旅行の荷造りがめんどくさいからやめたい。 そもそも大体のものは旅先で揃うし、実は荷物とかバッグって必要ないんじゃないか。 そうだ。バッグは人を狂わせる。私たちは操られて、読みもしない本や飲まないサプリをバッグに詰めて歩き回る。 …バッグは危険だ!荷物反対!肩の荷を下ろさせろ!! ということで、荷造りを放棄してバッグを持たずに1泊2日の旅行が成立するのか試してみた。
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:高千穂の郷土料理「かっぽ鶏」はワイルドでおいしい > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ こういうことがしたいのです ラテン文字で書かれた文章がすべて英語ではないことと同様に、デーヴァナーガリー文字で書かれた文章がすべてヒンディー語やサンスクリット語になるというわけではない。これが今回の特集のキモである。詳しいことは後述するとして、まずは目指すところを提示したい。 これがデーヴァナーガリーで書かれた文章である。読み方は知らなくとも、なにか神聖なメッセージが記されているという気はするだろう。 しかし書かれているのは、こちら側のどこからでも切れます、だ。 他の例も挙げよう。日常に根ざしたメッセージを書くこともできる。 よりにもよって角煮である。わざ
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:写真屋さんでマイ楽器の写真を撮ってもらうとアガる > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ 「おてごろモーニング」と「まんぞくモーニング」 ジョイフルは九州を中心に展開するファミリーレストランで、個人的な話をすれば僕の家から半径20km圏内にある唯一の飲食チェーン店である。365日規則通りに点灯消灯を繰り返す店舗看板、生活圏にあっていつでも気軽に入れる飲食店。まさにメシア、いや、飯屋。 当サイトの年始企画で山盛りの肉を食べた店、ジョイフル ジョイフルの料理の良さは日常的なおいしさにあると思っている。ギリギリ実家の料理を超えないくらいの、親近感のある味付けがいい。あんまりおいしすぎると普段の食事と差が生まれて日々の食に対する有り難みが目減りするから
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:応援団の旗手になってバスタオルを乾かしたい > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ 笏あれこれ 笏は簡単に言えばおじゃる丸が持っているピンクのアレのことだ。実物は大抵茶色であり、子鬼トリオから狙われることもない。 右手に持っている茶色の板が笏。木製。 約40cmのものが標準的 笏の起源については諸説あるようだが、こと日本においては6世紀ごろに中国から伝来し、主として官人が公事などの場で式次第を書いた紙(笏紙)を貼り付けるために使われていたそうだ。もとは神職が持つためだけのものではなかったのだろう。 かくいう自分も神職になったばかりの頃は神事の式次第を間違えないために、カンニングペーパーを都度作って笏に貼り付けていたことがある。昔もそうやって使わ
家の駐車場で寝るのに準備は何も要らない。玄関を出て車のドアを開けるだけでいい。ドアトゥドアで10秒だ。 それに車中泊ならキャンプについてくる雑事をまるごと省略できる。 ・キャンプ場の予約 ・キャンプ場までの移動 ・道具の準備や手入れ ・テント張り ・浴場探し(車中泊なら家の風呂に入ればいい) これだけのことをやらなくていいのだ。費用も労力もゼロなので儲かった気がして嬉しい。 「キャンプ=ひとりで過ごす」…だったら車でいい 家を出てひとりで静かに過ごすことがキャンプの定義だと思っている。僕の中ではテントも焚き火も必須ではないのだ。独りになれさえすればキャンプ。 その点では、車は手間いらずで遁世空間を用意できるから最強のキャンプギアといえる。
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:KALDIのハンマー付きチョコを素直に楽しむ > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ 若水汲み(若水迎え)のあれこれ 若水とは元日の日の出前に汲む水のことで、一年の邪気を祓う縁起のいいものとされている。若水は神前に供したあとでお茶を沸かしたり雑煮にしたりするそうだ。 元旦の早朝、柄杓と桶でその年最初の水を汲むのが「若水汲み」(記事後半の様子です) 水道が普及した現代において若水汲みは一般的な行事ではなくなったが、かつて井戸や川から生活用水を汲んでいた頃には全国的に行われていたらしい。 若水汲みは地域によってしきたりが異なるのだが、今回は宮崎県の高千穂町本組地区に伝わる形式のものを祖父に聞いた。 80歳の祖父に話を聞いた。机が雑然! 祖父の記憶に
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:スティックのり「プリット」は唐辛子の匂いがする > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ はじめに竹林を用意してください 「かっぽ」とは高千穂の言葉で竹のことを指す。かっぽ鶏を食べるためにはまず若い竹が必要だ。幸いにして僕のおじいちゃんの家の裏山には竹がたくさん生えている。お願いして一本だけ切らせてもらうことにした。 見失わないように食らいつく 80歳とは思えない速度で山道をぐんぐん進むおじいちゃん。裏山には杉やヒノキの巨木をはじめ種々の植物が生い茂っている。蚊が手足にまとわりつく。 草木をかき分けながら歩いていると、まだ青い栗のイガに頭をぶつけた。けっこう本気で痛い。どうやらこれは遊びじゃないな、と思った。
