2017年7月15日(土)から開催の、金属工芸公募展『いまからまめさら2017』から、注目の作家をご紹介いたします。 三島一能(みしまいっとう)さんは、1985年生まれ、ジュエリーに携わる若手の中でも注目株のお一人です。 彼は薄い金属板を切る・折るというシンプルな加工を組み合わせることによって生まれる、美しい曲面や軽さを視覚的に表現します。彼がジュエリーデザインの世界で数多くの賞を受賞してきたのは、古い手法にとらわれることなくまた思い付きや奇をてらったものでもない、綿密な思考によるものではないかと考えます。面が多角で構成されそれぞれの光と陰が映し出す奥行き、わずかに透けて見える内と外のはざまに、多くの人々が魅了されてきました。 昨年度2016のいまからまめさら展では、アンスティチュ・フランセ日本大賞を受賞、モダンジュエリー、コンテンポラリージュエリーの領域をも超えた分野、海外での活躍に今後
[Village scene in Japan showing people engaged in various activities] 1 print on hōsho paper : woodcut, color ; 35 x 23 cm. (block), 35.6 x 23 cm. (sheet) | Japanese print shows activities including: tilling soil, poling boats, talking, riding on horseback, and riding in a rickshaw. Date: 1870-01-01 Kita-Amerika kyōwa seiji-shū jōkan shinzō no utsushi 1 print on hōsho paper : woodcut, b&w ; 28.5 x
「ジャケ買い」。それは文字通り、レコードのジャケットデザインに一目惚れし、視聴という過程をすっ飛ばして「これは買わずにいられない」などと取り憑かれたようにお会計してしまうこと。つまり、見てくれの誘惑である(なので、結構な確率で失敗したりもする)。 最近は専らデジタルダウンロードやストリーミング配信の時代になってしまったが、ひと昔前、音楽狂たちはレコード屋に通いつめ、アルバムを掘り出してはジャケ買いした。「ピンク・フロイドのプリズム」に「レッド・ツェッペリンの裸の子どもたち」を。先に言ってしまうと、このジャケ買いは“正解”だ。なぜなら、それらは“彼ら”のデザインだから。 ロック全盛期に現れた「レコードジャケット職人」 「ぼくらのアルバムデザインがこんなにもアイコニックになるなんて、当時はまったく思わなかった。ただ普通と違うことをしているとは知っていたけど」 電話口から上品なイギリス訛りが漏れ
アルミニウムの薄膜に微細な凹凸をつけ、カラーの色彩を表示することに理化学研究所のチームが成功した。色が半永久的に劣化せず、光学機器の部品などに応用が期待できるという。英科学誌に発表した。 光が物質に当たると特定の波長が吸収され、残りの波長は反射して人間の目に色として映る。チームはアルミニウムの表面に光の波長より小さいナノメートル(ナノは10億分の1)サイズの凹凸をつけ、吸収される波長を制御して色を作り出す方法に着目した。 基板の上に樹脂製の微細な四角形を並べ、アルミニウムの薄膜で覆った。四角形の大きさなどを変えると吸収する光の波長が変わり、人間が見える多くの色を表示できた。大きさが違う四角形を組み合わせると色が混ざり、黒も表現できる。 インクやペンキは強い光や高温、酸化によって徐々に退色するが、この方法は変化しにくく、軽くて薄いのも利点。大型望遠鏡の材料などに応用が期待できるという。 田中
ヤマモトの額縁づくりの礎となっているのは、古く続く伝統技法 その培われた伝統技法に京都の風土や文化に育まれた感性、そして現代ならではの自由な発想を融合させることで、ヤマモトオリジナルの表現を生み出したいと考えています。吟味された材料、面取りから仕上げまでの職人による丁寧な手作業によってつくり出される額縁は、あたたかさと優しさ、そしてどこか懐かしい雰囲気をたずさえた「古き良き」風合い。一点一点の額に、時間と手間と思いをこめて命を吹き込んでいます。 額縁の製作工程 動画も用いて「額縁の製作工程(金箔水押し)」をご紹介しております。ぜひご覧ください。
Text by AKI INOMATA(@a_inomata) 一般に「アーティスト」というと、どんなイメージがあるだろうか? 「人里離れたところで作品をつくる変人」 といったイメージを持っている人もいるかもしれない。特に、日本ではそういったイメージが根強いように私は感じている。 それは、自らの耳を切り落としたゴッホのエピソードや、「芸術は爆発だ」と叫び、テレビにもよく出演していた岡本太郎などの影響なのだろうか。 実際、そういったアーティストも存在するだろうが、おそらく今、世界中で活躍しているアーティストの多くはそうではない。 神秘的な生物の造形や映像で知られるマシュー・バーニーがイェール大学で医学や体育を学んでいたことは、関係者の中で広く知られているが、横断的な知性を持たなければ今の複雑な現代社会に訴求するアーティストにはなれない。 また、一握りのトップアーティストともなれば、スタッフを
