関西電力の経営幹部らによる3億円を超える金品受領問題で関西電力の岩根茂樹社長は午後2時から記者会見を開いています。幹部らは現金や商品券のほか小判型の金貨や金杯、アメリカ・ドルなどを受け取っており、常務と元副社長の2人は受領額がそれぞれ1億円を超えていたことが分かりました。
稲田朋美元防衛相/(c)朝日新聞 2日に2度目の記者会見を関西電力の八木誠会長(中)と岩根茂樹社長(右)(撮影/今西憲之) 自民党の稲田朋美元防衛相の政治資金報告書 アイビックスの吉田敏貢会長は稲田氏の後援会長を務めている。 関西電力の役員ら20人が3億2千万円もの金品を、原発がある福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から受け取っていた問題で、関電は2日、記者会見を再度開き、社内調査の結果を公表した。八木誠会長は金貨や金杯、スーツ仕立券など859万円相当を、岩根茂樹社長は金貨10枚(150万円)を受け取っていたことなどが判明。だが、進退については「再発防止、真相究明することで役割を果たしたい」とし、2人は辞任せず減給処分になると説明した。 【アイビックスの吉田敏貢会長の名前があった「収支報告書」はこちら】 社内調査報告書では、高浜町の「影の町長」とも呼ばれた森山氏が「国会議員に広い人脈
関西電力が2010年代の経営危機時にカットした役員の報酬の一部を、退任後に補塡(ほてん)していたことが分かった。東京電力福島第一原発事故以降に福井県の原発が停止して大幅な赤字を出した際、「身を切る改革」として役員報酬の最大7割をカットしていたもの。当時、電気料金を値上げする際の理由の一つにもなっていたが、補塡が秘密裏に行われていた。 同社が16日、明らかにした。2016年7月~19年10月、退職した役員18人に2億6千万円を支払った。補塡は豊松秀己元副社長に90万円など月ごとの分割払いで行われ、役員らの金品受領問題が発覚してやめるまでに18人の報酬カット総額19億4千万円の1割超に達していた。 金品受領問題を調べた第三者委員会の最終報告によると、報酬の補塡は2015年に森詳介会長(当時)と八木誠社長(同)が決め、翌年7月から始まった。関電が13年5月と15年6月の2度にわたって電気料金を値
関西電力の役員ら20人が2011年からの7年間に高浜原発がある福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から計約3億2千万円分の金品を受け取っていた問題で、八木誠会長がそれ以前の06年から金品を受け取っていたことがわかった。28日、朝日新聞の取材に認めた。10年までの4年間にわたって複数回金品を受け取り、金沢国税局の調査が入るころまで自宅で保管していたという。 関電は27日の記者会見で、11年以降に金品が渡っていたことは認めていたが、それ以前については明らかにしていなかった。森山氏に資金を提供していたのは、土木建築会社「吉田開発」(高浜町)。金品は、八木氏のほか岩根茂樹社長らに渡っていた。 八木氏は06年6月には、関電の原子力事業本部(同県美浜町)の本部長代理に就いた。09年6月に原子力事業を統括する本部長(副社長)に就任していた。翌年に社長になったが、「社長就任後は、(森山氏とは)一度も面会し
「森山は地元同和の大物という話だが何か知っているか?」。「“ 人権(同和)絡み”だから森山はタブー視されてきた」。関西電力の役員が高浜町(福井県大飯郡)の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受けていた問題で、大手メディアの記者やウォッチャーからこんな連絡を受けたのは先週末のこと。森山の住所と高浜町の同和地区を照合すると確かに“ビンゴ ”だから関心を寄せていたのだが…。単純な噂だとは思えない。億単位のカネが動き、関電のような巨大企業が恐れ、役員に金品を提供するという不可解な行為、こんな異常な現象だからこそ根拠と確信を得た。「同和が絡まぬわけがない」。こういう思いを抱いて高浜町に向かった。 部落ネタで女性教師を廃人に追い込む 高浜町と言えば福井県嶺南地方、通称、“原発銀座 ”に位置する自治体だ。と同時に福井県下で最も同和事業が盛んで、森山の自宅がある西三松(にしみまつ)の隣保館「高浜町立
