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松尾匡の検索結果1 - 40 件 / 139件

  • 山本太郎、れいわ…左派ポピュリズムの衝撃とどう向き合うか?(石戸諭) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    日本政治に左派ポピュリズム政党が誕生した。7月21日の参院選は日本においても、欧州で吹き荒れるポピュリズムの風が吹くという結果になった。山本太郎、「れいわ新選組」である。比例での得票率は4・6%に達し、既成野党への不満の受け皿となり、政党要件を満たした。大事な点は彼らの主張は、欧米の左派ポピュリズムそのものということだ。 れいわの衝撃 7月4日の新宿駅西口地下から、「旋風」が起きそうな予感は漂っていた。ニューズウィーク日本版の取材で訪れた私は、予想以上の熱量だったとメモを取っている。山本太郎は参加者の前で声を張り上げる。 「いまの政治はみなさんへの裏切りだ。20年以上続くデフレ、異常ですよ。物価が下がり続け、消費が失われ、投資が失われ、需要が失われ続け、国が衰退している。デフレを続けてきたのは自民党の経済政策の誤りの連続でしょ」 「生活が苦しいのは、あなたのせいにされていませんか?努力が足

      山本太郎、れいわ…左派ポピュリズムの衝撃とどう向き合うか?(石戸諭) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    • ガザ虐殺の経済的背景|松尾 匡

      学術論文が一本出ました。お世話になった同僚がこの春で一旦退職しますので、学内の紀要雑誌で退職記念号が出ました。これに一本論文を出すことを約束したので、ひさしぶりに数理モデルの学術論文を書きました。 これが公開されましたのでお知らせします。 兄弟子の新里泰孝さんが、置塩信雄師匠の作ったハロッド置塩型投資関数に利子率の効果を組み入れて、景気循環モデルを分析した1984年の論文がありました。それを(簡単化の工夫をしたうえで)非線形モデルにして、大域的運動を検討したものです。 利子率を組み入れたハロッド=置塩投資関数による景気循環モデル——流動性のわなを伴う非線形的利子率決定の場合 http://ritsumeikeizai.koj.jp/koj_pdfs/72416.pdf 今日の本題——今世紀のイスラエルがここまでエグくなったのはなぜかファミリーマートさんがまた使えるようになってよかった京都で

        ガザ虐殺の経済的背景|松尾 匡
      • 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

        安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由 アベノマスク、持続化給付金問題の構造 コロナ禍以降、政治家や官僚との「縁故」が悪用されていると思しき事態が相次いだ。アベノマスクの生産では実績のない企業と随意契約が結ばれており、持続化給付金事業では実態のよくわからない企業が「再委託」を行って濡れ手に粟の金を稼いでいた。 今回だけではない。安倍政権下ではこれまでも、森友学園、加計学園の問題に象徴されるように、権力者との距離によって事業を有利に進められるか否かが決まっていると思われてもおかしくないような事態が起きてきた。 こうした縁故が物を言う資本主義を「縁故資本主義(=クローニー・キャピタリズム)」と呼ぶが、しかしこれは不思議な話ではないか。安倍政権は後で詳述するように「新自由主義的」な政策をとっていると見られてきた。新自由主義では、こうした非効率が打破され、効率的な行政サ

          安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz
        • 女性差別とセックスワークの問題は、黒人差別とスポーツ・エンタメの問題になぞらえると整理できそう|松尾 匡

          スポーツ・エンタメ界での黒人の活躍は、人種差別構造の結果アメリカのスポーツ界やエンタメ界は、今でこそそれなりに近代化されていると思うが、その昔はマフィアが関与する闇の深い世界だったと聞く。ひどい労働条件も人権無視も横行していただろう。 関係者の労働組合運動の闘いをはじめ、多くの人たちの多年の努力によって状況が改善されてきたのだ。 昔は、そんなスポーツ・エンタメ界に、よく黒人が活躍の場を求めてきた。一般の職業では出世の見込みがなかったり、そもそも多少まともな賃金のところには就職の機会さえなかったりしたからである。スポーツ・エンタメ界なら、ほかよりは黒人にも一攫千金の夢が開かれているはずだ…と。 こうして、成功した黒人たちがスポーツ・エンタメ界に目立った結果、黒人といえば力が強くて俊敏だとか、音感やリズム感が優れているとか、ダンスがうまいとかいったステレオタイプが形成されることになる。 こうし

            女性差別とセックスワークの問題は、黒人差別とスポーツ・エンタメの問題になぞらえると整理できそう|松尾 匡
          • 経済成長は「生産性で人間をはからせない世の中」と両立するのか - あままこのブログ

            経済成長は「生産性で人間をはからせない世の中」と両立するのか、れいわがブームな今だからこそ、改めて問いかけてみたい。 anmintei.net やすとみ氏については毀誉褒貶色々あるけど、この記事自体は色々面白かった。れいわが何であれだけ左右問わず既存の政治関係者から嫌われているのか、にもかかわらず、それが、僕を含めたある種の人々(この記事では「無縁者」と呼ばれている)を惹きつけるのか、わかった気がする。 ただ、今回とりあげたいのはその話ではなく、この記事についた、以下のようなコメント。 b.hatena.ne.jp rna 富国強兵と経済成長をごっちゃにしてるところで読むのやめた。 preciar 頭の悪い文学系らしいクソポエム社会認識。何が富国強兵より子供、だ。技術と経済の発展がなけりゃ人が死ぬんだよ。/れいわの評価点は経済だけなので、こんなパープリンを混ぜるのは勘弁してほしい 「経済成

