渋谷から生まれたひとつの文化が終わった――。1990年代中盤から2000年代の“ギャル文化”を牽引してきたレディースブランド「セシルマクビー(CECIL McBEE)」を展開するジャパンイマジネーションが7月20日、全国43店舗のセシルマクビー直営店とECの展開を順次終了すると発表した。 この記事の写真を見る ライセンス事業は継続するものの、渋谷のギャル文化を支えてきたブランドの終焉のニュースに、SNS上では驚きの声とともに惜しむ声が多く寄せられている。なぜ、セシルマクビーは店舗事業から撤退するに至ったのだろうか。 ■経営の観点では評価する声も 同社は撤退の理由として「新型コロナウイルスによる生活様式や消費行動、消費者の価値の変化に対応するため事業の再構築」を挙げる。しかし、それ以前から業績は低迷していた。2020年2月期の売上高は121億円(前期比9.1%減、6期連続の赤字)で、ピークの