関西電力をめぐる事件の最大の謎は、問題の森山栄治元助役に関電の経営陣が頭が上がらなかったのはなぜかということだ。彼が高浜町役場を定年退職したのは1987年。それから30年たっても、金品を拒否できないというのは異常である。 今までの報道では、関電の工事を受注する吉田開発から森山が3億円を受け取り、それを関電に渡したということになっている。それなら森山は受注業者の代理人だが、受注側があれほど大きな態度を取り、関電がそれに従ったのは不可解だ。 この事件について最初に同和問題との関係を報じたのは、示現舎というネットメディアだった。これは以前から取材していたらしく、森山が部落解放同盟のメンバーだったと推定している。 これだけでは危なくてマスコミは書けないだろうが、きょう発売の週刊新潮と文春が追いかけ、その内容をほぼ確認している。特に新潮がくわしく、解放同盟も「50年も前の話」と、森山が在籍したことを
関西電力の経営幹部らによる3億円を超える金品受領問題で関西電力の岩根茂樹社長は改めて記者会見を開きました。 幹部らは現金や商品券のほか小判型の金貨や金杯、アメリカ・ドルなどを受け取っており、常務と元副社長の2人は受領額がそれぞれ1億円を超えていたことが分かりました。 ▽八木誠会長は金貨や商品券、スーツなど859万円相当、 ▽岩根茂樹社長は金貨150万円相当をそれぞれ受け取っていました。 金品を最も多く受け取っていたのは、 ▽原子力事業本部長代理の鈴木聡常務でおよそ1億2367万円、 ▽次いで原子力事業の経験が長い豊松秀己元副社長がおよそ1億1057万円で、 2人は現金のほか商品券や外貨、金貨などを受け取っていたということです。 関西電力は、すでに実施し、これまで明らかにしていなかった経営幹部の社内処分の内容を明らかにしました。 八木誠会長は報酬の2割を2か月返上、岩根茂樹社長は報酬の2割を
関西電力が、筆頭株主の大阪市が提案した橋下徹元市長の社外取締役起用案について、拒否する方針を固めたことが20日、分かった。同日開いた人事・報酬等諮問委員会で大阪市の提案を議論したが、6月の株主総会で提案する役員人事案には橋下氏を含めない方向となった。今月28日に開く取締役会で最終的な結論を出し、文書で回答することにしている。 人事・報酬等諮問委では、橋下氏は特定の政党色が強いことに加えて、大阪市の意見だけを取り入れることに慎重意見が相次いだとみられる。 松井一郎市長は17日、関電役員らの金品受領問題などの再発防止に向け、橋下氏を社外取締役に推薦する文書を関電に提出した。「経営の透明性を確保し、業務改善計画の実施状況を点検するため」の外部人材として、豊富な公職経験がある橋下氏が適任とした。橋下氏は了承しているという。松井氏は関電が提案を断った場合、株主代表訴訟に踏み切る可能性を示唆している。
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事象の背後にある「情報戦」を読み解く。 バックナンバー一覧 森山氏によるヤクザ
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関西電力の経営幹部らが原子力発電所のある地元の有力者から3億円を超える金品を受け取っていた問題で、八木誠会長が責任をとって会長を辞任する方向で調整していることが明らかになりました。また、岩根茂樹社長は近く設ける第三者委員会の調査が終了するまでは職にとどまり、その後、辞任する方向だということです。 関係者によりますと、このうち、八木会長は今回の問題の責任をとって会長を辞任する方向で調整を進めていて、9日、会社が開く臨時の取締役会で決定するものとみられます。 八木会長は今月2日に開いた記者会見で森山元助役から金貨や商品券、スーツなど859万円相当を、受け取っていたことが明らかになっていますが、「すべてのうみを出し切るため、徹底的な調査、原因究明、再発防止対策を確立し、これを実施することが私の務めだ」などと述べて辞任を否定していました。これに対し、市民や行政などから責任を問う声が強まっていました
関西電力美浜原発。左から1号機、2号機、3号機=福井県美浜町で2023年11月2日、本社ヘリから北村隆夫撮影 関西電力(大阪市北区)が大阪国税局の税務調査を受け、2021年3月期までの2年間に約12億円の申告漏れを指摘されていたことが、関係者への取材で判明した。美浜原発3号機(福井県美浜町)のテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」を設置するための調査費用などの経費処理に誤りがあったとみられ、過少申告加算税を含めた追徴税額は約1億5000万円。関電は既に納税を済ませたという。 テロ対策施設は、原子炉が攻撃を受けても遠隔操作で冷却作業ができる緊急時制御室などを備えるもの。東京電力福島第1原発事故を踏まえた新規制基準で設置が義務付けられている。