              経済成長は「生産性で人間をはからせない世の中」と両立するのか - あままこのブログ
            • 「安倍礼賛者」にされた左派の論客 リベラルは共闘下手:朝日新聞デジタル

              参院選で、少数野党は巨大与党に共闘で対抗しようと必死だ。一方で、大きな争点の消費税ひとつとっても政権を批判する知識人の意見はまとまらず、「身内」どうしで反発し合っている。左派、リベラルが一枚岩になれないのは、なぜなのか。 立命館大学の松尾匡教授(理論経済学)は、安倍政権への厳しい批判で知られる左派の論客で人気も高い。しかし、「自民や維新の協力者と同じ主張を取り続けた」などとたたかれることが、しばしばある。 これらの批判は、政権支持派からではない。味方。リベラル、左派と呼ばれる人たちからの舌鋒(ぜっぽう)だ。 松尾さんに直接聞くと、苦笑しながら、批判はかなり気になる様子だった。 「安倍政権以降、景気が改善…

                「安倍礼賛者」にされた左派の論客 リベラルは共闘下手:朝日新聞デジタル
              • 維新政調会長・音喜多駿、梅村みずほの質問は「政調が最終チェックを行った」と自ら認め、「問題提起はわが党(維新)としてさせていただいた。間違っていない」と放言(呆) - kojitakenの日記

                維新の梅村みずほの質問の件だが、下記ツイートがいわゆる「バズった」状態にあり、150万回以上視聴されている。 ウィシュマさんや支援者を冒涜した #梅村みずほ の質疑について、受止めを問われた #音喜多駿 政調会長。 ニヤニヤ笑いつつ「問題提起を『党として』やった」「梅村が書いた原稿を『政調がチェック』」と、党を代表して行われた質疑だったと認めつつ、次の予定ガーと逃亡。#日本維新の会 許せない🔥 pic.twitter.com/GUrLf7wt3f — Shoji Kaoru 💙💛 (@Shoji_Kaoru) 2023年5月17日 上記ツイートには音喜多駿の記者会見の動画へのリンクが張られているので内容を視聴できる。動画の中で音喜多は大意、次のように言っている。 本会議での質問については、当然、政調(音喜多)が最終チェックを行った 支援者のかかわりについて古くは産経新聞の報道等がある

                  維新政調会長・音喜多駿、梅村みずほの質問は「政調が最終チェックを行った」と自ら認め、「問題提起はわが党(維新)としてさせていただいた。間違っていない」と放言(呆) - kojitakenの日記
                • バシャール・アル=朝田 on Twitter: "松尾匡の『左派・リベラル派が勝つための経済政策作戦会議』を読んでるんだけど、表紙の帯の下とカバーの下に、幼い女の子が鉄棒にぶら下がってて下着が見えてる写真が使われてるんだが、何なんだこれ??? https://t.co/XdctfgiVwc"

                  松尾匡の『左派・リベラル派が勝つための経済政策作戦会議』を読んでるんだけど、表紙の帯の下とカバーの下に、幼い女の子が鉄棒にぶら下がってて下着が見えてる写真が使われてるんだが、何なんだこれ??? https://t.co/XdctfgiVwc

                    バシャール・アル=朝田 on Twitter: "松尾匡の『左派・リベラル派が勝つための経済政策作戦会議』を読んでるんだけど、表紙の帯の下とカバーの下に、幼い女の子が鉄棒にぶら下がってて下着が見えてる写真が使われてるんだが、何なんだこれ??? https://t.co/XdctfgiVwc"
                  • 共産党さんの「経済再生プラン」はすばらしいが、大事なことがひとつ足りない|松尾 匡

                    マクロ経済学入門講義は現在シリーズ4の途中ですが、シリーズに含まれていない番外編も作りましたので、まだフォローしてない人はぜひご覧ください。特に、米山・朴論争などに興味を持った人は、ご視聴、拡散バンバンしていただけたら幸いです。 こうした動画の編集が、パンパンのスケジュールの中にねじ込まれるのでまあ大変。 さらなる怒涛の日々一月ぐらいで根を上げて、冷静に自分の体調を考えてみたら、抗がん剤やめて男性ホルモン補充したからといって、元の身体にすっかり戻っているわけではなくて、そもそも約二年半分歳をとっているのでした。 いやあ、今年私は還暦だよ。こんな未熟者が還暦になっていいのかい。 しかも、もともとコロナ後喘息になって気温の下がる夜は酸欠気味になることは変わっていないのです。 こんな毎日の上に、12月には、経済学部の学生の研究発表会のイベントがあってその運営責任者だったもので、多忙さも極みを迎え

                      共産党さんの「経済再生プラン」はすばらしいが、大事なことがひとつ足りない|松尾 匡
                    • MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(1)─政府と中央銀行の役割

                      <現在、世界および日本の経済論壇において、賛成論と反対論の侃々諤々の議論が展開されているMMT。その内実を検討する......> 消費増税を含めた財政をめぐる論議が続く中で、MMT(現代貨幣理論)に注目が集まっている。7月中旬には、その主唱者の一人であるステファニー・ケルトン(ニューヨーク州立大学教授)が来日し、講演や討論を行い、昨今のMMTブームを反映するかのように大きな盛り上がりを見せた。その模様は一般のマスメディアでも幅広く報じられた。 MMTの生みの親であるウオーレン・モズラーのSoft Currency Economics II序文によれば、その最初の契機は、国債トレーダーを経て証券会社の創業者となったモズラーが、1990年代初頭に当時「財政危機」が喧伝されていたイタリア国債の売買を行った時に得た一つの「発見」にあった。その把握が、それ以前からポスト・ケインジアンの一部に存在して

