日本の文化の向上や発達に貢献した人物を文部科学省が選出する“文化功労者”に、2019年10月、ご存知、任天堂の宮本茂氏が選ばれました。これはテレビゲーム業界からは初めてのこと。これをきっかけに、当の宮本さんのもとを訪ね、仕事のこと、マリオのこと、任天堂のこと、ゲームのおもしろさについてなど、ひとつのゲームに依らないさまざまなお話を伺いました。宮本さんとしても、ファミ通としても空前絶後、終始笑顔の超ロングインタビューです。
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32年間を経て、今村孝矢さんは任天堂を退社した。「スターフォックス」、「F-ZERO」、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』など、今となってはゲームの古典と言える傑作の数々に携わっていた今村さんの退社は、自身のツイートをきっかけに世界中のゲーマーの間で話題となった。今後は大阪国際工科専門職大学でCGアニメーションを含むデジタルコンテンツを教えつつ、フリーランスでも活動を続けると言う。 今村さんの今後の活躍について別のインタビュー記事で詳しく聞いているのでぜひチェックしてほしいが、本インタビューでは任天堂時代を振り返ってもらった。 今村孝矢さん。 32年間という、筆者にはおよそ想像もできないほど長い間をどのように振り返るのかを尋ねた。今村さんはしばらく考えてから、このように答えた。 「思えば、ずっと宮本さんの下で働いた32年間でしたね」と。 マリオやゼルダの生みの親として知られる宮本茂さんが20
――『スーパーマリオブラザーズ』の発売から約38年経過していますが、なぜこのタイミングでの映画化になったのでしょうか? 宮本マリオがデビューしたころに、アメリカでミッキーマウスとマリオの人気調査があって、そのときにマリオのほうが人気という結果になったんですよね。それで「ミッキーマウスを抜きましたけど、どんなお気持ちですか?」ともてはやされたりしたのですが、「40~50年間、生き続けているミッキーマウスと新参者のマリオを比べることがおかしいです」という話をしたことがあって。でも、そのときにふとミッキーマウスはアニメーションといっしょに育ってきたので、マリオもデジタル技術といっしょに育っていこうかなと思ったんです。 それがすごくいいキッカケになって、「新しいハードが出たら(マリオのゲームを)1本作ろう」と。だから、これまでの歴史を振り返ってもらえるとわかると思いますが、同じハードではたくさん作
「マリオがやっと人間になった」宮本さんが語る、今作の立ち上がり──今回の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、初代『スーパーマリオブラザーズ』の発売から約40年近く経っての公開となりました。この長い年月があった中で、なぜこのタイミングでの映画化となったのか……ということを最初にお聞かせください。 宮本氏: 昔アメリカで「ミッキーマウスとマリオの人気調査」というアンケートがあったんです。その時のアンケートでは、マリオの人気がミッキーマウスを上回りました。でも、その当時は「何十年も先に生まれているミッキーマウスと、新参者のマリオを比べるのはおかしい」と考えていたんです。 ただ、その機会に、「ミッキーマウスはアニメーションの進歩と一緒に育ってきたし、マリオもデジタル技術の進歩と一緒に育ててみようかな」と、ふと思ったんです。そのアンケートが良いきっかけになり、「新しいハードがひとつ出たら、
世界的なキャラクターとなった任天堂の「マリオ」を生み出した、伝説のゲームデザイナー、宮本茂(71)。同社代表取締役フェローである彼は、いまも現役でゲーム作りや、新たな事業に積極的に取り組む。そんな宮本の原動力はどこにあるのか、英紙「ガーディアン」がインタビューを通じて探った。 「任天堂」を世界的企業にした男 どれが任天堂のゲームかはその動きでわかる。『ゼルダの伝説』の主人公リンクの剣のいい振り具合、マリオのジャンプの重さなどだ。また、明るく、エネルギッシュで個性的な見た目も特徴的だ。シューティングゲーム『スプラトゥーン』シリーズでは、変身するイカたちがアリーナに光沢のあるペンキをまき散らす。主要キャラクターのマリオが身につけている赤い帽子と青いオーバーオールは有名だ。任天堂のロゴも同じ色合いの赤色である。 日本の百貨店を覗くと、色とりどりの任天堂のキャラクターが見つかる。『どうぶつの森』の
