定の誰かに殺意を抱いたことなんてないが、彼は俺でもあり得た、と思った。 幸いにも、今の俺には愛する人がいて、愛する音楽

                            小卒の無敵の人より
                          • 供養

                            ただの僻みだから現実では吐き出せない思いをここで成仏させてください。実際にただの醜く汚い僻みなので。 職場にいる可愛い女がとにかくムカつく。 職場の近くにある安い弁当屋の弁当を買って、店からオフィスまでの距離を食べながら歩き、職場に着くまでに完食しオフィスの一階にあるゴミ箱に捨てる。本人曰く「買ってきて広げて食べて片付ける手間が省けるから」だと。 戦闘機と恐竜が大好きで、デスクの上に戦闘機の模型と恐竜の化石の模型が置いてある。一度気を使って「それ零戦ってやつ?」と聞くと驚いたような顔で「陸軍の重戦闘機ですよ。零戦は海軍の甲です」と返された。知るか。 ジップロックを化粧ポーチ代わりにしている。「中が見えるから便利」と無印やSeriaのコスメを無造作に入れている。 GUかユニクロでしか服を買ったことがなく、ブランド名やショップ名、通販サイトも知らない。SHEINも知らなかった時は衝撃を受けた。

                              供養
                            • トラウデン直美さんの発言に対して意見が割れてる理由わかっちゃった

                              俺もね、何言ってんだこいつって思ってたんだけども。 意外と擁護の意見が出てるんだよね。何なら店員側から、客からそういう意見を言ってくれたら上に話を通しやすいとか言う人もいるわけ。 全然何言ってんだかわかんねえな。と思ってたんだけど、わかっちゃったわ。 想定している店の格が違う。 俺の想像の中で「環境に配慮した商品ですか」って聞かれてるのは、いなげやのおばちゃんとか、ファミマのおっさんとか、百均のにいちゃんだった。 「そこに(環境に配慮した商品が)ないならないですね」以外に答えようある?時給900円で日銭を稼いでんのに、そんなくだらないことで時間とらせないでよ。って勝手に憤ってた。 でもそもそもトラウデン直美さんってのはもうお排泄物お嬢様で、父は京大の教授のドイツ人、母は元米国大使館勤めの帰国子女。本人は小学生から乗馬を嗜み、大学はFIT入試、いわゆるコネ入試で慶大に行くような、我々とはヒュ

                                トラウデン直美さんの発言に対して意見が割れてる理由わかっちゃった
                              • なぞなぞです。男性の身体の中心で揺れるモノな~んだ?

                                正解はちんちん。 ネクタイはタイピンで止めるので揺れません。考えすぎちゃったかな? 残念ですけどちんちんです。そもそも外付けのものを男性限定で縛るべきじゃありませーん。 小学校の時に俺は素直に「ちんちん」と答えた。 あの女は「ブ―www間違いですwww正解はネクタイでした!www」と笑った。 それから俺はずっとその女に弱みを握られることになった。 でもその時からずっと(なんで?ちんちんが間違いと言い切れるのはなんで?ネクタイが正解と言い切れるのはなんで?)と思っていた。 中学生に上がっても俺は弱みを握られていた。 俺が女子に告白をすると、その女はその女子にその時の話をした。当然俺はフラれる。 俺はその女を呼び出して強めの口調で「やめろ」と怒った。昔の事をいつまでも出すな、と。 そもそもちんちんは間違いだと言える根拠はなんだと。ネクタイが正解だと言える根拠はなんだと。 その女は泣いた。わけが

                                  なぞなぞです。男性の身体の中心で揺れるモノな~んだ?
                                • サイゼリヤのメニュー番号で貧しさを感じるという話