関西電力の役員ら20人が、高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から計約3億2千万円分の金品を受け取っていた問題で、関電が昨秋にまとめた社内調査報告書の詳細が分かった。役員のうち2人の受領額は1億円を超えていた。受け取った金品は現金や商品券、米ドルなどで、数千万円単位のケースもあった。これに対する社内処分は、報酬の一部返上などにとどまっていた。 20人の役員らのうち、受領額が最も多かったのは鈴木聡常務執行役員で約1・2億円。福井県美浜町にある原子力事業本部で本部長代理を務める。現金で約7800万円、3・5万米ドル、金500グラム、スーツ14着などを受け取っていた。前の本部長である豊松秀己元副社長も約1・1億円を受け取り、内訳は現金約4100万円、商品券2300万円、7万米ドル、金杯1セットなど。 本部長の経験がある八木誠会長にも金貨約60枚、金杯7セットなど800万円超
佐々木俊尚 @sasakitoshinao 解放同盟など同和問題を批判的に報道することは、日本のマスメディアでは長くタブーになってるのです。過剰な自主規制もある(たとえば「指を四本に描くのは禁止」というメディアの自主規制について、解同はそんなことは求めてないと否定してますね)。 2019-10-03 17:17:55 佐々木俊尚 @sasakitoshinao ただタブーも突然壊れることがあります。かつては北朝鮮や朝鮮総連への批判もタブーでした。私は1994年「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」設立の際、朝鮮総連の妨害で集会が流れたことを記事にしたら。上司の社会部長から「おまえは朝鮮総連とケンカする気か!」と怒鳴られたことがあります。 2019-10-03 17:17:56
関西電力の幹部に3億円以上の金品を渡していた福井県高浜町の元助役は、関電から工事を受注していた会社の役員でした。関電は10月2日、改めて会見を開くことを決めました。 午前11時、原発の担当の役員らが福井県庁を訪れたほか、大阪府、大阪市にも訪れ、一連の問題について謝罪と説明に追われました。 大阪府の吉村知事は・・・ 「原発を扱う以上、経営の透明性が必要だと思いますし。多額の金銭を受け取った幹部は、当然、責任を負うべきだと思いますし、辞任すべきだと思いますよ」(大阪府 吉村洋文知事) 地元・高浜町の町長は・・・ 「関西電力の社長・会長を含め、お金が流れていたというので、非常に地元でもショッキングなこととして受け止めている」(高浜町 野瀬豊町長) 3億円を超える金品を渡していたという高浜町の森山栄治元助役(今年3月90歳で死去)。先週の会見で、関西電力の岩根茂樹社長はこう釈明していました。 「も
関西電力が揺れている。福井県高浜町で「影の町長」としてささやかれていた元助役・森山栄治氏から、計3億2000万円分の金品を受け取っていたことが明らかに。いわゆる“原発キャッシュバック”と呼ばれるものだが、なぜこのようなことが起きるのか。歴史をさかのぼってみると……。 我々庶民が「キャッシュレス決済すれば3%ポイントが還元される。これはデカい!」なんて話で盛り上がっている中、日本を代表する大企業の「キャッシュバック」が明らかになった。 関西電力の幹部20人が、原発関連事業を発注した企業の役員などを務め、福井県高浜町で「影の町長」などとささやかれていた元助役・森山栄治氏(故人)から、計3億2000万円分の金品を受け取っていた問題のことだ。 一般的な「原発マネー」は、電力会社から「地元対策」の名目で地元企業にバラ撒(ま)かれるイメージだが、今回は逆で、原発の警備業務を受注する警備会社や、メンテナ
