テクノロジーの使い方には2種類あると思っている。 1つは、そのテクノロジーを使うことで、すごいことが簡単にできるようになるが、頼り過ぎることで、生身での能力が損なわれてしまう使い方。 もう1つは、テクノロジーを使って、本来やりたかったことが簡単にできるようになったおかげで、自分の中に眠っていた能力が目覚め、さらに大きなチャレンジをしたくなる使い方だ。 前者の分かりやすい例は、検索可能なメモや計算機などがそうで、頼り過ぎると記憶力も基礎の計算能力もどんどん落ちる。「これからはそういうことはコンピュータに任せるのだからいい」という人もいるかもしれないし、確かにそういう面もある。ただ、あまりにも著しくそうした能力を失うと、それによって視野や発想の幅が狭まることにもなる。それにいつ災害などの極限状態に置かれるかも分からないと考えると、生身での力はある程度は備えておいた方が良いと思えてならない。 私