3月10日(MAR 10)マリオデーにあわせ、任天堂が映画版『スーパーマリオブラザーズ』の新作を発表しました。 2023年公開の前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と同じく、制作はイルミネーション。 宮本茂氏いわく「(前作を一緒に作った)イルミネーションの主要メンバーと任天堂で協力しながら制作していますよ」 イルミネーションの創業CEOであり、前作のプロデューサーにも名を連ねるクリス・メレダンドリ氏のコメントは 「(前作の)監督アーロン・ホーバス、マイケル・ジェレニック、そしてイルミネーション・スタジオ・パリの才能あふれるアーティストたちは、絵コンテを描いたり新しい舞台デザインを作成したりと忙しくしています。アニメーションの制作はまもなく始まりますが、細部にまでこだわって作りますので、どうぞご安心ください」 新作の公開は米国および多くの地域で2026年4月3日。4月中にその他の地
任天堂は、自社の公式サイトに2021年6月29日に開催された“第81期 定時株主総会”の質疑応答を掲載。株主総会の質疑応答と言えば、経営に関するものや今後の戦略などへの質問が多いが、今回の質疑応答ではユニークでゲームファンに興味深い質問が挙がっていたので、そちらを紹介しよう。 それは、質疑応答の“Q3”。“任天堂の要職に就く方にはゲーム制作の技術がなかったとしても、せめてゲーム好きであってほしい。各取締役候補者の人となりを知るためにも、好きなゲームを教えてほしい。”というもの。 この質問に対し、任天堂 代表取締役社長の古川俊太郎氏や、代表取締役 フェローの宮本茂氏らが回答。最近遊んだゲームや、印象に残っているゲームを挙げている。任天堂の社長や役員が株主総会の場で遊んだゲームを回答しているのも微笑ましいのだが、新作だけでなく、往年のゲームタイトル名が出てくるのが、ゲームファンにはうれしいとこ
マリオ映画公開記念!宮本茂さんインタビュー 制作の始まりから驚きの設定まで 2023.04.252023.05.06インタビュー 「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」日本公開を前に、本作のプロデューサー・宮本茂さんのインタビューが実施されました。 制作の始まりから深い制作秘話、マリオたちのアッと驚く秘密まで、どうぞお楽しみください。 ※映画の内容のネタバレはありません Profile 宮本 茂 任天堂株式会社代表取締役フェロー。マリオの生みの親として知られる。 任天堂とイルミネーションの共同制作、その密な関わり Q スーパーマリオの映画化における宮本さんの役割や、任天堂がどのように制作に関わっていたのかを教えてください 宮本: 本作は共同制作ですから、任天堂側も自分たちの制作物のひとつとして、スタートから「一緒に作りましょう」という形で始まりました。 配給のユニバーサル・ピクチャーズ
1985年に発売された人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」。 特徴のあるひげに、「M」のマークのついた赤い帽子、そして躍動感のあるジャンプ。 「マリオ」は、今や、世界中で愛される存在となりました。 キャラクターのデザインなどを手がけた「生みの親」である任天堂のゲームクリエイターの宮本茂さんがNHKのインタビューに応じました。 宮本さんに、時代を超えて活躍の場を広げるマリオとその未来について聞きました。 (京都放送局 記者 山崎麻未) 最初は名前がなかった… 京都市にある任天堂本社のほど近くにある開発棟でインタビューに応じた宮本さん。 マリオ作品に登場するアイテム「スーパースター」のバッジを襟に取り付けたあと、まず語ってくれたのがマリオ誕生の裏側でした。 漫画家の手塚治虫さんや赤塚不二夫さんに憧れて育ち、彼らのように「自分のキャラクター」を育てたいと思っていた宮本さん。 “漫画家になりたか
NINTENDO64にて発売された『ドンキーコング64』。Rare社が開発した3Dアクションアドベンチャーゲームである同作は、大作ながら賛否両論の多い作品でもある。というのも、なかなかに尖った作品として開発されていたからだ。広大なステージに、複雑な地形。膨大な収集要素に、手強い敵。終始、プレイヤーを不安にさせるダークな雰囲気。奥行きととっつきづらさと併せ持つ『ドンキーコング64』は、作り込まれた、尖ったゲームと表現して差し支えないだろう。そんな同作においては、ゲーム内容に勝るとも劣らない、尖ったエピソードが存在しているようだ。具体的には、ゲームの開発中に、ドンキーコングにショットガンを装備させており、宮本茂氏を困らせたというものだ。同作のクリエイティブディレクターであるGeorge Andreas氏が、GamesRader+に語っている。 【UPDATE 2019/12/11 14:55】