                                  PA05と注文してカルボナーラが出てくることが、貧しく恐ろしいという話を聞いて思い出したことが有る。 俺はあのオヤジのやってるA定食が好きだった。 その定食屋は、日替わり定食が、A定食、B定食、C定食と呼ばれていた。 ランチタイムのA定食は、いつも唐揚げ定食だった。B定食やC定食はその時々で違った。 確か、C定食だけ100円か200円高くて、刺し身だの天ぷらだのはC定食だったはずだ。 自分はA定食が好きで通っていた。唐揚げとポテトサラダとご飯と味噌汁と胡麻団子。 だから、自分の青春は、A定食とともにあった。 A定食と聞いて思い出すのは、四季折々暑すぎたり寒すぎたり砂っぽかったり土砂降りだったり、そんな毎日の昼飯時だ。 治安は今よりも悪く、街並みもきれいとは言いがたかったが、やはり記憶の中の思い出は輝いている。 だからたぶん、あの定食屋が小綺麗な店に変わって、唐揚げ定食と、ハンバーグ定食と、

                                    サイゼリヤのメニュー番号で貧しさを感じるという話
                                  • さよなら東京

                                    新卒で入った会社の転勤で東京に来た。 もともと東京で働きたかったわけじゃない、でも若手で期待されているのを知ってたしキャリアアップになると確信して部署異動も含めて辞令を飲んだ、後悔はしてない。 でも転勤して、上司の期待通りのことは何一つ出来なくて、オペレーター仕事しかできず、なんのために転勤したのかダンボールだらけの部屋で毎日涙目で自問自答した。 満員電車と人の多さが怖かった、誰かとご飯を食べることが減り、醤油がしょっぱくて食パンが薄く、空気が乾燥していて、物価が高く、なにより東京は寒かった。 大雪の日の夜、しんしんと積もる雪を見て感じたのは薄い恐怖だった。このまま振り続けたら、生き埋めになるのでは。 朝起きて一面真っ白で深く雪に埋もれた景色を見て叫びそうになった、会社を休んだ、布団の中で泣いた、こんな遠くに来るつもりなかったのに。溶けない雪が死ぬほど怖い。 生まれ故郷は地面そのものが温か

                                      さよなら東京
                                    • 村上春樹の小説に登場するヒロイン図鑑

                                      ギャルゲーのオープニングムービーのノリで紹介していきたいと思う。含ネタバレ。 ノルウェイの森・ミドリ「私なんかね、髪の長い下品な女の子二百五十人くらい知ってるわよ、本当よ」 ノルウェイの森はご存知ダブルヒロインシステムで展開する物語であり、正ヒロインの直子に対する反ヒロインがミドリである。ミドリは深い自己反省を行う直子とは正反対のキャラクターとして描かれているものの、要所で当を得た優れた知性の持ち主でもある。物語の途上、直子との恋愛に疲れ果てていく主人公のワタナベに対して次第に親しみを募らせていき、最終的には恋に落ちる。明るくユーモラスだが苦労人でもあり、「人生はビスケットの缶のようなもの」という独自の哲学を披露する。 ・直子「たぶん私たち、世の中に借りを返さなくちゃならなかったからよ」 正ヒロイン。ヤンデレの先駆け。高校時代に亡くなった恋人の記憶を延々引きずり続けており、その代償行為とし

                                        村上春樹の小説に登場するヒロイン図鑑
                                      • 北方謙三とメンタルヘルスと

                                        北方謙三は、90年代以降は歴史小説家として地位を確立したが、まずは80年代半ばにハードボイルドの旗手として名を上げ、同じ頃から若者向け雑誌に於いて、読者から寄せられた人生相談や質問に答える『試みの地平線』という連載企画を開始した。 この連載は掲載誌において人気となり、その結果、北方には「二言目には『ソープに行け!』と(※太いゴシック文字で)相談者に説教する」「『バカヤロウ!』と(※太いゴシック文字で)相談者を怒鳴りつける」というステレオタイプなイメージが付き纏うことになる。今でも北方謙三に対して、そのような説教オヤジとしての印象を抱く人は存在することだろう。 これを書いている私も、若者だった当時、そういった北方謙三と読者のやり取りを、面白おかしく楽しんでいた一人である。 今でも私の記憶の片隅に残っている、相談の一つについて以下に記す。それは、二十歳そこそこの若い男性から寄せられた「何もかも