の、脳が溶ける…Googleの人工知能が生成する映像はやはり悪夢でしかない2017.04.11 11:0811,463 mayumine Googleの人工知能が見る「Deep Dream」の悪夢にようこそ…。 Googleでは、写真の分類や識別を機械的に行なうために人工ニューラルネットワークによる機械学習の仕組みを使っています。例えばGoogleフォトのアプリでは、友達や家族など、特定の人物の顔を自動的に認識して分類してくれたり、「海」や「ケーキ」というワードで検索をすると写真ライブラリからピンポイントで該当する写真を識別して表示してくれます。 その人工ニューラルネットワークを利用して「悪夢」のような画像を生成するのが人工知能「Deep Dream」。画像内で、「人工知能が知っているパターンに近い何か」を検出したら、その部分をフィードバックループで繰り返し表示して、強引に悪夢のような画像
Kyoto PR Society Art 「SNSに写真をアップするだけ」のアート観賞が流行る時代に。美術家とマーケターの、京都での挑戦 2017.04.13 Text by 塩谷舞(@ciotan) 最近、何かの前でふと感動して立ち止まったり、動けなくなった記憶はありますか? 駅のホームにある広告だったり、たまたま目に入った絵画だったり、道路の脇に生えている雑草だったり。 ちなみに私は、家でシャワーを浴びている数分間以外はずっとスマホをいじってしまうようなスマホ依存症(重症)なので、昔よりも現実への感度がずいぶん落ちてしまった気がします……。 そんなスマホ依存症な私に、尊敬する美術家が、こう教えてくれました。 「ここ最近、人がアートにかける時間が、かなり短くなっているんです」 その人は、こう続けます。 「美術館の展覧会や、野外の芸術祭でも、1作品に滞在する時間が極端に短くなっている。スマ
美術館には普段は関係者以外立ち入れないバックヤードがある。秘密の扉から通された応接室で待っていると、部屋の前を右に左に小走りする人が…。館長の逢坂(おおさか)恵理子さん(66)だった。この夏開催する現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2017」の準備に追われているとは聞いていたが、想像以上の慌ただしさだ。 どうしてもこの人に会ってみたい、と思ったのは一年前。横浜美術館で現代アーティストの村上隆さんが、ジャンルを問わない膨大なコレクションを公開した際に「この展覧会は逢坂恵理子さんが居るから成立しました。僕の生きてる間に一緒に展覧会をやってほしかったんです」という文章を寄せていたからだ。世界的なアーティストにここまで信頼される人って…? 「あの文章は読んでのけぞりました」と逢坂さんは動作を交えて笑う。村上さんは二十四年前、逢坂さんがフリーのキュレーター(学芸員)時代に手掛けた展覧会、第二
『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 『週刊ダイヤモンド』4月1日号の第一特集は「美術とおカネ アートの裏側全部見せます。」。およそ80ページにも及ぶ大特集では、お金の流れから作家の生活、歴史から鑑賞術まで全てを網羅した。ここでは、アートが好きな経営者や学者、画家や写真家など特集で取材した“美の達人”たちのインタビューをお届けしたい。今回は、民間の寄附と国の文化予算の両面で問題を抱える日本の文化への接し方に異議を唱える、慶応大学名誉教授の竹中平蔵氏だ。(「週刊ダイヤモンド」編集部 竹田幸平) 世界の産業ではものすごく クリエーティビティーが求められている ──社会において芸術はどのような役割を果たすとお考えでしょうか。
Zoom背景にも使える。メトロポリタン美術館所蔵の名作をダウンロードしようアメリカのメトロポリタン美術館は、同館が所蔵する37万点以上の作品画像を無料でダウンロード可能にしている。オンラインミーティングの背景にも使ってみてほしい(本稿は2017年2月の記事を改訂したものです)。 フィンセント・ファン・ゴッホ 糸杉のある麦畑 1889 1860年に開館し、アメリカを代表する美術館であるメトロポリタン美術館(ニューヨーク)は、同館の新たなオープンアクセスポリシーとして、パブリック・ドメインとなっている作品画像を無料利用化している。ユーザーは著作権による利益を放棄する「CC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)」表記がされているものを自由に使用することができ、クレジット表記なども不要となる ヨハネス・フェルメール 信仰の寓意 1670〜72頃 右下に同作がパブリックドメインであることを示すマークが
「理不尽な現実に目を」 トランプ米大統領が不法移民対策として壁建設を指示したメキシコ側の国境沿いに、日本の若手美術家集団が木の上の小屋であるツリーハウスを建設した。「U.S.A.ビジターセンター」と名付けたアート作品で、登ると「目の前にあるが入国できない」米国の地が見渡せる。ユーモアでくるんだ批評精神が話題を呼んでいる。【永田晶子】 美術家集団は結成11年の男女6人組「Chim↑Pom」(チン・ポム)。昨夏、米カリフォルニア州と国境を接するメキシコ・ティフアナ市の住宅の庭に、メンバー4人が約3週間をかけ手作りした。入国後、国境線を示す既存の鉄製壁の横に大木を見つけ、住民の女性に設置許可を得たという。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く