2020年12月19日、任天堂はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にオープンする新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の一部詳細を明らかにしました。2021年2月についにオープンするスーパー・ニンテンドー・ワールドは、任天堂のゲームやキャラクターを現実世界に再現したテーマパークであり、任天堂のこれまでの集大成とも言えるものです。そのスーパー・ニンテンドー・ワールドのデザインや設計を監修する宮本茂さんに、ニュースメディアのThe New Yorkerがインタビューしています。 Shigeru Miyamoto Wants to Create a Kinder World | The New Yorker https://www.newyorker.com/culture/the-new-yorker-interview/shigeru-miyamoto-wants-to-cre
任天堂で、誰もが知るキャラクターやビデオゲームを生み出してきた宮本茂氏。その仕事を始めた40年ほど前、宮本氏はしばしばウォルト・ディズニーと比較されていたが、彼自身はそれを好んでいなかった。だが2023年の今、任天堂はテーマパークを日米に作り、マリオを題材にしたアニメーション映画ももうすぐ公開される。任天堂の伝説的クリエイターである彼だが、ウォルト・ディズニーと比較されることを、今なら受け入れてくれるだろうか? 「いや、それはおこがましいです」。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の全米公開直前にIGNが行ったインタビューで、宮本氏はそう答えた。 だが当時、2人にはたしかに共通点があったのだ。ウォルト・ディズニーと宮本氏は両者とも大企業の顔であり、順風満帆にキャラクターを世界の誰もが知る存在へと押し上げていった。だが宮本氏はウォルト・ディズニーと並べられることに納得したことはなく、そ
NHKをはじめとする各メディアより、任天堂の宮本茂氏が令和元年度の文化功労者に認定されたと報道されている。 宮本茂氏 (画像は宮本茂が紹介する 「スターフォックス」 – YouTubeより) 文化功労者とは、日本国内で学術・芸術など文化の発展に顕著な功績を残した人物に与えられる称号。令和元年度は、ノーベル化学賞に選ばれた吉野彰氏、『ポーの一族』などで知られる漫画家の萩尾望都氏など20名が選ばれている。 宮本茂氏は任天堂に所属するゲームプロデューサーで、1981年に発売された『ドンキーコング』を制作し「マリオ」を生み出したことで知られる。代表作は『ゼルダの伝説』シリーズや『スーパーマリオ』シリーズなど多岐にわたり、現在は任天堂の代表取締役フェローとして活躍を続けている。 今回はメディア芸術(ゲーム)部門として文化功労者に選ばれており、ゲームが文化としてさらに認められた一例といえるだろう。なお
「みなさんの人生に影響を与えた人は?」 と聞かれたら、どのような人が脳裏に浮かびますか。 私も何人か浮かぶのですが、 その中でもトップクラスで浮かぶのが、 ゲーム会社 任天堂の宮本茂さん。 先日、2019年の文化勲章に、 宮本茂さんが受賞されることが発表されました。 一般の方で、ピンとくる人がいないかもしれませんが、 ゲームの世界では「神」のような存在で、 「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」の生みの親といえば、 ピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私自身、このニュースを見た時に、 自分のことのように嬉しく、 心の底から誇らしい気持ちになりました。 なぜ宮本茂さんが、私の人生に影響を与えたのかといいますと、 今の私の授業の礎は、 宮本茂さんのエッセンスによるものなのです。 大学生の頃にとてもはまったテレビゲーム。 現在も趣味として、毎日やっていますが、 ゲームだけではなく、ゲ
