古典音楽 A to Z(サラーム海上) ジャズを通じて進化した音楽「ジャズ・フラメンコ」。マイルス・デイヴィスがスペインを旅し、フラメンコを聴き、その自由な即興に影響を受けたことからスタートしました。マイルスのモード・ジャズの完成形と言われる1959年のアルバム『Kind of Blue』には「Flamenco Sketches」という曲が収録されています。翌年の1960年マイルスはギル・エヴァンスと共にロドリーゴの「アランフエス協奏曲」やファリャの「火祭りの踊り」を取り上げたアルバム『Sketches of Spain』をリリースしました。マイルスはこの時、「フラメンコは我々のブルースのスペイン版だ」と語ったそうです。 その後、1967年になるとスペイン人のジャズのサックス奏者:ペドロ・イトゥラルデが当時デビューしたばかりのギタリスト:パコ・デ・ルシアをフィーチャーしたアルバム『Jazz