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夏目漱石の検索結果1 - 23 件 / 23件

  • 漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの..

    漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの「はみだし者」の心のよりどころになる文章を山のように生み出したんや。それだけでなく、「なんでそうなるのか」「どうしたらええんか」について、誰よりも早く考え、真面目に悩み、胃潰瘍で血を吐くほど苦しんで苦しみ抜いて書き続けて死んだんや。すごい人なんやで。 そもそもな。文学というのは、「形のないものに形を与える」営為なんや。こいつのおかげで、人の抱える人生への悩み、生きづらさみたいなもんに少しだけ形を与えることができて、それは心理学的に言えばめちゃめちゃ大きい社会的な「癒やし」効果になるんや。漱石がやったのはそういうことになる。端から見れば、ただ「小説を書いてた」だけやろな。漱石がもともと建築家になるつもりやったって知っとるか。けどなあ、友達に止められたんや。「夏目くん!残念ながら日本はまだまだ二等国や。君が思うヨオロッパみたい

      漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの..
    • 夏目漱石「月が綺麗ですね」の元ネタを遡る

      「夏目漱石は「月が綺麗ですね」となんか訳していない」という話から、「初出であるとされる70年代以前がどうだったのか知りたい」という話が出ていたので、Googleブックスを検索していたのだが、1962年刊行の『日本人の知恵』にこのような話があるらしい。 さらにいえば、日本の社交の基本は「見る」ことで成立する。 若い男女の恋人同士が愛の告白をするとき、西洋人のように、 「私はあなたを愛しています(I love you)」 などとはけっしていわない。 そんなことばを口に出さなくとも、満月を仰ぎ見て、 「いいお月さんですね」 そして、二人でじっと空を見上げるだけで、意思は十分通じるのだ。 日本人の知恵 - 林屋辰三郎 - Google ブックス この『日本人の知恵』という本は、 なんと、昭和37年に発行された本で、その前年朝日新聞に連載された「日本人の知恵」を再編集したもの。 日本人の知恵 林屋辰

        夏目漱石「月が綺麗ですね」の元ネタを遡る
      • 夏目漱石の「吾輩は猫である」を笑って読破するためのガイド - 山下泰平の趣味の方法

        この記事はそれなりに時間をかけて書いたのだが、面白がってどうでもいいことを調べている間に、世の中は大変なことになっていた。 最早「吾輩は猫である」を読もうぜッ!! なんて雰囲気でもなさそうだ。ただし気が滅入って仕方がない時には、全然関係ないことをするのがお勧めなので、そのまま公開することにした。 最初に書いておくと私は漱石が好きなので、いつもよりも客観性に欠けたところが多くなっている。あと無駄に長い。当初はコンパクトにまとめようと考えていたのだが、どうでもいいことを調べながらダラダラ書いているうちに長くなり、結果的に15000文字程度になってしまった。どうもいいことが満載のこの記事を最後まで読めたとすれば、夏目漱石の「吾輩は猫である」なんて余裕で読破できると思う。他の作品を読みたい人はこちらも参考どうぞ。 cocolog-nifty.hatenablog.com 吾輩は猫であるを読もう 「

          夏目漱石の「吾輩は猫である」を笑って読破するためのガイド - 山下泰平の趣味の方法
        • 比較されて、負けてしまった人間に救いはあるのか

          マックス・シュティルナーが言ったかもしれないこと 栗原康という人の『何ものにも縛られないための政治学』という本を読んだ。 そこに、マックス・シュティルナーという思想家の考え方が紹介されていた。 シュティルナーは自由主義を三つに分けたという。 (一)政治的自由主義……カネによる支配 (二)社会的自由主義……社会による支配 (三)人道的自由主義……人間的なものによる支配 政治的に自由になる。すると、人はカネによって上に立ったり、下に置かれたりする。カネがすべてを支配する。 それじゃあいけねえとなって、金持ちが支配するなんてやめて、社会のためにみんなやっていこうとなる。 みんながみんなのために。一見、悪くない。 だが、その世界ではかられるのは、人がいかにみんなのために、社会のためになることができるかどうかだ。 みんなのためにならないことは評価されないし、みんなのためにならない人間は糾弾され、排除

            比較されて、負けてしまった人間に救いはあるのか
          • 夏目漱石『こころ』の K はなぜ先生をぶん殴り車夫にならなかったのか - 山下泰平の趣味の方法