                                          北方謙三とメンタルヘルスと
                                        • 特例子会社という混沌

                                          4月から特例子会社へ入った。 大きな部屋に数十人の障害者がぶち込まれているよくあるパターンの特例子会社で、入社した会社としては初の試みだった。障害者雇用率が全く達成されておらず、問題になったため急ごしらえで部屋を作成し、いろいろと用意してから4月1日より何はともあれのスタート。福祉のバックグラウンドを一切持たないこんな業務に飛ばされたかわいそうな健常の社員たちと、幸いにして職を得た障害者たち。様子見の緊張感がある初日だった。 私は障害者枠の正社員として採用されてその部署に入ったけども、残念ながら初日から「ああ完全に隔離部屋なんだな」と改めて感じさせられた。ほかの部署との接点はないし、同期が誰なのかはいまいちわからない。研修制度もあるにはあるが、健常の新卒一括採用に最適化された内容で中途の障害者にはまるっきり向いていない。視覚と聴覚が隣同士になり、視覚が聴覚に話しかけるも聴覚は聞き取れず、聴

                                            特例子会社という混沌
                                          • 【追記】人間、皆自分が一番いいやつだと思ってる

                                            この原則に気が付くかどうかで世界の見え方が変わるので、言っておきたいと思う。 たとえば、今日はTwitterでこんなことが話題になっている。 「宅配便の人が帰って、扉を閉めた後少し待ってから鍵を閉める。これに優しい人は共感してくれる。」 という内容のツイートがバズった。 要するにバタンガチャだとまるで締め出されているようで不愉快と感じるので、それに配慮している、だから優しいということなのだ。 ■第一波:共感する人の登場 「分かります。宅配の人に気を使っていつもこうしてます。」 「親からそう教えられて育ちました。」 「いつも当然にやっていました。私って優しいんですね!」 ■第二波:共感しない人の登場 「防犯の観点からやめておいた方が良いと思う。安全が一番だよ。」 「逆に自分は親から早く施錠するように教えられたよ。」 「宅配の人そんな事気にしてないよ。」 ■第三波:アンチ共感派の登場 「出

                                              【追記】人間、皆自分が一番いいやつだと思ってる
                                            • 「正論マン」をやっていたら会社内に居場所がなくなった

                                              新入社員時代の研修で、「社内規定に違反するようなことがあったら通報するための手段があるよ」ということを教わった。 なので、配属されてから2年以上立つ現在までに、50件くらいは通報したと思う。 社内規定上やってはいけないこと、みたいな研修が定期的にあるんだけど、その中の例文で出てくるようなことが周りには結構あったので、自分のチーム内の話でないことでも、どんなに細かいことでも見つけるたびに徹底的に通報してきた。 おかげで、通報した内容がもとで懲戒処分を受けた人もいた。誇らしい。 なのに、最近ふと気づくと、打ち合わせという打ち合わせに参加が求められなくなった。 メールも敢えてCCに入れられることがなくなり、本当に事務的な話しか自分には降りてこなくなった。影では「正論マン」と呼ばれていることをつい最近知った。 なんで? 社内規定に違反しているのは通報された側のはずなのに、なんで通報した俺が不利益を

                                                「正論マン」をやっていたら会社内に居場所がなくなった
                                              • 「公式が勝手に言ってるだけ」からはじめる文学理論半世紀

