ある女の子がいきなり5の機械になった。 いきなり5の機械になるというのはとんでもないことだ。どれだけとんでもないことかは知識か経験のある人しか分からないかもしれないので、前置きとして簡単に説明する。 すべてのものには状態を表す数字が存在する。例えば生きている人間や動物は1、死体や骨は0だ。この1と0の間に小数点以下は基本的にない。一方、人間が眼鏡やコンタクトレンズ、補聴器、人工臓器や義足義手などをつけると1に小数点以下がつき、だんだん2に近づいていく。とはいっても眼鏡をかけて差し歯をして補聴器をつけてようやく1.1程度である。義手義足も1.2程度だ。全身が義体で脳と脊椎のみが生身という攻殻機動隊の草薙素子少佐くらいになると1.9である。そして2を超えると機械の領域になる。人間そっくりのヒューマノイドが2.1程度。AIBOやルンバは2.5といったところだ。この数字が大きくなればなるほど意味不