                        MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(1)─政府と中央銀行の役割
                      • ダークサイドに落ちた生存競争の落伍者 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                        隠岐さや香氏と東浩紀氏の間の半ば感情的な一連のやりとりに関わる気は毛頭ありませんが、隠岐氏の恐らく無意識に漏らした片言隻句がどういう人々の心にぐさぐさと刺さったのだろうかということを考えると、第一線で活躍中の東氏なんかよりも百万倍、非正規労働でその日を支えながら暮らしているテニュアをとれないまま中高年化した人文系知識人の人々にであろうし、これは位相をすこしずらすと(もう15年も前のことになりますが)赤木智弘氏が当時の『論座』で「丸山眞男をひっぱたきたい」と叫んだことにつながり、さらには戦前の帝国議会で斉藤隆夫がいわゆる粛軍演説の中で、当時の右翼的革新運動を「生存競争の落伍者、政界の失意者ないし一知半解の学者」と罵っていたことにまでつながっていきますね。 松尾匡さんの言うレフト2.0、格差や貧困を糾弾するレフト1.0とは対照的に、もっぱら政治的に正しいアイデンティティポリティクスやダイバーシ

                          ダークサイドに落ちた生存競争の落伍者 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                        • 山本太郎は日本のバーニー・サンダースか - 大井赤亥|論座アーカイブ

                          山本太郎は日本のバーニー・サンダースか 左派ポピュリズムと中道リベラルの「戦略的互恵関係」 大井赤亥 東京大学非常勤講師(政治学) 現代政治を捉える一つの指標として、「左派ポピュリズム」という言葉が広がっている。移民排斥や保護貿易を掲げた右派ポピュリズムは、イギリスのEU離脱やアメリカでのトランプ政権誕生を生みだした。その一方で、同じく反グローバリズムを基調としながらも、平等や社会的公正を重視する左派ポピュリズムも各国で台頭している。 左派ポピュリズムとは、ベルギー生まれの政治学者C・ムフによれば、自由民主主義の枠組の内部にありながら、政治的敵対線の引き直しを通じて「人民」の集合的アイデンティティを再構築し、新しい左派のヘゲモニーを打ち立てる戦略だとされる(注1)。事実、欧州各国が採用する緊縮財政に反対して、2010年以降、スペインのポデモス、イギリスのコービン、アメリカのサンダース、フラ

                            山本太郎は日本のバーニー・サンダースか - 大井赤亥|論座アーカイブ
                          • 「消費税・新型コロナショックへの緊急財政出動を求めます」2020年3月22日薔薇マークキャンペーン提言

                            2020年3月22日 薔薇マークキャンペーン代表・松尾 匡(立命館大学経済学部教授) 薔薇マークキャンペーン呼びかけ人等 朴 勝俊(関西学院大学総合政策学部教授) 梶谷 懐(神戸大学大学院経済学研究科教授) 稲葉 振一郎(明治学院大学社会学部教授) 岸 政彦(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授) 小田中 直樹(東北大学大学院経済学研究科教授) 岡本 英男(東京経済大学学長) 樋口 篤志(神戸国際大学経済学部教授) 森永 卓郎(獨協大学経済学部教授) 橋本 貴彦(立命館大学経済学部教授) 大坂 洋(富山大学経済学部経済学科准教授) 北田 暁大(東京大学大学院情報学環教授) 増田 知也(摂南大学法学部講師) 岩下 有司(中京大学名誉教授・経済学) 桂木 健次(富山大学名誉教授・経済学) 菊池 恵介(同志社大学GS研究科教授) 井上 智洋 ※当面20万円の給付についてのみ(駒澤大学経済学部准

                              「消費税・新型コロナショックへの緊急財政出動を求めます」2020年3月22日薔薇マークキャンペーン提言
                            • 縁故資本主義と竹中平蔵氏

                              現代ビジネスの興味深い記事がありました。 『松尾匡「安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由」 | 現代ビジネス』 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73769 この記事でも取り上げられている竹中平蔵氏が会長のパソナグループとも関係が深いとされている サービスデザイン推進協議会については、縁故資本主義の実例と言っていいでしょう。 この記事で取り上げるべき出来事は他にもありますが、その一つは「未来投資会議令和2年1月会議抹消事件」でしょう。 以下の記事で興味深いのは竹中平蔵氏自らが内部資料の開示を積極的に求めながら、取材の返答として「内閣総理大臣(中略)が(民間議員に)指名した」としている点でしょう。 竹中氏自らの責任よりも安倍首相の縁故・責任を強調しているように見えます。 個人的にはなぜ東進ハイスクールがなぜこのような人物に

                                縁故資本主義と竹中平蔵氏
                              • 左派ポピュリズムが日本で望まれ、「反緊縮」を装う新維新が躍進?(松尾 匡)

                                2012年の安倍政権の登場は、トランプ政権成立に先駆けた、日本における右派ポピュリズムの始まりだったと、経済学者・松尾匡氏は主張します。今回は、安倍政権の成立から維新の会、れいわ新選組の登場に至るまで、日本における左右ポピュリズム勢力の動向を振り返ってみましょう。 第1回:私利私欲を度外視した公共的理性が、唯一無二の生命を犠牲にする 第2回:新自由主義による悲惨な現実を解決できるのは、左派ポピュリズムです 痛みしかなかった さて日本でも他の先進国同様、冷戦後、社会の新自由主義的な作り変えがエリートのコンセンサスになりました。 「高度経済成長向きの戦後体制が行き詰まって生産性が上がらなくなって、既得権者たちに食い物にされている。国の借金が持続不可能」等々と言って、規制緩和や民営化や、「スリム化」「無駄の削減」と称した行財政改革が、自民でも非自民でもどの系統の政権下でも変わらず、大なり小なり推