「当社」はOK、「弊社」はNG 石川:自分のところの神社のこと、「当社」っていうんですか? 窪田:言いますね。「弊社」だと神様に対して失礼みたいなところがあって。 石川:神様がいるから、へりくだるのもよくないんだ。 窪田:「官国幣社(※)」という用語があるので、それとの混同を避ける意味もあります。 ※昔あった、国家が直接管理する神社 石川:「御社」はあるんですか? 窪田:御社は言ったことないですね。なになに神社って名前で言います。 石川:そっか。出勤するのは「出社」? 窪田:そうです。神社のほうが会社より古いですからね。こっちが本来ですよ。 石川:あはは、確かに。会社があとからかぶせてきてるんだ。 「お祓いに使う大麻(祓串)の作り方」より、あのフサフサを振るう窪田さん 朝はめちゃめちゃ掃除をする 石川:余談から入っちゃいましたが、改めて窪田さんのお仕事を教えてください。 窪田:宮崎県の高千
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:奄美大島の高千穂神社で間違い電話の話を聞く > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ めずらしい抜け殻を拾う 今年の夏はカマキリの抜け殻をよく拾いました。30年近く生きてきて初見だったのですが、カマキリの抜け殻としか捉えようがない形状だったのですんなり受け入れることができました。 蜘蛛の巣に引っかかっていた抜け殻 垣根の濡れ抜け殻 見つけた場所は舗装路のど真ん中、蜘蛛の巣、植え込みの付近などです。セミの抜け殻よりいくらか軽く、爪の形状が地面や木々に引っかかりにくいからか、どこそこで見かけました。これがまた白くて異形だから目立つんですよ。 手に取ると愛着が湧く 触覚やカマの細かいギザギザがそのまま残っていたりして圧巻のディティールです。頭のてっぺん
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:歯ブラシを枕元に置くと朝スッキリ起きられる > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ そもそも本当のことなのか 父は1960年代に神戸で生まれた。島根の高校を卒業した後は京都の会社に就職し、現在まで同じ企業で働いている。ここまでが僕の知るすべてである。神戸から島根に移り住むタイミングで何かが起こったと推察しているが、実際はどうなのだろう。 私: お父さんが夜逃げしたっていう話あるやんか。詳しく聞いてもええかな 父: 現実かどうかも分からんねん 私: どういうこと? 父: ずっと仲良かった友達が逃げた先に会いに来てくれて、それは印象に残ってる 私: 転居は本当にあったのか。いつ頃の話? 父: 中学2年生やったかな 私: 夜逃げは比喩とかじゃなくて本
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ まずボロすぎて笑う 『宝暦節用字海蔵』(1756年)。じいちゃんから借りてきた。 突然こんな古書を披露されて驚いたが、オークションサイトを覗いてみると状態のいいものが6,000円くらいで落札されていた。金銭的な価値はそう高くないようだ。 表紙を含めた数十ページが欠損しているけれど、250年もの月日を物語っているとかではなく、単に管理が悪くてボロボロになっているだけだと思う。土産物の菓子が入っていた雑な紙袋から取り出されたのを見てしまったのだ。きっと先祖代々そんな調子で守り継いできたのだろう。 思い返せば僕も物を雑に扱うほうである。中学生のころ、友達から借りた本を風呂場で読んでクタクタにして返したらキレられた記憶がふ
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:ジョイフルで1日3食モーニング > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ ビビるほど気持ちよかった窓ガラス書道 神職という職業柄、勤務中には筆を握っていることが多い。御朱印や祝詞を書いたり、ボールペンが手元にないときには毛筆でメモを取ったりする。 風情と見せかけてボールペン探すのが面倒くさいだけ 今の仕事に就くまでは書道の経験がなかったから、毎日筆を触る生活がはじまると字がどんどん書けるようになって楽しかった。楽しかったけど、5年も経つと慣れて墨書が日常になってしまった。 刺激っ…!もっと刺激が欲しいっ……! 目の前にあるサッシの窓ガラスに字を書いてみることにした。毛筆と言いつつ普段から使い慣れているのは筆ペン(墨汁をつけて使っている)なので、そ
この端材は、竹でポールを作っているときに不要な部分としてカットしたものである。長さは50cmほどで、枯れている竹なので水分が抜けていて軽い。 ノコギリで歌口の穴を開けると、雑に加工しただけなのに笛っぽい見た目になった。しかも驚くべきことに、冗談半分で息を吹き込んだら一発で音が出たのだ。 これ以降の動画も、音が出せるだけで演奏は下手です 適当に穴を開けただけの竹が笛らしい音色を響かせたことにうっかり感動してしまった。初めて触った楽器なのに一発で音を鳴らせたのもすごい。おれはすごいぞ!という気持ちで頭がいっぱいになった。 市販の龍笛(雅楽で使う笛)と比べても遜色ない いい笛ができて気分がよくなった私の脳はフル回転をはじめ、竹ぼうきを笛にすると最高に面白い!という結論に即座にたどり着いた。こういうときの高揚感は生活を豊かにしてくれる。 はじめに断っておくと、竹製の道具を笛に加工するというアイデア
