校則がないのに学校から地毛証明書の提出や服装の指導を受けたとして、私立品川翔英高(東京都品川区)の3年の生徒と代理人弁護士が4日、記者会見し、東京弁護士会に人権救済を申し立てたと明らかにした。生徒は「校則がないから入学したのに厳しい指導を受けた。学校は話し合いの機会を設けてほしい」と訴えた。申し立ては8月23日付。 申立書などによると、品川翔英中学・高校は前身の女子校を共学化して2020年度に設立。ホームページや入学説明会などで「校則がない」とうたってきた。 21年度から髪を染めている生徒への指導が始まり、22年度には「ドレスコード」が導入され、学校指定の制服着用や地毛証明書の提出が求められるようになった。指導に従わない場合は「(大学への)指定校推薦を出さない」と迫られたり、学校行事への参加が制限されたりするという。 今年1月には「校則がない」との文言はホームページから削除された。 代理人