                                  左派ポピュリズムが日本で望まれ、「反緊縮」を装う新維新が躍進?(松尾 匡)
                                • 新自由主義による悲惨な現実を解決できるのは、左派ポピュリズムです(松尾 匡)

                                  アメリカ大統領選やイギリスのEU離脱など、昨今の国際情勢を語るキーワードとなっている「ポピュリズム」。立命館大学教授の松尾匡氏が、いま世界中を席巻する「ポピュリズム」運動の実情、そしてその背景に迫りつつ、右派ポピュリズムにはない左派ポピュリズムの可能性について考えます。 「コントロールを取り戻せ!」 前回述べたような「生きているだけで価値がある」生身の個人からの異議申し立て、新自由主義だろうが「リベラル」だろうが共通する分別ぶったエリートからの押し付けに対する反逆は、コロナ前、世界中を覆いつつありました。 昨年2019年は、前年から引き続くフランスの「黄色いベスト」が全土で燃え上がる中で明け、カタルニアでもチリでも香港でも、世界の至るところで民衆が街頭に立ち上がりました。 いったい彼らは何に怒っているのか。 私自身はイギリスのEU離脱は労働者階級にとって決して最善の選択ではないと思っていま

                                    新自由主義による悲惨な現実を解決できるのは、左派ポピュリズムです(松尾 匡)
                                  • 『どうしてわれわれはなんでもかんでも 「新自由主義」 のせいにしてしまうのか?』@阿佐ヶ谷ロフト - 清く正しく小賢しく

                                    荒木優太、矢野利裕、稲葉振一郎"どうしてわれわれはなんでもかんでも「新自由主義」のせいにしてしまうのか?" www.loft-prj.co.jp というイベントに行ってみた。以下、イベント内での発言(を筆者がざっくりまとめたもの)にコメントをつけていくという形で、思ったことをつらつら書いてみる。イベントで出た論点は多岐にわたっており、ここではその一部しか取り上げていないので、その点は承知しておいてほしい*1。 イベントで主に議論の対象となっていたのは左派・人文系の「新自由主義批判者」なので、本記事でも「新自由主義批判者」という語は主にそのタイプの論者を念頭に置いている。 なお、本記事ではかなり雑なことを言っているが、より丁寧な議論というかオフィシャルな見解はこちらの記事を読んでほしい*2。 「新自由主義批判」の何が問題とされてきたのか - 清く正しく小賢しく kozakashiku.hat

                                      『どうしてわれわれはなんでもかんでも 「新自由主義」 のせいにしてしまうのか?』@阿佐ヶ谷ロフト - 清く正しく小賢しく
                                    • 90年代的リベラルは菅政権の新自由主義の「加担者」になりかねない(松尾 匡)

                                      新しく発足した菅政権は、「生産性の低い」中小企業の淘汰を促進し、新自由主義的な「改革」路線を打ち出していくだろうと、経済学者・松尾匡氏は予想します。氏によれば、ここ数十年の「リベラル」の問題意識は、むしろこのような新自由主義路線に「加担」しかねないものです。人々の生活を脅かす新自由主義に対抗するにはどうすればよいのか? 新刊『左翼の逆襲 社会破壊に屈しないための経済学 』から、「はじめに」を特別公開します。 菅政権が目論む中小企業の淘汰 今日(2020年9月16日)菅義偉さんが総理大臣に就任しました。 菅さんのブレーンにはデービッド・アトキンソンさんがいます。イギリス出身の人で、日本の観光・文化財活用の専門家としてご存じの方も多いでしょう。 実はこの人は、生産性向上のための中小企業の淘汰再編が持論の人です。 新型コロナ禍対策でも、政府の支援策が「生産性の低い」小規模事業者に偏っているとして

                                        90年代的リベラルは菅政権の新自由主義の「加担者」になりかねない(松尾 匡)
                                      • 安倍晋三の死

                                        安倍元首相が突然の凶弾に倒れて数日経った。政治家が暗殺されるのは日本では相当に珍しく、しかもよりによってその被害者が安倍晋三だったことに僕はひどく動揺している。 僕は左派リベラルなので安倍晋三の国家観にも家族観にも共感しない(もっとも、あの夫婦を見ると、相当リベラルな家族観のような気もするので、わからん)。好きな政治家でもない。 しかし、経済政策と外交政策で相当な成果を挙げたことは事実なので、そこは認めるべきだと思う。巷間、「左派」や「リベラル」っぽい人たちによるアベノミクス全否定のような発言が目につくけど、それは全て間違っている。安倍晋三は日本にリフレーション政策を導入し、それは世界的に見ても先進的で革命的だった。アベノミクスと呼ばれるものの、その内容は標準的なリフレーション政策、つまり金融緩和と積極財政の組み合わせだ。 もちろん、二度の消費税増税でインフレ目標が達成されなかったのは残念

                                          安倍晋三の死
                                        • 7/17 ステフィー・ケルトンのMMT入門講座 実況

                                          東京駅隣の立命館大学東京キャンパス(ビル8階)で行われた、いまをときめくMMTの大番頭ケルトン教授来日講演、どっちかといえば経済学者系の玄人向け的な位置づけの講演会のはず。講演、その後聞きたいことについて、松尾匡、飯田泰之、井上智洋がちょっと対談、それにケルトンが回答し、会場からの質問をちょっと受けておしまいでした。