            大人になると読み方がかわる 『こころ』の K はどのような人間なのか K のような苦学生はたまにいた 夜学校の先生になったのは合理的な判断ではあった 苦労すれば強い人になれる 苦学の世界は二つあった 先生と K の旅行 大人になると読み方がかわる 夏目漱石による小説『こころ』は、名作とされている。 初版本復刻版 こゝろ (岩波文芸書初版本復刻シリーズ) 作者:夏目 漱石岩波書店Amazon 有名な作品なだけに、色々な人が様々なことを書いているが、誰もが否定できないのはとにかく面白く読めてしまうことだろう。『こころ』は新聞連載小説であるため、一日の掲載分の終盤には、次回への期待を煽られるようなことが書かれている。ついつい続きを読みたくなってしまうような構造で、このあたりは職業作家夏目漱石の面目躍如といったところであろう。 ただし漱石の初期作品とは異なり、『こころ』には書きながら考えているよう

              夏目漱石『こころ』の K はなぜ先生をぶん殴り車夫にならなかったのか - 山下泰平の趣味の方法
            • 夏目漱石がI love youを「月がきれいですね」と訳した説はガセ?出典をめぐる検証が興味深い

              香日ゆら @kouhiyura ■『JK漱石』2巻2023年11月8日発売 ■ 前作は『三枝教授のすばらしき菌類学教室』全3巻/漱石関係色々に(4コマは『先生と僕』KADOKAWA版・河出文庫版有)、4コマとか『いだてん』明治ことば指導とか。 https://t.co/Izmrs4OOjN 香日ゆら @kouhiyura 漱石がI love youを「月が綺麗ですね」と訳したとかいうここ10年くらいで突然人口に膾炙した出典がないアレ。 いうてもネットやTVや出典確認しない豆知識や文豪ネタまとめにしか載らないだろうと思ってたんですが、 漱石を気になる人が手に取りやすいような本に載ってるのを確認してしまってもうムリぽ 2022-09-20 14:32:28 香日ゆら @kouhiyura ピンとこないかもですが、これは ・知ってる人は当然知ってる有名エピが実はデマだった ではなくて ・漱石調べ

                夏目漱石がI love youを「月がきれいですね」と訳した説はガセ?出典をめぐる検証が興味深い
              • 夏目漱石の小説 12作品の自筆原稿が所在不明「文化遺産が…」 | NHKニュース

                文豪 夏目漱石が書いた代表的な小説のうち半数にあたる12作品について、自筆原稿の所在が確認できなくなっていることが分かりました。調査を行った専門家は、自筆原稿は作品の成立過程をたどる貴重な資料だとして「かけがえのないものであり、大切に受け継いでいくことが必要だ」と指摘しています。 この調査は夏目漱石の研究を続けている早稲田大学の中島国彦名誉教授が行いました。 漱石の自筆原稿が今どこに保管されているか調べたところ、代表的な24の小説のうち半数にあたる12作品で確認できなくなっていることが分かりました。 このうち「坊っちゃん」は、漱石の作家活動を支援した俳人の高浜虚子を介して関係者が原稿を譲り受け、複製も作成されましたが、その後、所有者が変わるなどして所在が分からなくなっていました。 「草枕」は30年ほど前に写真で撮影されていますが、その後、所在が分かっていないということです。 一方、「吾輩は

                  夏目漱石の小説 12作品の自筆原稿が所在不明「文化遺産が…」 | NHKニュース
                • 今度は769倍返し 中国から「日本がんばれ」マスク:朝日新聞デジタル

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                    今度は769倍返し 中国から「日本がんばれ」マスク:朝日新聞デジタル
                  • 「初めからKが死んでいた」教科書の難易度によって、夏目漱石『こころ』の本文="Kの寿命"が削られる→皆さんのKの寿命情報が続々と

                    KK @seizai12345 国語教員になったら、「テストが近いので早くKを殺さねばならない」みたいな会話ができると思っていたけど、勤務校で採択した教科書は、Kの死体を発見した場面から本文が始まっているという超ショートストーリーに仕上がっていて拍子抜けした。 2020-03-15 23:16:16 KK @seizai12345 一般的に簡単な教科書ほど、『こころ』の本文=Kの寿命が削られてるんだよな。別の公立に勤める教員は「すぐにKが死んだ」って言ってたが、自分の勤務校では初めからKが死んでいたという…Kが長く生きる学校に勤めてみたいよう 2020-03-15 23:21:22