任天堂の宮本 茂氏が功労賞,「スト6」「Pokémon Sleep」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が優秀賞を受賞した,「第28回AMDアワード」授賞式をレポート ライター:大陸新秩序 デジタルメディア協会(AMD)は昨日(2024年3月5日),デジタルメディア業界の発展を目指し,優れたデジタルコンテンツ等の制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'23/第29回AMDアワード」の授賞式を帝国ホテルで開催した。 デジタルメディア協会(AMD)公式サイト 「AMDアワード」は日本のコンテンツ産業発展のため,その中核であるデジタルコンテンツの制作者側の立場から,作品の質的向上,ならびに人材育成の促進を目的として設立されたものだ。 その2023年の功労賞に任天堂株式会社 代表取締役 フェロー 宮本 茂氏が,また優秀賞に映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」と「ス
『マリオ』や『ゼルダ』や『ピクミン』をつくり、 世界中で尊敬されているゲームクリエイター‥‥ と書くと、正しいんですけど、なんだかちょっと 宮本茂さんのことを言い切れてない気がします。 クリエイティブでアイディアにあふれているけど、 どこかでふつうの私たちと地続きな人、 任天堂の宮本茂さんが久々にほぼ日に登場です! 糸井重里とはずいぶん古くからおつき合いがあり、 いまもときどき会って話す関係なんですが、 人前で話すことはほとんどないんです。 今回は「ほぼ日の學校」の収録も兼ねて、 ほぼ日の乗組員の前でたっぷり話してもらいました。 ゲームづくりから組織論、貴重な思い出話まで、 最後までずっとおもしろい対談でした。 え? 宮本さんがつけた仮のタイトルが、 『なにもできないからプロデューサーになった』? そんなわけないでしょう、宮本さん! 糸井 当時のファミコンの枠組みのなかで、 「ここまでつく
宮本茂「この作品でマリオが人間になった」映画への挑戦を語る 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、イルミネーションと任天堂が共同で制作する『スーパーマリオ』のアニメーション映画。日本語版の吹替声優としてマリオに宮野真守さん、ピーチ姫に志田有彩さん、ルイージに畠中祐さんらが出演する。2023年4月28日より全国公開だ。 イベントでは“マリオの生みの親”で任天堂代表取締役フェローの宮本茂氏と、アニメ制作会社イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリ氏が登壇して本作の制作過程やこだわりを語った。 ――この作品を作ることになったきっかけを教えてください。 クリス14年前に宮本さんとお会いできる機会をいただいてそれに飛びつきました。そして今夜このような舞台に立つことができました。 宮本映画を作ってみてもいいかなと思い始めたときに、クリスさんとお会いしました。クリスさんの映画の作りかたと僕の
『マリオ』や『ゼルダ』や『ピクミン』をつくり、 世界中で尊敬されているゲームクリエイター‥‥ と書くと、正しいんですけど、なんだかちょっと 宮本茂さんのことを言い切れてない気がします。 クリエイティブでアイディアにあふれているけど、 どこかでふつうの私たちと地続きな人、 任天堂の宮本茂さんが久々にほぼ日に登場です! 糸井重里とはずいぶん古くからおつき合いがあり、 いまもときどき会って話す関係なんですが、 人前で話すことはほとんどないんです。 今回は「ほぼ日の學校」の収録も兼ねて、 ほぼ日の乗組員の前でたっぷり話してもらいました。 ゲームづくりから組織論、貴重な思い出話まで、 最後までずっとおもしろい対談でした。 え? 宮本さんがつけた仮のタイトルが、 『なにもできないからプロデューサーになった』? そんなわけないでしょう、宮本さん! 糸井 ダメなものに対してきちんとダメだと言う、 というの
2021年3月18日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は『スーパーマリオ』シリーズなどの世界観を再現したエリアやアトラクションが楽しめる新エリア“スーパー・ニンテンドー・ワールド”をグランドオープンした。 同エリアは、当初2020年夏の東京五輪前にオープン予定だったが新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2021年春へと開業を延期。その後、2021年2月4日に開業することが発表されたが、大阪府での緊急事態宣言発令を受けて、さらなる延期となっていた。 そんな2度の延期を経て、ついにグランドオープンとなる3月18日にセレモニーが行われた。セレモニーには、ユー・エス・ジェイ 代表取締役 CEO ジャン・ルイ・ボニエ氏、マリオの生みの親である任天堂の宮本茂氏が登壇。さらに、マリオ、ルイージ、ピーチ姫、キノピオたちもお祝いに駆け付けた。 セレモニーの冒頭では、ボニエ氏が「任天堂の多大なるご