                                            7/17 ステフィー・ケルトンのMMT入門講座 実況
                                          • 日本の経済に関する論争を「緊縮v.s.拡大/自由市場v.s.社会福祉」の観点からまとめてみる - あままこのブログ

                                            どうも、マクロ経済学、大学時代に授業を受けようとしたんですけど、教科書として指定された マンキュー経済学Ⅱ マクロ編(第4版) 作者:N・グレゴリー・マンキュー発売日: 2020/04/21メディア: Kindle版をパラパラっとめくって、数式とかがズラズラ出てくるのにうんざりし、履修をあきらめたあままこです。 前書き―なんで経済オンチの自分がこんな記事を書くのか愚痴る さて、そんな僕ですが、まあ一応経済には関心があって、色々記事も書いてきた amamako.hateblo.jp amamako.hateblo.jp わけですが、そもそも今日本の経済ってどんな状況なのか、どんな前提の元、どんな政策を取ればどんな効果がでるのか、全然わからずに経済について考えるのは流石に無理があるわけです。 というわけで、色々日本の経済に関する本を読んでみたわけですが……これがほんと論者によって見解が全然異な

                                              日本の経済に関する論争を「緊縮v.s.拡大/自由市場v.s.社会福祉」の観点からまとめてみる - あままこのブログ
                                            • 経済を無理なく理解するにはどうしたら?(経済書ブックガイド2019) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                              経済問題を最小の時間で、でも基礎学力をつけながら学んでいくにはどうしたらいいのか? 1)いいテキスト 2)いい教師(授業、講演などでの出会い)、3)適切な時間配分 4)無理しない これらのバランスが必要でしょう。ここでは主に1)の「いいテキスト」を紹介していきます。上から下にいくほどレベルアップ。 なんといっても小学生でも読める(でも大人が読んでも面白い)以下の二冊がやはり最も簡単な経済書の地位をいまだにキープしているでしょう。『レモン』の方は経済学の要の市場(しじょう、マーケット)のメカニズムを、『続レモン』は若干レベルアップしててインフレのメカニズムの解説になっています。 新装版 レモンをお金にかえる法 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2005/05/21 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 83回 この商

                                                経済を無理なく理解するにはどうしたら?(経済書ブックガイド2019) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                              • BLOGOS サービス終了のお知らせ

                                                平素は株式会社ライブドアのサービスを ご利用いただきありがとうございます。 提言型ニュースサイト「BLOGOS」は、 2022年5月31日をもちまして、 サービスの提供を終了いたしました。 一部のオリジナル記事につきましては、 livedoorニュース内の 「BLOGOSの記事一覧」からご覧いただけます。 長らくご利用いただき、ありがとうございました。 サービス終了に関するお問い合わせは、 下記までお願いいたします。 お問い合わせ

                                                  BLOGOS サービス終了のお知らせ
                                                • 日本の支配エリートはコロナでもたない企業は潰れてよいと思っている(松尾 匡)

                                                  この四半世紀にわたり追求されてきた政策の多くが、円高を背景とした国内産業の空洞化に帰結するものである​、と経済学者・松尾匡氏は分析します。政策を立てる人々は、コロナ禍で起こる個人商店・中小企業の淘汰さえも、産業構造の転換として歓迎しているのではないか――そう考えざるを得ないエリートたちの言動に警鐘を鳴らすのです。経済の視点から新しい左派を考えていきましょう。 第1回:私利私欲を度外視した公共的理性が、唯一無二の生命を犠牲にする 第2回:新自由主義による悲惨な現実を解決できるのは、左派ポピュリズムです 第3回:左派ポピュリズムが日本で望まれ、「反緊縮」を装う新維新が躍進? 第4回:「高プロ」も愛国教育も、支配エリートの新「帝国主義」への布石か? ゾンビ企業は淘汰されればいい? 前回述べたのは、日本の支配層は人口減少する日本市場に見切りをつけて海外でもうける方向に舵を切っているということでした

                                                    日本の支配エリートはコロナでもたない企業は潰れてよいと思っている(松尾 匡)
                                                  • 「財政赤字は悪でも脅威でもない」MMT提唱の米教授:朝日新聞デジタル

                                                    財政赤字の拡大を容認する「異端」の理論として議論を呼んでいる「MMT」(Modern Monetary Theory=現代金融理論、現代貨幣理論)の提唱者の一人、ニューヨーク州立大のステファニー・ケルトン教授が来日し、16日東京都内で講演した。自国通貨を発行している日本や米国は、税収による財政的な制約を課されることはないと主張。「財政赤字は悪でも脅威でもない」「債務の大きさにまどわされてはいけない」と訴えた。 ケルトン氏は、税収が財政の制約ではなく、インフレ率が制約になるべきだと主張。たとえば日本は2%のインフレ目標に達していないので、さらなる財政支出の余地があるとし、「もっと積極的に財政政策を活用して、減税で成長を下支えした方がいい」と述べた。財政赤字に対する見方を変えることの重要性も強調。「政府の赤字は、非政府部門にお金が注入されることであり、所得や雇用を増やす」とも語った。 MMTは

                                                      「財政赤字は悪でも脅威でもない」MMT提唱の米教授:朝日新聞デジタル
                                                    • 鯨岡仁『安倍晋三と社会主義 アベノミクスは日本に何をもたらしたか』 - 紙屋研究所

