財務省が28日発表した10月の品目別の貿易統計によると、韓国向けのビール輸出は数量、金額ともに実績ゼロだった。前年同月は8億34万円で、日本が今年7月から始めた輸出規制の強化に猛反発する韓国国内で、日本製品の不買運動が起きた影響とみられる。 韓国は日本のビールの主力輸出先。2018年の国別輸出額はトップで、全体の約6割を占めていた。日韓関係の悪化以降、ビールの輸出額は9月に前年同月比99.9%減の58万8千円まで激減。問題が長期化すれば、海外販売に力を入れる日本のビール各社の業績にも影を落としそうだ。