その質疑応答の場に、同社の代表取締役フェロー宮本茂氏が登場し(毎回、登壇しているわけではありません)今回のプロジェクトについて踏み込んで語っています。 まず宮本氏は「ゼルダの伝説」実写映画化について「世界中のファンの期待を裏切らない映画を制作するのは大変なハードルだと考えています」として、そのハードルを覚悟した上で、共同制作するArad Productions Inc.代表のAvi Arad氏とは「10年ほど前から話し合いを続けてきました」と語っています。 ちなみに10年前の2013年といえば、任天堂的にはWii Uやニンテンドー3DS発売から約1~2年目の頃のこと。ゼルダシリーズとしては3DS用『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』が発売された年です。かたやArad氏が関わった『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)公開から1年後。「どれほど前からか」という目安になるでしょう。
[インタビュー]任天堂・宮本 茂氏が語る映画化への思い。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」日本公開記念合同インタビュー ライター:稲元徹也 カメラマン:増田雄介 任天堂とイルミネーションが贈る,スーパーマリオブラザーズの世界を原作としたアニメーション映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」。2023年4月5日に北米での公開がスタートし,世界の興行収入がすでに1000億円を突破(関連記事)している大ヒットムービーが,本日(4月28日)ついに日本でも公開された。 公開に先駆けて実施されたジャンパンプレミア(関連記事)の翌日(4月19日),マリオの生みの親であり本作の共同プロデューサーを務めている,任天堂代表取締役フェローの宮本 茂氏への合同メディアインタビューが実施された。本稿ではそこで語られた,映画制作の経緯や制作時のエピソード,作品への思いが語られたインタビューの模様をお届け
任天堂の新作『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』(以下、マリオワンダー)では、特徴的な見た目の「ゾウマリオ」が登場。本作発表時からファンたちの注目を浴びていた。そんなゾウマリオについて当初、マリオの生みの親である宮本茂氏から“ツッコミ”が入っていたという。 『マリオワンダー』は、横スクロールを特徴とする『スーパーマリオブラザーズ』シリーズの新作だ。同シリーズの展開としては、2012年リリースの『New スーパーマリオブラザーズ U』およびその移植作があったものの、完全新作は約11年ぶりの登場となる。本作は今年6月に「Nintendo Direct」にて発表され、トレイラー映像にはさまざまな反響が寄せられた。中でも豊満なゾウに変身したマリオには、国内外ファンの視線が集中することとなった。 本作の開発が進むなか、宮本茂氏がゾウマリオについて“ツッコミ”を入れていたという。米IGNによる、本作
――『スーパーマリオブラザーズ』の発売から約38年経過していますが、なぜこのタイミングでの映画化になったのでしょうか? 宮本マリオがデビューしたころに、アメリカでミッキーマウスとマリオの人気調査があって、そのときにマリオのほうが人気という結果になったんですよね。それで「ミッキーマウスを抜きましたけど、どんなお気持ちですか?」ともてはやされたりしたのですが、「40~50年間、生き続けているミッキーマウスと新参者のマリオを比べることがおかしいです」という話をしたことがあって。でも、そのときにふとミッキーマウスはアニメーションといっしょに育ってきたので、マリオもデジタル技術といっしょに育っていこうかなと思ったんです。 それがすごくいいキッカケになって、「新しいハードが出たら(マリオのゲームを)1本作ろう」と。だから、これまでの歴史を振り返ってもらえるとわかると思いますが、同じハードではたくさん作