                                                最近、二次元に魂を奪われ二次創作に萌える二次豚とでも呼ぶべき存在どもが、「公式が勝手に言ってるだけ」「原作とアニメで言ってないだけ」という種類の鳴き声を発明した。 歴史学などの一部学問においてはこうした態度が倫理的に要請されてきた、ということはニコニコ大百科でも指摘されているが、そもそもこうした態度はここ半世紀ほど「文学」「テキスト」「作品」といった物事を専門家が語るために用いられてきたものがほぼ起源であろうと思う。「テクスト論」と呼ばれるものがそれである(構造主義の話はしません)。 すなわち「勝手に言ってるだけ」「言ってないけど言ってる」は、文学者がこの半世紀格闘し続けてきたテーマなのである。ちなみに本稿は、加藤典洋『テクストから遠く離れて』をなんとなく参考にして書かれたので、興味のある方はそちらも読まれるとより楽しいかと思う。 さて、半世紀ほど前まで、たとえば夏目漱石の作品を批評する、

                                                  「公式が勝手に言ってるだけ」からはじめる文学理論半世紀
                                                • 増田文学2020 ランキング100(仮) ※「〇〇が無い」、「これ文学じゃない」ってのあったら教えてね

                                                  はじめに※2020年のやつ誰も作ってくれないので、自分でまとめ ※増田文学でない奴が混じってると思う ※「○○が入ってない」、「▲▲は増田文学でなはいのでは」等あればコメントよろしく頼みます 2020年増田文学ランキング100順位URLブクマ日付コンテンツ1旅が終わる気がする17792020/07/01暮らし★クソデカ羅生門16012020/06/112日本から捨てられた土地で生まれて15652020/10/26世の中3渡辺明の孤独な闘い15612020/07/18世の中4在宅勤務が始まり、いまが人生で1番幸せな春15602020/04/10暮らし5ほぼ叔父に育てられた14612020/06/17世の中6一軒家(借家だけど)に越したので犬を飼うことにした14262020/02/28暮らし7子どもが知的障害者になった13212020/05/25暮らし8防犯カメラの死角を必死で探したことがある

                                                    増田文学2020 ランキング100(仮) ※「〇〇が無い」、「これ文学じゃない」ってのあったら教えてね
                                                  • ミシガン州立大学銃撃事件

                                                    現場に居合わせた者です 日本語で書いてると特定されそうですが、鮮明に覚えている内に書いてしまいます 夜8:30辺りに大学側から警告の通知があり、そこから4時間程教室に籠もりました また、大学側から部屋を暗くするように、ドアなどがある場合は靴紐やベルトで縛る様に指示がありました 居合わせた方の提案でなるべくドアから離れた位置で座ったり寝転がったりして待機していました 銃撃犯は2人以上、4人以上など様々な情報が飛び交いましたが、結局は1人だったらしいです とにかく怖かったですね あ、ここで人生終わるんだ、幸せだったかな、弾丸は熱いらしいなとか考えていました 突然目の前に死の可能性を突きつけられました 当然、生存率は100%を切るわけで、管轄外のギャンブルに自分の命が賭けられている気分でした パニックにはなりませんでしたが、混沌に放り込まれて呆然としていました 動いてる人見てこんな時に動ける人間

                                                      ミシガン州立大学銃撃事件
                                                    • 狂信者のように味の素を摂取していたおばあちゃん

                                                      98歳までボケることもなく足腰も丈夫だった(死因は肺炎だった)んだけど、 表題の通りあらゆる食い物に味の素を添加して摂取していて、ある程度家族も巻き添えになってた。 1kg入りの袋を2~3か月毎に買ってたと言えばただ事で無さが伝わるだろうか。 そんな生活を何十年もしていた。 世間では味の素でボケるとか味覚障害になるとかたまに言われるが、味覚障害についてはなるかもと言わざるを得ないけどボケはまったく感じなかった。 数独とかクロスワードとか自分より解くの速かったし、その年代にしては珍しいことに英語もできた。 そのばあちゃんの味の素の使い方が変わっていて、料理をぜんぶ味の素ナシで作ってから、食べる直前にスプーンでがばがばっとかけてたのよな。 見た目のインパクトも絶大だったし、味の面でもグルタミン酸は閾値を超えると味覚では分からないとよく言われるがさすがにその分量だとガクンと脳に来る感じもあった。

                                                        狂信者のように味の素を摂取していたおばあちゃん
                                                      • 結果発表!はてなインターネット文学賞「作品発掘部門」 - はてなブックマーク開発ブログ

