火事と喧嘩は江戸の華、では選挙の華は?保守分裂である。 保守分裂とは自公の与党内で公認調整が付かず、定数以上の保守系候補が立候補することを指す。一番よく見られるのは保守王国の地方部で首長選が保守系議員の同士討ちとなるパターンだが、今回の衆院選では諸々の要因で多数分裂が見込まれるようになった。今回は類型別に自民党同士、もしくは保守系無所属との殴り合いが見られそうな選挙区を紹介していく。 保守分裂の妥結方法 その前に国政選挙で党内の候補者が2人になってしまった場合どのような解決方法があるのかを説明する。 一番分かりやすいのは片方を比例代表単独で処遇する方法か、立候補を断念(国替え・引退)させる方法である。例えば奈良4区、熊本5区が選挙区削減により廃止になり新奈良3区、新熊本4区を地盤とする現職が2人になった際、奥野信亮(奈良4区)、園田博之(旧熊本4区)の両現職は無条件で比例代表に回った。両人