福井県の杉本達治知事(右)にフランスへの燃料搬出方針を伝える関西電力の森望社長(左)=福井県庁で2023年6月12日午後5時32分、田畠広景撮影 ウルトラCか、それとも奇策か――。福井県内に3カ所の原子力発電所を構える関西電力が6月12日、県に示した案が波紋を広げている。原発から出る使用済み核燃料の行き先を巡り、県に対して関電が2021年に交わした約束を思いも寄らない方法で「ひとまず果たした」と言うのだ。そこに至った経緯を取材すると、関電側の焦りが浮かび上がってきた。 迫る約束の期限 発端となった21年の約束は、関電の不退転の姿勢を示したはずだった。 東京電力福島第1原発事故後の13年、原発の運転期限を「原則40年、最大延長20年」とするルールが定められた。延長するには地元同意が必要となり、福井県内では20年秋以降、該当する美浜原発3号機(美浜町)と高浜原発1、2号機(高浜町)の3基に関す
自民党の稲田朋美幹事長代行が代表を務める政党支部が、関西電力の経営幹部らに金品を渡していた福井県高浜町の元助役が取締役を務めていた警備会社から、献金を受けていたことがわかりました。稲田氏の事務所は「事実関係を確認したうえで対応を検討する」としています。 政治資金収支報告書によりますと、自民党の稲田朋美幹事長代行が代表を務める「自民党福井県第1選挙区支部」は、平成23年から3年間にわたり高浜町にある警備会社から毎年12万円、合わせて36万円の献金を受けていました。 この警備会社は、関西電力の経営幹部らに3億円を超える金品を渡していた高浜町の森山栄治元助役がおととしまで取締役を務めていました。 稲田氏の事務所は「森山氏の会社との関わりなど、明らかになっていない点も多く、返金するかどうかといった今後の対応については、事実関係を確認したうえで検討する」としています。
関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、幹部クラスの人権教育研修の講師として元助役が招かれていたことがわかりました。 高浜町の森山栄治元助役は関西電力高浜原発の誘致に協力した中心人物とされていますが、関電の役員ら20人に約3億2000万円分の金品を渡していたことが明らかになっています。 関西電力の八木誠会長が原子力事業本部にいた2006年から2010年頃、定期的に原子力担当の幹部職員らを対象にした人権教育研修が行われ、森山元助役が講師として招かれていました。幹部らから「先生」と呼ばれ、懇親会も催されていたといいます。 森山元助役は助役を退任した年から30年以上にわたって関電が全額出資する子会社「関電プラント」の顧問を務めていたことも新たにわかりました。10月1日、記者の取材に対し、関西電力の岩根社長は… 「(Q子会社の顧問を務めていた?)そこについても(
関西電力の役員らに金品を渡していた福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)が1990年代、高浜町を管轄する福井県警小浜署の複数幹部に多額の商品券を贈るなどしていたことが10月4日、関係者への取材で分かった。関電役員らのほか、福祉行政や嶺南振興担当の福井県幹部にも贈答品を渡していた森山氏が、県当局に加え警察との関係性を深めようとしていたとみられる。 ⇒関電金品受領問題を詳しく 多額の商品券を贈られた元幹部は「そのまま送り返した」としている。別の元幹部は取材に対し「(森山氏は)警察にも顔が利くということを誇示したかったのではないか。警察が何らかの便宜を図ることはありえない」と話した。 関係者によると、中元や歳暮、餞別(せんべつ)などを贈られた幹部も多数いたという。助役退任後も教育委員などとして町と関係を持ち続けていた森山氏に、同町役場で餞別を受け取ったある元幹部は「常識の範囲内だったと記憶してい
福井県高浜町の元助役から関西電力幹部に多額の金品が渡っていた問題。関電の会長や社長の辞任発表で、収束へ向かう気配が漂ったが、今度は「部落解放同盟」がコメントを出した。その内容とは――。 関電トップの辞任劇と相前後して、この問題に関し、「部落解放同盟中央本部」の組坂繁之執行委員長(76)が今月7日付でコメントを出した。 組坂委員長は、20年以上にわたって、解放同盟でトップを務めてきた。そのかたわらで、メディアにもたびたび登場。「新潮45」でのビートたけし氏との対談ではジョークを飛ばしたりと、好々爺の一面もある。 その声明は解放同盟HPにも掲載されているが、本誌(「週刊新潮」)にもA4用紙2枚が郵送されてきたので見ていきたい。これまで、各メディアが奥歯にモノが挟まったようにしか報じてこなかった内容が明快に記されているので、本件の本質を知る手がかりとなろう。 今年3月に死去した元助役の森山栄治氏