                                                      新年は「新資本主義」を掲げるの企業新聞広告のオンパレードだった。 年頭の岸田首相のメッセージを受けて、投資家もどきみたいな人たちが集まっている「市況かぶ全力2階建」は大騒ぎである。 kabumatome.doorblog.jp 「社会主義」だって? 岸田が? 岸田の年頭所感のどこが「社会主義」だというのか。 目指すべきは、日本経済再生の要である、「新しい資本主義」の実現 市場に過度に依存し過ぎたことで生じた、格差や貧困の拡大 資本主義の弊害に対応し、持続可能な経済を作り上げていく 国家資本主義とも呼べる経済体制からの強力な挑戦に対抗 「新しい資本主義」においては、全てを、市場や競争に任せるのではなく、官と民が、今後の経済社会の変革の全体像を共有しながら、共に役割を果たすことが大切 一度決まった方針であっても、国民のためになると思えば、前例にとらわれず、躊躇(ちゅうちょ)せずに、柔軟に対応す

                                                        鯨岡仁『安倍晋三と社会主義 アベノミクスは日本に何をもたらしたか』 - 紙屋研究所
                                                      • 【更新】ブラック労働、生活苦に悩む人々はどの党に投票?政策比較 参院選2019(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース

                                                        今月21日に投開票される第25回参議院選挙。多くの人々の関心は年金や消費税であろうが、重要な争点はそれらにとどまらない。働き方や格差・貧困、子育て支援、欧州議会選挙では大きな争点となった温暖化対策などの環境問題など、NGOや有志の市民らが各政党や候補者にアンケートを行い、有権者の判断の材料としている。そこで、本稿では、労働問題や、格差・貧困対策についての各党政策アンケートの結果を紹介する。 ○労働時間や最低賃金、ハラスメント防止など 過労死防止や最低賃金の引き上げ等に取り組む、労働組合やNGOによる「わたしの仕事8時間プロジェクト」は、各党に公開質問状を送付。10項目の質問の回答を求めた(関連情報)。 「わたしの仕事8時間プロジェクト」のアンケートより ざっと賛否を観て、詳細も読んでもらいたいとのこと *れいわ新選組がアンケートに回答したため7月18日更新わたしの仕事8時間プロジェクト h

                                                          【更新】ブラック労働、生活苦に悩む人々はどの党に投票?政策比較 参院選2019(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
                                                        • 「日本アカデミズムのなかのマルクス経済学」摂南大学・八木 紀一郎 | 論壇

                                                          1.日本アカデミズムのなかのPolitical Economy 日本の大学におけるマルクス経済学はどうなったのかというのが編集部からの問いかけであるが、これに答えるのはなかなか難しい。というのは、現在では1950年代から60年代のように、「マル経」(マルクス経済学)と「近経」(近代経済学)という二つの経済学がはっきりと分かれて対峙していた時代とは大きく状況が変わっているからである。また、「マルクス経済学」ということでどのような特徴をもった経済学を考えるのか、あるいは「マルクス経済学」にこだわることにどれほどの意義があるかについての見解も、「マルクス経済学者」とみなされる経済学者自身をとってもまちまちだからである。 筆者自身の見方を説明する前に、通常マルクス経済学者の中心学会とみなされ、現在でも800人近い会員を擁している「経済理論学会」(註1)が現在自らをどのように規定しているかを見ておこ

                                                          • MMTの命題が「異端」でなく「常識」である理由  松尾 匡 : 立命館大学経済学部教授 | 国内政治 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

                                                            コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕

                                                              MMTの命題が「異端」でなく「常識」である理由  松尾 匡 : 立命館大学経済学部教授 | 国内政治 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
                                                            • 日本経済は新型コロナ危機にどう立ち向かうべきか

                                                              <新型コロナ危機、東京オリンピック延期へのあるべき経済政策を考える。そして、「政策の是非を判断するための思考枠組み」を明確化する......> 世界は現在、まさに新型コロナ危機によって覆い尽くされている。幸いなことに、中国以外では最も早く感染事例が報告された国の一つであった日本では、少なくとも現在までのところ、その後の一部欧米諸国のような社会全体での爆発的な感染拡大は生じていない。しかし、その日本でも、旅行業、飲食業、レジャー産業、スポーツや音楽等のエンターテイメント産業等が典型であるように、それに伴う深刻な経済活動停止状況が生じている。その負の影響は累積的に拡大しつつあり、否応なく経済全体に及び始めている。 この状況をこのまま放置できないことは、誰の目からみても明らかである。実際、政府は既に何弾かの緊急経済対策を打ち出している。また、政治の世界では、与野党を問わず、さまざまなレベルの大小

                                                                日本経済は新型コロナ危機にどう立ち向かうべきか
                                                              • アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイトに掲載された「陣営主義」批判記事和訳|松尾 匡

                                                                著者がDSAの人かどうかは知りませんが(アメリカの人ではある)、"Social Europe" に出た陣営主義についての記事について、濱口圭一郎先生が紹介しておられます。 以下でご紹介したいのは、著者の素性は全く知らないのですが、アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイト "Socialist Forum" に掲載されていた次の記事で、今の所私が見つけた中では最も詳しい陣営主義批判の文章です。 これは、おととし書かれたもので、当然ながらまだウクライナ戦争は起こっていない頃の文章ですが、今日読むと大変示唆的です。 日本の運動にとっても有益な文献になると思いますので下記に拙訳しました。英語に不自由な私の訳ですので、間違いがあったらご指摘ください。 訳のご紹介の前に若干私からコメントしておきたいと思います。 著者たちは、ソ連があるころからの陣営主義の歴史をたどって批判しています。たしかに、い