                                                        いつもはてなブックマークをご利用いただき、ありがとうございます。 はてなブックマークでは、「興味関心を持つ人みんなが、よいコンテンツに巡り会えるようにする」ことを目指す取り組みの一環として、サービスの出発点である興味と発見を軸に、よい“作品”を見つけてくれたブックマークユーザーを表彰する はてなインターネット文学賞「作品発掘部門」 を開催しました。 インターネット上にあるすべての作品を対象に、「まだ誰にもブックマークされていない作品」や「これまでにはてなブックマークで見たことがないような新鮮な作品」から、過去にブックマークした「何度も読みたいお気に入りの作品」や「もう一度みんなに読んでほしいおすすめの作品」まで、幅広く作品の発掘を募集しました。 結果、総計556件(公開設定でのブックマークのみ対象)のご参加をいただきました。発掘いただいた作品そのものの注目度や、発掘作品へのブックマークコメ

                                                          結果発表!はてなインターネット文学賞「作品発掘部門」 - はてなブックマーク開発ブログ
                                                        • 街中の音楽がしんどい

                                                          街中のポスターや看板がセクハラだみたいな話、よく上がってるけどさ、何気に店でかかってる音楽がきついときない? 流行歌か歌謡曲だかの、重いメロディに重い歌詞、失恋だかなんだかの重いストーリー。 不用意に入った定食屋や百均でこの手の曲がかかってて、がっつりこっちの精神に食い込んでくる。 こういう音楽が必要な人がいることはわかるのよ。 でも、音楽はもっとパーソナルなものであって、流行ってるからってみんな失恋の歌聴きたいわけじゃないよねぇ。 最近の若手のアーティストで、才能あるなぁって思う人もいるのよ。 でもそれとこれとは話が別なのよ。 今はまだその場を去ればいいだけだけど、昔、職場でとりあえず802流しとけって感じで、聴きたくないJポップ聴かされてた時代はきつかったなぁ。(大阪ではどこいっても802が流れてる時代があった。) 今もそんな職場あるんかなぁ。 あったとしたら、環境型ハラスメントだとか

                                                            街中の音楽がしんどい
                                                          • 孤独で気が狂いそうだ

                                                            31歳の女。発達障害のため、人から嫌われ、見下されてしまう。 何をしても人より劣っているし、空気が読めず、相手が期待している言動が取れないからだ。 家族 実家暮らしで、父と同居している。元々は父と母と一人っ子の私の3人家族だったが、8年ほど前に母は自殺した。 父は立派な会社を定年退職した後、よくYouTubeを見ている。ネトウヨで、反ワクチンで、一日中韓国人や中国人やユダヤ人の悪口を言っている。ユダヤ人は原爆を作ったから許せないんだそうだ。あとは、犬や猫を虐待したいそうだ。父の話に笑顔で頷かないと、父は不機嫌になるので、毎日とても疲れる。 母は、私が発達障害の出来損ないであるため、統合失調症を発症し、自殺してしまった。「あんたみたいな出来損ない、誰だって殺したくなる!」だそうだ。私は物心が付いてから母が死ぬまで、殴られずに済んだ日は1日もなかったと思う。「どうしてあんたはふつうになりたいと

                                                              孤独で気が狂いそうだ
                                                            • 両親が不仲だった自分語り

                                                              02/13 23:36 追記ちょこっとしました。 床屋勤務だった父に、美容院勤務だった母はハワイ旅行中に出会い結婚したらしい。 物心がついたころにはもう父と母は不仲だった。父は仕事を休みがちで、私が小学生低学年の頃にはもう職場を転々としていたのを覚えている。 一つの職場に留まらず、職場を変えるものだからもちろん給料も上がらない。父と母は夜な夜な電話口や居間で喧嘩していた。 それは深夜だった時もあるし明け方の時もあった。長いことアパート住まいで横にも上にも寝ている家があるのに家に居る母は金切り声を上げていた。 でもほとんどがお金の問題で、まだ小学生の自分にはできることが無いことが分かっていたので家の手伝いをして、3歳年下の妹の面倒をよく見た。 父が仕事から帰ってくるとき帰りは母の車の迎えを頼んでいた。母はまだ小学生の私と幼い妹を乗せて車で最寄り駅まで父を迎えに行く。 その車の中でもお金の話で

                                                                両親が不仲だった自分語り
                                                              • 緊急事態宣言が解除になって初めての出社でクッソダルいと思いながら自席..

