UN Photo国際人道法は、武力紛争の際に適用される原則や規則を網羅したもので、そうした事態にあっても人道を基本原則として掲げ、紛争当事者の行為を規制する。文民、負傷者や病人、戦争捕虜のような人々の保護について規定し、また軍事作戦を行う際の手段や方法を規制する。主要な文書としては、1949年の「戦争犠牲者の保護のためのジュネーブ諸条約(Geneva Conventions for the Protection of War Victims)」と1977年に締結された二つの追加議定書(1977 Additional Protocols)がある。 国連は国際人道法の発達に先導的な役割を果たしてきた。安全保障理事会は国際人道法を促進し、かつ尊重させる行動をとり、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(International Criminal Tribunal for the former Yugo