                      「初めからKが死んでいた」教科書の難易度によって、夏目漱石『こころ』の本文="Kの寿命"が削られる→皆さんのKの寿命情報が続々と
                    • 香日ゆら先生の漫画「夏目漱石が記憶そのまま百年後に転生して女子高生を満喫する話」の漱石の解像度に期待

                      香日ゆら @kouhiyura ■『JK漱石』2巻2023年11月8日発売 ■ 前作は『三枝教授のすばらしき菌類学教室』全3巻/漱石関係色々に(4コマは『先生と僕』KADOKAWA版・河出文庫版有)、4コマとか『いだてん』明治ことば指導とか。 https://t.co/Izmrs4OOjN

                        香日ゆら先生の漫画「夏目漱石が記憶そのまま百年後に転生して女子高生を満喫する話」の漱石の解像度に期待
                      • 夏目漱石のファンレターへの返事が面白い「小学校6年生がよくあんなもの読みますね。『こころ』は子供が読んでためになるものじゃありませんからおよしなさい」

                        すずきじゅんじ @fkgwfkgw 子供だけにじゃなくて大人相手でも、自分の書物じゃなくて他の人のものを読めとよく返事してる 謙遜とかじゃなくて本当にそう思ってるんだろうなと感じさせる 漱石ラブ… pic.twitter.com/ofto7299jx 2023-03-30 20:07:06

                          夏目漱石のファンレターへの返事が面白い「小学校6年生がよくあんなもの読みますね。『こころ』は子供が読んでためになるものじゃありませんからおよしなさい」
                        • 韓経:【コラム】夏目漱石と「二つの秋」=韓国

                          「日本のシェイクスピア」と呼ばれている小説家の夏目漱石と「近代俳句の父」に挙げられる詩人の正岡子規。2人は明治時代直前の1867年に生まれた同い年の友人だ。互いにインスピレーションを与えあい、近代文学の花を咲かせた。2人が初めて会ったのは22歳だった1889年。第一高等学校(今の東京大学教養学部)の同窓生だった2人は若い文学徒として意気投合した。 独特のペンネームもこのころに誕生した。漱石は実名である夏目金之助の代わりに子規が付けた「漱石」を生涯ペンネームとして使った。この名前は中国『晉書』の故事「漱石枕流」(石に漱ぎ流れに枕す)から由来したもので、変人の言葉遊びを意味する。子規の実名は常規だったが、結核にかかって喀血した後「泣いて血を吐くホトトギス」を意味する「子規」をペンネームとした。 ◆俳人と分け合ったインスピレーション 2人の友情は子規が35歳で亡くなるまで続いた。同じ下宿部屋を使

                            韓経:【コラム】夏目漱石と「二つの秋」=韓国
                          • 夏目漱石の『吾輩は猫である』のWikipediaが随分出鱈目。どうして人は出鱈目を書きたがるのか?

                            حملة الأسهم في الشرك @mokuhyokabuka 「吾輩」は薄暗いところで出生したが、まもなく書生に家族犬共々拾われた。そこでタバコというものを初めて知る。ドライブ中に笹原に我輩だけ遺棄されるが大きな池に這い出し街に出たことで助かる。放浪の末に教師の家に住み込む。人間について車屋の黒から、わがままで不人情で泥棒も働く不徳者で… 2022-06-01 18:03:42 حملة الأسهم في الشرك @mokuhyokabuka “このウイキペディアの『吾輩は猫である』のあらすじは誰が書いたものか分からない。分からないが、どうも間違っている。” 『吾輩は猫である』のウイキ間違い探し|小林十之助 @mokuhyokabuka #note note.com/kobachou/n/n49… 2022-06-01 18:04:11

                              夏目漱石の『吾輩は猫である』のWikipediaが随分出鱈目。どうして人は出鱈目を書きたがるのか?
                            • 中国から届いた「お返し」はマスク20万枚。箱に添えられた俳句の意味は?

                              Search, watch, and cook every single Tasty recipe and video ever - all in one place! News, Politics, Culture, Life, Entertainment, and more. Stories that matter to you.