                                                                  アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイトに掲載された「陣営主義」批判記事和訳|松尾 匡
                                                                • 私利私欲を度外視した公共的理性が、唯一無二の生命を犠牲にする(松尾 匡)

                                                                  れいわ新選組の基本哲学ともいえる「人は生きているだけで価値がある」という訴え。これには、お金を稼げない人を責める「自己責任論」への批判だけにとどまらないからこそ、多くの共感を生んでいると経済学者・松尾匡氏は分析します。来たるべき「レフト3.0」の思想を説く連載の1回目では、一人ひとりの人間の価値と尊厳を守り抜く方法を考えます。 「人は生きているだけで価値がある」 「人は生きているだけで価値がある。」というのは、言わずと知れた、れいわ新選組の基本哲学みたいなものですよね。私としては一言もこれについて山本太郎さんに話した心当たりはないのですが、私の基本哲学と同じだなと勝手に感じ入っています。 『「はだかの王様」の経済学』(2008年、東洋経済新報社)とか、『自由のジレンマを解く』(2016年、PHP研究所)とか、もっと学術的なものでは『近代の復権』(2001年、晃洋書房)などで論じました。 私

                                                                    私利私欲を度外視した公共的理性が、唯一無二の生命を犠牲にする(松尾 匡)
                                                                  • 地域の課題に取り組む人たちのネットワークの結節点的な拠点があったらいいな|松尾 匡

                                                                    戦後の昭和自民党政治を古い失敗作と指弾して打ち出された平成のオルタナティブは、どこが間違っていたのか。 我々は、公共工事に公金を使い込む利権政治に反発するあまり、財政均衡論に走ったことが間違いだったと言いがちである。こうして、「自民党をぶっ潰す」と称した小泉新自由主義改革がもたらされ、橋下維新緊縮府政が生まれ、「悪夢の民主党時代」と揶揄される民主党政権の経済失策に至ったのだと。 たしかにそのとおりだが、問題はもっと根深い。 戦後昭和では、市井の庶民が日常の仕事や暮らしの中で直面する困りごとや利害関係を業界団体で集約し、それぞれの団体が推す自民党の議員を通じて政治に反映していた。地方では、町内会組織を通じて町の相談事が保守系の地方議員に持ち込まれ、それが地方政治に集約された。問題のスケールが大きくなると、市議から系列の県議、系列の国会議員へと上がっていって、国政の課題に反映された。 勤め人の

                                                                      地域の課題に取り組む人たちのネットワークの結節点的な拠点があったらいいな|松尾 匡
                                                                    • 支配エリートが進める現代版「帝国主義」と闘うにはどうすべきか?(松尾 匡)

                                                                      特にロシア革命後は「資本主義の全般的危機」の段階に入ったとされ、「全般的危機論」なんてのが大学の講義科目になっていたとも聞きます。 けれども一向に資本主義はつぶれてくれないので、資本主義の全般的危機の「第二段階」だ「第三段階」だと言って、しまいに「第四段階」になったとかならないとか、そんな議論がされていました。 庶民の苦しみよりも指導者の理論 これの何がダメかと言うと、世の中を変革しようという志は、たいてい、自分や目の前の庶民が苦しんでいるのをなんとかしようということから始まるものなのに、そこから切り離された理由づけで社会変革を根拠づけてしまうことです。 目の前の闘いに合理的でスケールの大きな根拠づけができて、元気が出て運動が広がることまではいいことです。 よくないのは、歴史の進歩のためという根拠づけの方が一人歩きして、自分や目の前の庶民の働き方や暮らしの素直な願望をふみにじる本末転倒が起

                                                                        支配エリートが進める現代版「帝国主義」と闘うにはどうすべきか?(松尾 匡)
                                                                      • パヴリーナ・R・チャーネバ 著『ジョブ・ギャランティの論拠 ――雇用保証はいかにして環境とコミュニティを再生し、つらい働き方を終わらせ、経済格差の是正を実現するのか』(2020年)/100点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む

                                                                        紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 原題 著者について 巻頭言 はじめに 第一章 良い職のためのパブリックオプション 第二章 崩壊した現状の厳しい対価 第三章 ジョブギャランティー:新しい社会契約とマクロ経済モデル 第四章 しかし、その費用はどうやってまかなうのでしょうか? 第五章 何を、どこで、どのように:仕事、設計、そして実施 第六章 ジョブ・ギャランティ、グリーンニューディール、そしてその先へ 結論 消えてしまったグローバルな雇用政策 評価(評者・田楽心) お知らせ 関連記事 紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) ジョブ・ギャランティ・プログラム(就業保証政策)とは、働きたいと望む「すべての人」を対象として、政府の支出と自治体・NPO・労働組合などによる運営を通じて、まともに暮らせる賃金と福利厚生で職と仕事を提供する制度のことだ。本書『ジョブ・ギャランティの論拠

                                                                          パヴリーナ・R・チャーネバ 著『ジョブ・ギャランティの論拠 ――雇用保証はいかにして環境とコミュニティを再生し、つらい働き方を終わらせ、経済格差の是正を実現するのか』(2020年)/100点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む
                                                                        • れいわ新選組のウクライナ侵略非難国会決議への反対理由について思うこと|松尾 匡