マリオの生みの親として知られる任天堂・宮本 茂氏が2019年度文化功労者に選出。ゲーム業界人では初めて 編集部:T田 読売新聞や日本経済新聞などのメディアが伝えたところによると,日本政府が本日(2019年10月29日)発表した21人の文化功労者に,任天堂の宮本 茂氏が選出された。 宮本 茂氏。写真はCEDEC 2018のもの 宮本氏は「スーパーマリオブラザーズ」シリーズや「ゼルダの伝説」シリーズ,「ドンキーコング」シリーズの生みの親として知られ,現在は任天堂の代表取締役 フェローとして,組織運営に関し,指導・助言を行っている。 文化功労者の称号は,日本において,文化の向上発達にとくに顕著な功績を挙げた人に対し贈られる栄誉であるが,「ゲーム」の分野で贈られるのは68年の歴史を通じて初めてのこと。なお,文化功労者の顕彰式は11月5日に東京都内のホテルで行われる。 関連記事一覧へ関連記事 IGA
「文系代表」の川村さんが理系のトップランナー15人と対話を重ねた『理系。』が文春文庫から刊行される。川村さんは、「今読み返すと、預言者のように彼らが未来を教えてくれていた」と振り返る。 解剖学者の養老孟司さん、数学的映像クリエイターの佐藤雅彦さん、天皇陛下の執刀医・天野篤さん、そしてロボットクリエイターから、バイオ学者、人工知能研究者、統計学者まで最先端の理系人が登場する『理系。』の中から、川村さんもファンだという伝説的な任天堂のゲーム開発者・宮本茂さんとの刺激的なやり取りの一部を公開する。 『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』──数々の傑作で世界を熱狂してきた“ビデオゲームのスピルバーグ”が、文系と理系を交錯させながら目指すゲームとは? ◆ ◆ ◆ 『スーパーマリオ』の背景を空色にした理由は? 『理系。』(文春文庫) 川村 宮本さんに会ったら聞きたいと思っていたんですけど、それこそ『インベ
28日に全国公開される「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、任天堂のゲームキャラクターを映像化した初めてのアニメーション映画だ。主人公「マリオ」の生みの親である同社代表取締役フェローの宮本茂さんが映画制作を通じて得たものとは。キャラクターを生かした今後の創作や映画の楽しみ方についても語った。 -マリオが誕生して約40年になるが、今後どのように育ってほしいか。 「ミッキーマウスのように、とは思っていない。マリオはデジタル時代のみんなが知っているキャラクターとして定着していけばいい。マリオというより、任天堂がどうなるかだ。任天堂はかつて、かるたの会社と言われていた。そこからゲーム会社同士の競争があって、コンピューターメーカーや家電メーカーが参入してきても、われわれはどことも競争せず、『任天堂は任天堂です』とずっと言ってきた」 「最近では、任天堂はファミリー(家族)にとって安全なブランド
任天堂の代表取締役クリエイティブフェローで、「マリオ」シリーズなどの生みの親として知られる宮本茂氏は、将来の「マリオ」シリーズのゲームをスマホアプリ向けに公開する計画はないと語っています。 今後、マリオシリーズのスマホ向け提供しない方針 任天堂の宮本茂氏は、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の公開を前に、エンターテインメント情報メディアVarietyの独占インタビューに応じています。 宮本氏は、今後の「マリオ」ゲームの主要なプラットフォームはモバイルアプリではない、と語り、将来の「マリオ」シリーズのスマホ向けアプリを公開しない方針を明確にしています。 任天堂はハードウェアとソフトウェアが一体となった、直感的なゲーム体験を重視しており、一般的なデバイスであるスマートフォン向けゲームがどうあるべきかを決めるのは難しかった、と宮本氏は振り返っています。 スマホ向けのマリオシリーズ公開
2019年度の文化功労者に、任天堂の宮本茂さんが選出されたことが分かりました。 「スーパーマリオブラザーズ」をはじめ、「ドンキーコング」や「ゼルダの伝説」などのヒット作を数多く生み出し、“現代ビデオゲームの父”とも。現在は代表取締役フェローとして、任天堂の開発全般を統括しています。 文化功労者は、文化の発展や向上において特に顕著な功績を残した人が選ばれるもの。ゲーム業界からの選出は宮本さんが初となります。 宮本茂さん(2008年撮影) 任天堂公式サイト 関連記事 幻のファミコン版「シムシティ」、プロトタイプ版が海外の中古店で発見 スーファミ版と同時に発表されながら、中止になっていた作品が発掘。 マリオの生みの親・宮本茂さん、CEDECで10年ぶり基調講演 10年前を振り返りつつゲーム制作の現状語る テーマは「どこから作ればいいんだろう?から10年」(仮)。この10年で何が変わったのか気にな
