私はこの「極言暴論」で、SIerの御用聞き体質を折に触れて批判している。だが実は、その度に申し訳ない気持ちになっている。もちろんSIerに対してではない。本物の御用聞きの皆さんに対してだ。どんな業種であっても、顧客の要望に完璧に応えられるプロは本当にすごい。私も旅先などで何度か感嘆したことがある。だから「御用聞き」という言葉をネガティブな文脈で使うことに、申し訳なさを感じるわけだ。 だが、そうは言っても、御用聞きのSIerにはガツンと言わなければならぬ。そもそもSIerは本当に御用聞きなのか、単なる「ガキの使い」じゃないのかという話もあるが、今回の記事の趣旨と外れるので、そこは深掘りしない。とにかくSIerが御用聞きをやっているようではダメなのだ。他の業種では御用聞きが尊敬すべきプロの仕事であっても、ITの仕事においては最低最悪。全てのムダや不幸の起点はここにある。 「おっしゃっていただけ