                                                                          (すみません。コメント欄というものがあるとは知らず、コメントをいただき驚きました。もうしわけないのですが対応する余裕がありませんので、コメント欄がない設定にします。「プレミアム」になる必要があって、またクレジットカードの登録がうまくいかず一苦労しましたけど。) はじめてノートというものを使ってみます。 個人ホームページで四半世紀ぐらいエッセーを書いてきましたが、このところ滅多に更新しなくなっています。毎日忙しすぎるということもあるのですが、個人ホームページを書くのに使っていたネットスケープがいつの間にか使えなくなってしまったせいもあります。後継のシーモンキーというのもうまくいかないし、ワードを使うと変になるので、仕方ないので、直接平テキストでhtml文で書いているので、めんどくさくてなかなか書く気にならないのです。 いまさら新しいホームページ作成ソフトを買っても使いこなせる自信はないし、そ

                                                                            れいわ新選組のウクライナ侵略非難国会決議への反対理由について思うこと|松尾 匡
                                                                          • 「消費税減税研究会で高橋洋一を呼んだ件について」-山本太郎さんとの対談(出版プレ企画)

                                                                            こんにちは。 大石あきこです(*^^*) 昨日、2020年1月22日は、 山本太郎さんと馬淵澄夫さんが主宰する話題の超党派「消費税減税研究会」で、 左の反緊縮「薔薇マークキャンペーン」代表をしている松尾匡さん(立命館大学経済学部教授)が講師に招かれたそうですね。 その「消費税減税研究会」で「高橋洋一氏を呼んだ件」について、12月に、れいわ新選組代表の山本太郎さんと対談する機会があったので、その内容を以下、公開します。 対談は、3月に出版予定の私の「都構想を止めて大阪を豊かにする5つの方法」という本(この記事の末尾にイメージ写真あり)のためにお願いしたものですが、タイムリーな話題にも及びまして。 本には掲載しませんが、出版プレ企画として、以下公表します(山本太郎さんには原稿確認済みです)。 ■「消費税減税研究会」の真相(2019年12月対談) 大石 話題の「消費税減税研究会」についても、真相

                                                                              「消費税減税研究会で高橋洋一を呼んだ件について」-山本太郎さんとの対談(出版プレ企画)
                                                                            • モラルを捨てたら儲かるか?『不道徳な経済学』読書会【闇の自己啓発会】|ひでシス

                                                                              闇の自己啓発会は4月25日、『不道徳な経済学』読書会を行いました。初の完全リモート読書会ということで、当初は「いつものように話せるのか?」との懸念がありましたが、やってみると普段と同じ感覚で話すことができました。今回は、コロナ自粛中に考えたこと、ネオリベラリズム、コミュニティについてなど、色々な話題が展開。その模様を紹介していきます! ■参加者一覧役所【暁】 編集者。外出自粛中にしているゲームは、プチデポット『グノーシア』。 【木澤】佐登志 文筆家。外出自粛中に見ているアニメは『ミッドナイトゴスペル』。 【江永】泉。外出自粛中にプレイ動画を視聴したホラーゲームは『GO HOME』。 【ひで】ひでシス。外出自粛中に作ったWebアプリは Magwatta ■外出自粛中、どう過ごしていますか?【ひで】 皆さん、コロナ自粛はどうですか? う〜ん、僕は自分のことを引きこもりって思ってはいましたが、こ

                                                                                モラルを捨てたら儲かるか?『不道徳な経済学』読書会【闇の自己啓発会】|ひでシス
                                                                              • 大西つねきさんの発言をめぐって

                                                                                松尾匡のページ20年7月18日 大西つねきさんの発言をめぐって ※ 本エッセーは7月18日昼にアップしましたが、文中不適切な表現があることを同日夜ご指摘いただいたため、即時一時削除し、修正の上、翌日未明に再公開しました。委細は文末をご覧ください。 【つねき発言事件でショック】 前回のエッセーで、山本太郎東京都知事選挙出馬によって、反緊縮運動における左派・リベラル派の影響力が減退し、極右的な影響力が増すのではないかという危惧を表明しましたが、それをアップしたあと、れいわ新選組のメンバー(当時)の大西つねきさんが、例の「命の選別」発言をしていたことを知り一気に気持ちが沈みました。この事件の結果、私の危惧した方向が、ますます進行したような気がします。 何よりもショックなことは、れいわ新選組の支持者らしき人はじめ、反緊縮政策に理解があると思われる人たちの間で、こんなにも大西つねきさんを擁護する人が

                                                                                • <終了済み>【48%ポイント還元】「東洋経済新報社125周年セール」開催中です! : マインドマップ的読書感想文

                                                                                  【はじめに】◆今日は朝から、非公式のKindleセールのご紹介を。 現在BookLive!では、東洋経済新報社さんの電子書籍2000冊以上を対象とした、「東洋経済新報社125周年セール」を開催しています。 まさかの月曜スタートということで、完全に不意を突かれたのですが、2日遅れで記事にできた次第。 ただし時間がなかったので、下記のようにアマゾンで「東洋経済」でググって、ポイント還元になっている作品をチェックし、お買い得本を抜き出した次第です(上位サムネイル及び下記リンクは、セール対象外がほとんどなので要注意!)。 Amazon.co.jp : 東洋経済新報社 なお、セール期限はBookLive!に合わせるとするのなら、「11月15日(日)」まで。 めったにセールを行わない版元だけに、この機会をお見逃しなく! 注:このセールは終了しました。 Kindle Paperwhite / kenmi

                                                                                    <終了済み>【48%ポイント還元】「東洋経済新報社125周年セール」開催中です! : マインドマップ的読書感想文