                                中国から届いた「お返し」はマスク20万枚。箱に添えられた俳句の意味は?
                              • 神保町を地方の高校生は知らない...夏目漱石『こころ』の「私」が歩いた散歩ルートを、現地を撮影し見せる授業が素晴らしい

                                えにぐま @kokokokugo 担当している2年生の現代文、3学期は定番教材である夏目漱石『こころ』を扱った 「私」が散歩をする場面で登場する東京の地名がピンとこないため、実際に冬休み中に東京へ行き、「私」の散歩ルートを歩いて辿り、撮った写真を授業で見せた(続く) pic.twitter.com/gVkRbZJbj0 2020-03-09 18:36:29

                                  神保町を地方の高校生は知らない...夏目漱石『こころ』の「私」が歩いた散歩ルートを、現地を撮影し見せる授業が素晴らしい
                                • 服部徹也(大谷大学助教)「夏目漱石はどんな授業をしたのか? 受講ノートを探す旅」『夏目そうせきはどんな授業をしたのか』

                                  夏目さんの文学論や文学評論をよむたびに当時の聴講生を羨まずにはゐられない。 (1914年12月21日、井川恭宛 芥川龍之介書簡) 1914年、当時22歳の芥川龍之介は親友への書簡にそう記した。漱石の自宅へ毎週門下生が集う「木曜会」に、芥川が初めて参加する日の約1年前のことだ。東京帝国大学文科大学英文学科講師、夏目金之助(漱石)が行った講義にもとづく『文学論』(大倉書店、1907)と『文学評論』(春陽堂、1909)に、すでに相当親しんでいたことがわかる。漱石が去ったあとの英文学科に通っている芥川は、現教師陣への不満を漏らすとともに、漱石の講義に憧れた。 いったい、漱石の講義はどんなものだったのだろうか。その講義は、同時期に小説家としての夏目漱石が誕生することと、どのように関わっているのだろうか。私もまた『文学論』や『文学評論』を読み、漱石の講義を追体験してみたいと思った。それらの著作の元とな

                                    服部徹也(大谷大学助教)「夏目漱石はどんな授業をしたのか? 受講ノートを探す旅」『夏目そうせきはどんな授業をしたのか』
                                  • 夏目漱石「草枕」ー「職人」漱石による非人情の世界 - 井蛙、大海を泳ぐ

                                    夢十夜・草枕 (集英社文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1992/12/15 メディア: 文庫 クリック: 6回 この商品を含むブログ (14件) を見る 智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 とかくに人の世は住みにくい。 夏目漱石「草枕」は、上記の作品冒頭が有名であり、「美文」「日本らしい情緒ある表現」と評されることが多い。 私も、確かにこの冒頭の表現から作品世界を展開していく流れがとても好きで、たまに読み返したくなる「名文」だと思う。 しかし、この冒頭部分だけでなく、「草枕」全体を最初から最後まで通読してみると、「情緒的」というよりは、はるかに「技巧的」で、主観を廃し作品をどう見せるか写実的に表現しようとする、「職人」夏目漱石の匠の技を感じさせる作品ではないかと思っている。 このことについては、夏目漱石自身も作品の中で技巧的な

                                      夏目漱石「草枕」ー「職人」漱石による非人情の世界 - 井蛙、大海を泳ぐ
                                    • 夏目漱石の『坊っちゃん』が五分刈りだって認知度はどのくらい? もしかしてゼロ?

                                      電気ネコ @denkineko1 「あだ名禁止」「さん付け奨励」小学校で増加 あだ名って自然にそうなるもので 学校が禁止するとか、そういう問題ではない 夏目漱石の有名な小説『坊っちゃん』も図書館から なくすって事かな。 pic.twitter.com/Wrqdum2Qby 2022-06-18 10:40:58

                                        夏目漱石の『坊っちゃん』が五分刈りだって認知度はどのくらい? もしかしてゼロ?
                                      • 漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト - クラウドファンディング READYFOR

                                        東北大学附属図書館の誇る「漱石文庫」コレクション ページをご覧いただき、ありがとうございます。東北大学附属図書館です。 当館は、東北地方で一番規模の大きな図書館です。蔵書数約410万冊。専門的な図書・学術雑誌の他、国宝2点を含む貴重なコレクションも数多く所蔵しています。 なかでも文豪・夏目漱石の自筆資料および旧蔵書からなる「漱石文庫」は当館が誇るコレクションです。 自筆資料は、漱石自身の肉筆による手帳や日記、ノート、試験問題、創作メモ、手紙などからなります。旧蔵書についても約3割には、漱石自身の書き込みやアンダーラインが多数見られ、漱石の創作過程を知ることができる、他ではほとんど見られない貴重な資料です。 2017年の仙台市メディアテークで開催した夏目漱石展など、漱石文庫の展示も定期的に行ってまいりました。また部分的ではありますが資料をデジタル化しインターネット上で公開するなど、一般に対す