関西電力は役員18人に対して業績が悪化していた時期にカットした役員報酬の一部を退任後にひそかに補填(ほてん)していたことを明らかにしました。補填の総額は2億6000万円に上るということです。 その後、関西電力は退任した役員18人に対して総額2億6000万円をひそかに補填していたということです。 補填は利用者に対して二度の電気料金の値上げを実施したあと、2016年から去年10月まで続きました。 18人のうちの1人、豊松秀己元副社長は毎月90万円の補填を受けていました。 さらに福井県高浜町の元助役から1億円を超える金品を受け取り、のちに国税当局に修正申告で納税した分まで会社が毎月30万円を支払っていました。 関西電力は補填の理由について「経営が苦しかった時期に改善に尽力したことを考慮したものだった」としていますが、今後、元役員たちに返還を求めるということです。 こうした補填について関西経済連合
組織の経営トップないし、それに近い立場の人間は、その組織の運営に極めて大きな影響力を持つ。そういう立場の人間が、信頼され、その地位に相応しい責任感と倫理観を持って、職務を行うことで、組織の健全な運営が可能になる。 日本社会を揺るがす極めて重大なかつ深刻な不祥事となっている関西電力幹部の金品受領問題。先週、10月2日に行われた2回目の記者会見で、目の当たりにした岩根茂樹社長と八木誠会長は、かつて私がコンプライアンス講演で直接の接点のあった人達だった。 しかし、会見で見た彼らの言動は、残念ながら、全く理解できないどころか、異様なものだった。彼らが関電の経営トップの地位にとどまっていること自体が、関電という企業にとっても、日本社会にとっても、極めて有害であり、到底許容できないものである。 しかし、岩根社長も八木会長も、それ以外に多額の金品を受領した関電幹部も、辞任する気配は全くない。 なぜ、この
関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から金品を受け取っていた問題の調査報告書発表を受け、町民や町内の建設業者は10月2日、き然とした対応を取れなかった同社の体質に憤り、あきれ、「原子力から撤退を」といった厳しい声も上がった。 ⇒【特集】関電幹部に巨額金品 町内の建設業者は「高浜町は森山氏のためにあるわけじゃない。関西電力がだらしない。もっと早くに関係を切らなければならなかった」とばっさり。その上で、40年超運転を目指し安全対策工事が進められている高浜原発1、2号機の再稼働判断など「今後全てに影響を来すことは間違いない」と危ぶむ。役員の人事を含め「組織を一からつくり直した方がいい」と厳しい口調で語った。 別の建設業者は「関西電力がかわいそうだ」と話す。関電社員が森山氏のどう喝により心が病んだと聞いたことがあるといい「運営妨害を示唆するようなことを言われたら、返すに返せない
記者会見する関西電力の八木誠会長(左)と岩根茂樹社長=大阪市福島区で2019年10月2日、平川義之撮影 関西電力2度目の記者会見(3) 多額の金品受領問題で関西電力が10月2日に行った2度目の記者会見は、すべての質疑が終了するまで6時間延々と続けられた。異例となった「超ロングラン会見」の終盤で、記者の1人が投げかけた質問が、関電のこれまでの説明の矛盾を浮き彫りにしている。 関電の会見は3部構成となった。まず岩根茂樹社長、八木誠会長が登場し、調査報告書の説明と質疑が行われ、3時間43分かかった。続いて調査委員長を務めた小林敬・弁護士(元大阪地検検事正)が登壇し、1時間23分質疑が行われた。最後に岡田達志・常務執行役員ら調査委員会事務局が会見場に残り、質疑に40分間応じた。最初の会見は午後2時に始まり、17分間の休憩をはさみ、質疑がすべて終了したのは午後8時3分だった。
