「ええやん!それ、オモロイな!」 「それはおもんないやろー」 私が6月までいた電通関西支社では、社内の打ち合わせやブレストはもちろん、クライアントとの会話や、同僚との雑談など、さまざまなシーンで「面白い」かどうかの議論がなされ、「面白い」かどうかが重要視されます。 (ちなみに、イケメンよりも、足が速い人よりも、「面白い」人がモテる、それが大阪です。マジです) その中でも、ひときわストイックに「面白い」を追求し、数々の「面白い」を世に送り出し続けている中尾孝年さん(現在は東京本社)が「面白い」を生み出すためのノウハウを1冊にまとめた著書『その企画、もっと面白くできますよ。』(宣伝会議)を、今回は紹介します。 広告に「面白い」は必要か? まず前提として、本書で語られる「面白い」は、笑いの感情、関西弁で言う「オモロイ」だけでなく、「感動する」とか「ワクワクする」とか「腹が立つ」とか、そんな人のい