「ウルトラハンド」を皮切りに「ゲーム&ウオッチ」、「ゲームボーイ」の開発など、さまざまなヒット作品を生み出した元任天堂のヒットーメーカー横井軍平さん。当時、13回忌を迎え、横井さんと同じ歳になられた宮本茂さんにお聞きしたインタビューをそのまま再掲載します。任天堂ファン必見の内容となっています。 宮本茂さんに聞いたインタビューを再掲載 ※インタビューはニンテンドードリーム2010年1月号で掲載した「スーパーマリオブラザーズWiiインタビュー」の番外編を再掲載したものです 任天堂のヒットメーカー 横井軍平さん 1941年京都生まれ。同志社大学工学部電気工学科を卒業後、1965年に任天堂に入社。1996年に独立するも、翌年10月に不慮の事故に遭われ、56歳の若さでこの世を去られた。 —— 『ドンキーコング』と 『マリオブラザーズ』を一緒に作られたわけですが、宮本さんから見た横井さんのスゴイところ
最近の宮本茂氏は、とにかく多忙な日々を送っている。数カ月前に70歳の誕生日を迎えた宮本氏だが、彼自身が任天堂の陽気なマスコットとして動いており、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』といったプロジェクトの宣伝役である。2023年2月17日には任天堂テーマパーク第2弾となる、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのスーパー・ニンテンドー・ワールドが開園した。 宮本氏が仮に多忙で疲れているとしても、彼はそんな素振りをまったく見せない。スーパー・ニンテンドー・ワールドのグッズがいっぱい置かれたプライベートラウンジで、宮本氏は前傾姿勢でソファに座る。彼は手の指を交差させ、思慮深く眉をひそめる顔、おなじみのニヤリとした笑顔と2種類の表情を行き来する。服装は、スーパー・ニンテンドー・ワールドのTシャツの上に黒のブレザーを着た形だ。少し不思議な印象を醸し出すと同時に、冷静で保守的なビジネスマンとしての印
関西テレビ「newsランナー」2023年4月28日放送 ――――――――――――――――――――――――――――― ▼【関西テレビ NEWS】 https://www.ktv.jp/news/ ▼【チャンネル登録】 http://www.youtube.com/channel/UCQhaZjODkIjuv38d-i5TVRw?sub_confirmation=1 ――――――――――――――――――――――――――――― ▷「取材依頼、届きました」 https://youtube.com/playlist?list=PLaIeKE1_j9N_LbsxCBunNflQi1gsKXmh_ ▷「特命報道 ツイセキ」 https://youtube.com/playlist?list=PLaIeKE1_j9N-Raa7-iK07OHy6EPXQVRHK ▷「特集」 https
任天堂が6月29日に開いた株主総会で、経営陣が好きなゲームについて語る一幕があった。 「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」シリーズの生みの親としても知られる、代表取締役 フェローの宮本茂氏(68)は「自分が作っているゲームばかりを遊ぶことが多かった」が、ここ2年は夫婦で「Pokemon GO」にハマっていると話した。同社が株主総会の資料で明かしている。 株主から「任天堂の要職に就く方はゲーム好きであってほしい。各取締役候補者の人となりを知るためにも、好きなゲームを教えてほしい」との質問があり、経営陣が答えた。 宮本フェローは「基本的に自分が作っているゲームばかりを遊ぶことが多く、他社さんのゲームからあまり影響を受けずにきた」としつつ、「ゲーム開発で影響を受けた最初のソフトは『パックマン』、デザインがすばらしいと思うのは『テトリス』」と明かす。 現在は「ポケモンGO」に夫婦でハマっており、「家
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