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関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、森山氏が福祉行政や嶺南振興担当の福井県幹部にも贈答品を渡していたことが10月2日、分かった。森山氏が住んでいた京都府京都市内まで出向いて直接あいさつすることが一部で引き継がれていた。森山氏は47年にわたり県の客員人権研究員を務めており、県当局に対しても存在感を持っていたとみられる。 ⇒【特集】関電幹部に巨額金品 関電は同日公表した報告書で森山氏の人物像に関し「原子力事業本部が主催する幹部人権研修に県幹部を招聘(しょうへい)している。県幹部も森山氏を丁重に扱う一方、森山氏が県の職員を叱責(しっせき)するなど、県との関係も特別な者である」と説明。歴代の社内引き継ぎの中で伝達されていたとしている。 贈答品を受け取っていたのは複数の部長級経験者。ある元幹部は「就任あいさつで京都を訪れた際に何かの詰め合わせ
関西電力役員らが福井県高浜町元助役・森山栄治氏=2019年3月に90歳で死去=から金品を受け取っていた問題は、発覚から2カ月近くとなった。関電と森山氏との関係はどのようにできあがり、背景にあったものは何か。原発立地自治体と金を巡る「依存の構造」を探った。(高野正憲、栗田啓右、今井智文、鈴木啓太) 人脈を駆使した高浜町元助役の森山氏 「地元に金を落とせ」。6畳ほどの洋風応接間で関電高浜原発の所長は、机越しに座る小柄な森山氏から、原発内の工事を特定の業者に発注するよう迫られたことがあった。断ろうとすれば、森山氏は机を蹴り上げて、すごみをきかせてきた。「おれの言うことが聞けないのか」 森山氏は高浜町助役を辞めた後、高浜原発の幹部らを京都市内の自宅に呼び出していた。「『できません』は禁句だった。(一方的に話をされる)2時間ずっと耐えるしかなかった」。先の所長経験者はそう振り返った。 京都府綾部市職
1985年に運転が始まった関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)から出る温排水をめぐり、関電が地元の港運会社とトラブルとなり、当時町助役だった故・森山栄治氏に仲介を頼んで本来の価格の2倍ほどの約11億円で土地を購入することで解決していたことがわかった。関電役員らの金品受領問題を調査している第三者委員会は、森山氏が関電に影響力を及ぼす起点になったとして報告書に盛り込む模様だ。 83~87年に関電の副社長を務めた故・内藤千百里(ちもり)氏は2014年に朝日新聞の取材に応じており、改めて発言を確認したところ、森山氏に解決を依頼したと証言していた。土地取引に関わった港運会社の現会長も今回、土地の取引や森山氏の仲介を認め、第三者委に経緯を回答したと、取材に明らかにした。 登記簿などによると、この土地は高浜原発の北約1キロの山林と埋め立て地など約8万9千平方メートル。関電は87年2月に所有権の移転
大阪市の松井市長は、関西電力の社外取締役に橋下徹元市長を推薦したことを明らかにしました。 【松井一郎・大阪市長】 「橋下氏をぜひ社外取締役に迎えていただきたい」 関西電力の筆頭株主である大阪市の松井市長は、社外取締役に橋下徹元大阪市長を推薦したことを明かしました。 4月1日、関西電力の森本社長が金品受領問題を謝罪した際、松井市長は市の推薦する社外取締役の就任を求めていましたが… ――Q:第三者委員会の際は、橋下徹元市長の名前をだされていましたが? 【松井一郎・大阪市長】(4月1日の会見) 「人選については…また君そういうこといってあれやな」 しかし、17日… 【松井一郎・大阪市長】 「今回の再建計画を確実に実施してもらいたい、そのチェックを橋下さんにお願いしたいと」 橋下元市長は、推薦を了承しているということです。
関西電力の役員ら20人に3億2千万円もの金品を渡していたとされる、福井県高浜町の元助役・森山栄治氏。その森山氏の関連会社などから稲田朋美議員(60)が献金を受けていたと10月3日、AERA dot.が報じた。しかし、その後の稲田議員の対応を疑問視する声が上がっている。 記事によると森山氏が筆頭株主とされ取締役を務めていた警備会社「オーイング」と、その関連会社の「アイビックス」から稲田議員は献金を受けていたという。アイビックスは11年と12年にそれぞれ36万円、オーイングも同時期に12万円ずつ献金。さらに「アイビックス」の吉田敏貢会長は稲田氏の後援会長を務めていただけでなく、個人としても11年に50万円を献金していた。 4日、TBS NEWSによると稲田議員は「違法な献金ではなく、森山氏とも面識はなかった」とコメント。しかし「渦中の森山氏が筆頭株主の会社であることに鑑み、返金することも含め検
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