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:集合時間を決めずに遊ぶ約束をして、友達が来るのを家で待つとウキウキする > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ トロンボーンとわたし 学生時代、大学のオーケストラに所属していた。 それまで音楽経験はなかったが、新歓の楽器体験で触ったトロンボーンがおもしろくて入団を決めたのだ。スライドの伸び縮みで音程が決まる大胆さがよかった(伸ばすほど音が低くなる)。 現役時代の写真がUMA画質のやつしかなかった クラシック音楽ってなんかかっこいいし、聴いててもバカにされなさそうでいいよな、などと当時の僕は考えていた。 ああ、若さよ。オマエが何を好んで聴いていようが世間様はどうでもいいのだ! 今はデイリーの撮影のときに小道具としてたまに担ぎ出すくらい。不憫だね。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:amazonベーシックが変だ > 個人サイト webやぎの目 窪田鳳花さん 神職とは 林: 神主ではなく神職って言うんですね。 窪田: 詳しい歴史はわからないんですけど、公式に我々が自分のことは「神職」っていう言い方をしますね。 林: 禰宜(ねぎ)という呼び方も聞きますが。 窪田: 「神職」が「会社員」のような意味だとしたら、禰宜は役職です。副社長ですね 林: 禰宜以外にも役職はあるんですか? 窪田: 権禰宜が一般職員ですかね。権の意味としては権現とか権化の「仮」という意味。あとは出仕、これが見習いの役職。神社によってはこれ以外にも役職があります。 林: 神職には資格がいる
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:ネコ車でスーパーへ買い物に行く > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ その実、免罪符を売っている KALDIはすごい。今回ばかりは余計なものを買わないぞと意気込んで入店しても、気づけば何かを手に取っている。 そうか、おれの人生に足りないのは「いぶりがっこのタルタルソース」だったんだな!と納得させられる妙な力がはたらいている。 「フルーツデコレーションチョコレート」 1,161円 ハンマーで割ってお楽しみたい 今回のハンマー付きチョコレートを見かけたときも一撃でやられた。 これはお菓子を売っているように見えて、その実、食べ物で遊んでいいという免罪符を販売しているのだ。その思い切りのよさに感心したのである。 小さい頃、親戚の家にあった風月堂のゴー
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:めちゃくちゃ速く動けば服のシワをごまかせるか > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ 宮崎県北の山間部は寒い 九州・宮崎といえば年中暖かい南国のような気候を想像しがちだが、僕の住む宮崎県北部は冬場かなり冷え込む。氷点下は当たりまえで積雪も日常茶飯事、五ヶ瀬という町には日本最南端のスキー場があるほどだ。 でっかい雪玉が作れるレベルで積もったときの写真 朝起きると車のフロントガラスが凍っていること多々。なにが南国か 「宮崎県ならどこも暖かいだろう」と薄着ぎみで県北部にやってきた観光客が、約束が違うじゃないかとばかりにブルブル震える姿を僕は幾度となく見てきた。なんとなくバツがわるい。 そう。寒いのだ。寒いうえに路面凍結の危険もあるので、冬の宮崎観光は
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:元旦の風習「若水汲み」をわかっておこう > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ 法面登りたい欲ありませんか そもそも、斜面を見かけたら登りたくなるほうだ。 いきなり心理分析の質問みたいな形で感情を吐露してしまったが、僕は断然、斜面を見かけたら登ってみたくなるほうだ。そういう人間だ。 こういう法面はたまらんですよね 無理と分かっていても、手足をかけてみたりする いろんな意味でビビりだから実際に登ることはないのだけれど、斜面に対してそういう気持ちを抱いていることは確かだ。 そうかと言って登山やボルダリングを趣味にしたいとは微塵も思わないから不思議なもので、あくまでも普段の生活のなかで目にする斜面に興味は限定されるようである。 家のすぐ側にある棚田
1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。 前の記事:日向夏のおいしい食べ方入門 > 個人サイト もがき続けて100年生き抜くブログ 僕らは二度寝に抵抗できない 二度寝は気持ちいい。朝の面倒ごとから逃げて意識を失っていくあの快感たるや。目をつぶりさえすれば学校も試験もない楽園にいけるのだ。依存性も高いし法規制されていないのが不思議なくらいである。 朝か…… ちゃんとセットできてるな…… 四度寝するか…… しかし楽あれば苦あり。目が覚めるともう遅刻寸前の時間である。急いで支度をする羽目になり家を出る頃にはもうヘトヘトだ。こんな不毛な暮らしからは脱却しなければならない。 枕元に歯ブラシを置く 二度寝の誘惑に打ち勝つためには枕元に歯ブラシと歯磨き粉を置いておくだけでいい。 物をよく無くすので歯磨き粉は2本用意 歯ブ
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