                                                                緊急事態宣言が解除になって初めての出社でクッソダルいと思いながら自席でブクマと増田を1時間くらい眺めて書き込んでから席を立ってトイレに行こうとしたら溝口さんが久しぶりにいて、在宅勤務中どうしてたんすかと聞いたら、聞いてくださいよ、ヨガと筋トレで腹筋がバッキバキに割れてシックスパックになったんですよーというので、え本当ですかじゃあちょっと見せてくださいよと言ったら、えーそれセクハラですよーと言いながら笑って、いやお前がその話題振ってきたんだろうがと思うが、最近外食全然行ってないですねーという話に移ったので、じゃあ久しぶりにどっか食べに行きますかと言ったら、いーですねーと意外にあっさりとOKしてくれたので、何がいいすかと聞くと、なんでもいーですと言う、いやそういうのが一番困るんだろうが決めろやと思いながらもちろん言わず、じゃあオメガラーメンとかでもいいんすかと言ったら、あーたまにはいーですねー

                                                                  緊急事態宣言が解除になって初めての出社でクッソダルいと思いながら自席..
                                                                • べらぼーな金持ちと結婚した、追記した

                                                                  べらぼうな金持ちと結婚した。 みんながいくら稼いでるか知らない。 とにかく私にとってはべらぼうな金持ちだ。 年収1000万すら「なにそれ?」な私にとっては 年収億超えはべらぼうな金持ちである。 本当に偶然出会って、なぜか知らないがめちゃくちゃ好かれて、 私も好きになっちゃって、結婚することになった。 もてあそばれてるんだろな、と思って最初は軽い気持ちで受け流していたが、あれよあれよと同棲だ、入籍だ、寿退社だ、の流れだ。 だかしかしbut 内心の劣等感というか、そういうのがすごい。 私はべらぼうな貧乏だった。 ご飯と言えばインスタントの味噌汁と定期的にまとめて炊く冷凍ごはんだった。 電車賃がもったいないから2駅なんて全然歩く。 会社の自動販売機にある120円のコーヒーが買えない。 ご飯が食べられなくて1か月で10キロ近く落ちるなんてザラ。 一般事務、年収200いかないような完全なる貧困層だっ

                                                                    べらぼーな金持ちと結婚した、追記した
                                                                  • 新婦以外全員偽物の結婚式

                                                                    むかし勤めていた、結婚式代理出席会社の最大の案件。 結婚相手に恵まれなかった女性のたっての依頼で、理想の結婚式・披露宴を実現したいという。 そうはいっても相手がいない →新郎は代理出席で賄いたい →そうすると新郎側の出席者も必要だ、これも代理出席を頼もう →新婦役のリアルの知り合いや家族を呼んでウソをつくことはしたくない、かといって、事情をを知り合いや家族に知られるのはもっとイヤ →新婦側も代理出席で。 というわけで、代理出席会社から、新郎、両家の家族・友人・同僚・上司すべてが代理出席。 新婦以外全員偽物の結婚式・披露宴が行われたのだった。 出席者はさすがに全員プロである。 学生時代の思い出話をまじえた友人スピーチ、退屈だが愛のある来賓の言葉、両親への感謝の手紙、と全てが滞りなく行われた。 式場側には、事情を知らせていなかったようだが、きっと、式場スタッフは、本物の結婚式・披露宴だと勘違い

                                                                      新婦以外全員偽物の結婚式
                                                                    • Ingressに花束を