                                          漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト - クラウドファンディング READYFOR
                                        • 「月が綺麗だね」と言ったら、、、 - だらけかあさんの楽観日記

                                          はるか昔。 私がまだ若い娘っ子だった頃の話です。 私は大学でギターサークルに入っていました。 毎年12月の定期演奏会間近になるとギターの練習のためのサークル活動が盛んになり、夜の9時頃に帰っていました。 徒歩10分弱の最寄りの駅まで一人で歩いて帰ろうと、部室のある建物から出たところで、同じサークルで同学年の男の子Mくんが自転車でやってきました。 Mくんは大学が実家から近かったので自転車で通学していました。 なんとなく話しているうちに時間も遅いので駅まで送ってくれることに。ありがたい。 サークルの話などをしていると話のネタがつきて沈黙の時間がふっと訪れました。 うーん、何か話題を振らねばと考えていると、夜空に綺麗な月が。 「あ、見て。月が綺麗だね」と何とはなしに言うと、、、 「え?えええ!?」 とおかしな反応。 その反応でMくんが何を考えているかがすぐにわかりました。 夏目漱石が「I lov

                                            「月が綺麗だね」と言ったら、、、 - だらけかあさんの楽観日記
                                          • 語ることで見えてきた偶然の運命:私の謎 柄谷行人回想録⑧|じんぶん堂

                                            記事:じんぶん堂企画室 「群像」1969年6月号(講談社)。群像新人賞が発表され、評論部門で柄谷さん、小説部門の受賞者は後に芥川賞や野間文芸賞を受賞する李恢成さんが当選した 書籍情報はこちら ――69年5月、柄谷さんは夏目漱石論で群像新人文学賞評論部門を受賞し、本格的な文壇デビューを果たします。 《受賞作「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」(単行本収録時に、「意識と自然――漱石試論(Ⅰ)」に改題)は、『門』や『こころ』といった漱石の長編小説ではテーマが分裂しているという指摘から始まる。しかし柄谷さんはそれを「構成的破綻」と言って終わらせるのではなく、漱石が多義的に使う〈自然〉という言葉に着目し、シェークスピアやエリオット、キルケゴールなどを援用しながら読み解いていく》 柄谷 応募したのは、68年の冬かな。そのとき、父が癌だったのですが、秋に書き終わってまもなく亡くなりました。だから、父は僕が

                                              語ることで見えてきた偶然の運命:私の謎 柄谷行人回想録⑧|じんぶん堂
                                            • 服部徹也連載 第2回「漱石アンドロイドがまだ思い出せないこと」

                                              百年、私の墓の傍〔そば〕に坐つて待つてゐて下さい。屹度〔きっと〕逢ひに来ますから――『夢十夜』にそう書いた漱石は没後百年となる2016年12月、アンドロイドになって甦〔よみがえ〕った。二松学舎大学が大阪大学、朝日新聞社の協力のもと、漱石アンドロイドを作成し大学等で講義を行なわせるというプロジェクトだ。科学と文学とが協働したプロジェクトが、漱石没後100年の2016年、生誕150周年の2017年と続いたアニバーサリー・イヤーを盛り上げたのは興味深い。漱石もまたイギリス留学中に化学者池田菊苗との交流を通して、「学問をやるならコスモポリタンのものに限り候(略)僕も何か科学がやり度〔たく〕なつた」(1901年9月12日、寺田寅彦宛書簡)と感慨を漏らし、科学的な文学研究の方法論を探求した人であったからだ。 しかし、肝心の漱石アンドロイドの授業というのは、『心』や『夢十夜』などの作品の朗読を行うものだ

                                                服部徹也連載 第2回「漱石アンドロイドがまだ思い出せないこと」
                                              • 漱石を最新技術で後世へ 東北大、デジタル化を開始 - 日本経済新聞

                                                夏目漱石(1867~1916年)直筆の草稿や蔵書を集めた「漱石文庫」を所蔵する東北大付属図書館(仙台市)は、経年劣化を食い止めようと、高画質デジタルデータ化を始めた。資金はクラウドファンディング(CF)で募集。最新の技術やアイデアを駆使し、歴史資料を後世に継承する試み。担当者は「文豪の素顔を未来に伝えたい」と意気込む。同図書館では小説「それから」の構想を記したメモや日記、手紙など約900点や蔵

                                                  漱石を最新技術で後世へ 東北大、デジタル化を開始 - 日本経済新聞
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