今国会の会期末が21日に迫る中、立憲民主党は内閣不信任決議案を提出するか決めかねている。 【図解】政党支持率の推移 出せば対決姿勢をアピールする機会になる一方、衆院解散を誘発しかねないとの懸念もある。立民内の賛否は交錯しており、執行部は慎重に判断する。 「最後まで白紙だ」。泉健太代表は2日の記者会見で不信任案への対応を問われ、明言を避けた。 不信任案は会期末に出されることが多く、「野党の年中行事」(自民党幹部)との批判もある。立民は参院選直前の昨年6月にも出したが、衆院選から1年も経過しておらず解散はないと踏んだ上での提出だった。今回は年内解散が取り沙汰される中での対応で、立民ベテランは「内閣不信任案を出さない選択肢はない」と強調する。 実際、立民が模索していた日本維新の会との選挙協力が難しくなってきたこともあり、先月、国会での共闘関係を解消。衆院財務金融委員長解任決議案や財務相不信任決議