                                                                      【追記・悲報】 身内にバレました。ここまでバズるとは思わかなったからね。 Prime不人気だけど、ヘイトをこじらせるくらいなら新しい人を勧誘する方に力注いだほうが良いんじゃないかなと思ってるよ。 ただ、NIAはもうちょっとIngressに対する姿勢を正さないといけないよね。 せっかくIngressのことが拡散されたのにもったいないな。近いうちに東京近郊でいくつか大きなイベントがあるから、みんな参加してね。おじさんもいくよ。 === 位置ゲーおじさんだよ 今日はおじさんの思いが詰まったIngressに関する寂しい話題があったんだ。 だからちょっとだけ感傷的な気持ちをここに残しておくよ。 Ingressというゲームの説明はあえてしないけど、このゲームが2つのアプリで動いていたってことはあまり知られていないよね。 1つはIngress Prime。もう1つはScanner[Redacted]とい

                                                                        Ingressに花束を
                                                                      •  普段増田は書き逃げなんだけど、凄く切実そうに見えたので、大マジレス..

                                                                        普段増田は書き逃げなんだけど、凄く切実そうに見えたので、大マジレスする。釣りなら釣りでいいや。代筆にならない程度に書く。なお、私は「子供の教育」の疑似体験をめちゃくちゃ傲慢に楽しむからな。 まず一言で。物事をジャッジするのが辛いなら、物事をジャッジするのが辛いと"まず"書く。これが私流感想文。それすらも書きたくない、というのは、自己主張をしないのが美徳、空気を読みすぎて空気なるのが楽って思ってしまっているので、そこは個性であっても伸ばすべきではない。怠惰に近い。なお、「感想文を書きたくない。」が書き出しの読書感想文を書いてもいいぞ。上級者向けだがな。 当然ながら、よくある読書感想文の指導「面白かった、は何が面白かったか」「よくわからなかった、ならなぜよくわからなかったか」も、立派な指導ではある。けど、これは修羅の道。なぜなぜ分析ができるならいいんだが。「面白かった、ところで私は~」「よくわ

                                                                           普段増田は書き逃げなんだけど、凄く切実そうに見えたので、大マジレス..
                                                                        • Twitterをやめて初めて鋼の錬金術師の結末が腑に落ちた同人字書きの話

                                                                          ※自己陶酔長文 ※同人界隈のくだらない話です ※ハガレンはあくまで個人的な感想、感慨、そういうものの中で引き合いに出しただけです。こじつけというか、たまたまこういうものの中で自分がしっくりくるのがハガレンだっただけです、うまく言えないのですが。ハガレンが好きな方は閲覧気をつけてください。 ※以降、鋼の錬金術師の重大なネタバレを含みます。 「鋼の錬金術師」という有名な漫画がある。鋼の義肢を持つ兄のエドワード・エルリック(通称エド)と、鎧姿の弟、アルフォンス・エルリック(通称アル)が、「真理」(神様的な存在)に奪われた自身の体を取り戻すための旅をする中で賢者の石をめぐる壮大な陰謀に巻き込まれていくダークファンタジーである。 私はこの漫画が大好きなのだが、一つだけ「あんまり気に入らないなあ」という展開があった。それは、物語の最後、主人公のエドがアルを取り戻すためにとった手段のことである。 そもそ

                                                                            Twitterをやめて初めて鋼の錬金術師の結末が腑に落ちた同人字書きの話
                                                                          • 自分はもう中年なんだなあと思う瞬間

                                                                            ・階段を登ろうとして一段目を踏み外す頻度が増えたことに気付いたとき ・デス・ストランディングの文字が小さすぎてハズキルーペを買ったとき ・ついでにオペラグラスを買おうか本気で迷ったとき ・DMMの購入リストが人妻NTR漫画と官能小説で埋め尽くされているのを見たとき ・Amazonの購入リストが健康関連の商品で埋め尽くされているのを見たとき ・楽天の購入リストが地ビールとワインとピッツァ関連ばかりだと気付いたとき ・食事のついでにビールを2~3本軽く開けるということができなくなったとき ・酒よりご飯の方がおいしいんじゃないかと気付いたとき ・末端冷え性の改善のために養命酒を買ったとき ・寒い季節に耐え続けるのが本気でしんどいと感じるようになったとき ・どうすれば洗面所と風呂場でヒートショック死しないようできるか考え始めたとき ・結構いい値段のするオイルヒーターをいくつも愛用するようになったと

                                                                              自分はもう中年なんだなあと思う瞬間
                                                                            • 高速道路のトンネルで漏らしそうになった話

                                                                              クソどうでもいい話(クソだけに) 天気がよかったので始業前にドライブに行こうと思い車を走らせていたら、いきなりボコン!という音と共に車体が跳ねた。 なんか踏んだか?と思いそのまま走行したが1分ほどすると車が「タイヤの空気圧を確認してください」みたいなメッセージを出してきた。 すでにトンネルに突入してしまっていたので、抜けたところで停車するか・・・と思ってたらいきなりベコベコバコンバコンみたいな音。 こいつぁやべぇと思ってすぐに非常駐車帯に停めた。ドアを開けるとゴムが焼ける強烈な臭い。終わった・・・と思って目を閉じた。深呼吸して目を開けたら目の前にはバーストしたタイヤがあった。スペアは積んでいたが、交通量が多くて自分で替えられそうになかったので#9110に電話をする。丁寧に対応してもらった。管制センター?に伝えるから待ってろと言われたから待ってたらすぐに連絡がきた。パトロール車がくるらしい。

                                                                                高速道路のトンネルで漏らしそうになった話
                                                                              • 幼児を車で轢きそうになった

                                                                                駐車場でありがちな子供の飛び出し。 買い物を終えて出発すべく、車がクリープ現象で動きだしたところで子供が飛び出してきた。反射でブレーキを強く踏み事なきをえた。危な。 子供はびっくりしたのかポカンとしてる。 慌てて母親がやってきて謝られる。 いやいや大丈夫です、とジェスチャーして出発しようとしたら、親御さんが幼児をひっぱり平手で子供をはっ倒すのが視界に入った。 子供がポーンと飛んで、崩れて泣き出す。 間髪入れず怒鳴り声が車にいても聞こえてきた。 エンジン止めて車から降りると、座り込んで泣く子供にお母さんがもう一発いくところだった。 子供の方に「ごめんねビックリさせたね」と近づく。 少し離れたところにこの子より一回り大きい子供がいた。お兄ちゃんだろう。 親がブチ切れたのが怖かったのかこっちも泣き出している。 手招きしてお兄ちゃんの方も呼ぶ。 謝りっぱなしのお母さんに「男の子2人ですか。大変です

                                                                                  幼児を車で轢きそうになった
                                                                                • JEPXという歪んだ市場ととある新電力の破綻

                                                                                  私が勤務している新電力会社が先日民事再生の適用を申請した。 いや、民事再生申立前に全従業員は解雇されたので、「私が勤務していた」とするのが正しい表記なのだろう。 これまで何度も転職を経験しているが、勤務先が経営破たんしたのは今回が初めてだ。 一時は時価総額が1000億円近くまで増え、将来有望なスタートアップ企業として注目されていた会社の終わりは非常に呆気の無いものだった。 その日私は自宅から日本橋へ向かい、もう立ち入ることが出来ない本社オフィスビルをじっと見つめた。 大学を出てから、ずっと金融業界に身を置いてきた私が畑違いの当社に入社したのは何年か前の4月だった。 きっかけは知人からの紹介だったが、「IT化が進んでいない電力業界に革命を起こす」という社長の夢に惹かれ入社を決めた。 当時の新電力は雨後の筍のように異業種からの新規参入が続いていたが、参入業者は大まかに2パターンに分類出来た。

                                                                                    JEPXという歪んだ市場ととある新電力の破綻