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イーロン・マスクが YouTube チャネルでスペース X のテキサス工場スターベースの中を歩き回りながらロケット製造や電気自動車について説明しているのを観た。ツイートしたこの件。 これがめちゃくちゃに示唆に富んでいて面白かった。この日のイーロン・マスクは饒舌で楽しそうなので、かなり魅入ってしまった。きっと彼はカンファレンスや会議室の中でインタビューを受けるよりも、工場でみんながロケット作ったり作業している場で語った方が情熱を込めていろいろ説明してくれるんだと思う。 この中で製造工程の話があって、これはロケット製造などの特定分野だけでなく、IT やその他の分野にでも当てはまる普遍的な知見だと思ったので意訳してみた。ざっとビデオを観て印象に残った部分だけを意訳した。あくまで大枠で言ってることをまとめただけなので、もし詳細に興味があればぜひビデオを観てイーロン・マスクの話を直接聞いて確認してく
世界一の CG アニメーションスタジオであるピクサーで働く人達を YouTube で観ると不思議なぐらいにその熱量を感じとることができる。いろんな会社の中を YouTube で観るのが好きで結構観ている。どんな会社でも自社のいいところだけ切り取って出してるんだろうけど、なぜかピクサーだけは別格に感じる。 こんなに働く人達の熱量をビシビシ感じる会社ってなかなか無い。このブログでいくつか動画を紹介するのでもしよかったら観てみてください。あなたの仕事への情熱を再び呼び起こすかもしれない。 いつかピクサー本社に行ってみたい。 ピクサーの仕事の醍醐味Danielle Feinberg は撮影照明監督(フォトグラフィー・ライティング・ダイレクター)。とあるユーチューバーがピクサー社内を見学した動画があって、その一部に彼女が出ていた。彼女が語る仕事の醍醐味が素晴らしいので意訳した。 以下 Feinber
数年前、イーロン・マスク率いるテスラ社がかかえていた電気自動車関連の特許を公開してオープンソース化した。ライバル他社に「この特許技術を使いたければ、どうぞご自由に」と公開してしまったのだ。ジャーナリストや専門家が信じられなくて、いろいろと分析していた。 「あのイーロン・マスクのやることだし信じたらダメだ。絶対テスラに利点があるに違いない。」 「特許がゴミ同然だから公開したのでは?」 「ライバルを出し抜くためにやってるに決まってる」 という感じだった。その後、年数が経ってそうしたテスラだけの利点とか技術的欠陥を見つけた人はいない。結局は「全人類のイノベーションを加速すること」これだけが理由だった。 ちょっとブッ飛んだ発想で理解するには数々のインタビューでイーロン・マスクが語る内容を連続して観ていく必要があった。なのでこの件に関するそれぞれのインタビュー発言を抜粋して意訳した。 インタビューワ
「オレ今度テレビに出るからな!」ノックも無しに会議室に飛び込んできた CEO が満面の笑みでそう言った。 こっちは別の話してのにイキナリなんなんだよ、と思いながら、話を聞くとどうやら CEO はドイツでちょっと有名なニュース番組に出ることになった、と。 CEO は「すごいトラフィックが来るかもしれんから、準備しといてくれよ!」と言い残して、意気揚々と去って行った。 その時、会議室にいたのは全員がエンジニアで CEO が立ち去った後の反応の薄さに笑ってしまった。 「今どきテレビって www」 「観ないでしょ、テレビなんか」 「そのテレビ番組なに?知ってる?」 「ていうか前にやったテレビ CM、最悪だったね。」 エンジニア達は全員が外国人でそれぞれアメリカ人、ロシア人、ブラジル人、イタリア人、とリモートで繋いでるのがウクライナとトルコからだった。つまり全員がそのドイツの有名なテレビ番組を知らな
リモートワークをして Zoom で東京のオフィスに繋ぐんだったら、ロンドンやカリフォルニアに繋ぐのも同じ。だったら給料の高い英語圏の会社の仕事をした方が有利だと思う。 これを読めば日本に居ながら海外の会社からそれなりのいい給料をもらって働くことが可能になるはず。そうしてリモートでずっと英語を使って働いていれば、英語もかなり上達するし。 ずっと海外で働いてきて、それぞれのチームに必ず世界のいろんな場所からリモートで働いているメンバーが居た。現に今の職場にもアイルランド、ロシア、イスタンブールからリモートで入ってるメンバーがいる。彼らからも聞いた話しなどをまとめた。コロナの影響もあって IT 系の会社がエンジニアを募集する際に「オフィスに来て働いてもらう」という意識が希薄になったし、このチャンスは現在進行系で拡大しているのを日々感じる。 オフショア開発を再定義するまず「オフショア開発」というと
Andrey は先日、ProductHunt のメイカー・オブ・ザ・イヤーに選出されたウクライナ出身の個人開発者。彼のブログには多くの学びがあって全ての個人開発者は必見だな、と感じたので紹介する。 ※)以下はブログを執筆した 2019 年当初の感想です。2020 年4月時点でもうすでに月次の収益は100万円をゆうに突破してさらに成功されています。 Andrey's Hardcore Year Andrey は時々ツイッターのタイムラインに入ってきて、面白い人だなーぐらいの認識だった。年末ごろから彼のアプリの収益性もうなぎのぼりになり、ついにメイカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのを機に彼の全てのアプリとブログ記事をチェックすると、その考え方や手法から多くを学ぶと同時に気が付いた。 「Andrey は今、個人開発の世界で最も熱い男のひとりだ」と。 なぜ彼のブログが個人開発者にとって要チェックな
Brave の紹介は必ず「すごく速いウェブブラウザ」「プライバシーを重視したブラウザ」みたいな感じになっている。そのおまけみたいに BAT(Basic Attention Token)の説明が付いてくる。実はそのトークンとトークンによって作られるエコシステムこそが彼らの狙い。BAT でそのエコシステムが回れば、クリエイターとユーザーが広告を使って共に協調しあう素晴らしい社会が生まれる。 今、Brave を使ってる人もまだ使ってない人も BAT というトークンを軸にして考えてみるとまったく新しい web3 のエコシステムが見えてくるはず。 「今後ほぼ全ての企業がトークンを発行してその経済活動を行うだろう」「スターバックスもトヨタもディズニーも街角のパン屋さんもトークンで顧客とつながるようになる」そんな話を聞いても「はぁ?」という感想を持つかもしれない。でも Brave が作り出そうとしている
内容はオブジェクト指向とその設計デザインに関すること。一応 in Ruby となっているが Ruby の本ではなくソフトウェア設計思考の本。Ruby に関する記述はカンタンな例題だけで、本のエッセンスを読み取ることに関しては他の言語のエンジニアであっても問題無い。 この本を読む前と後では同じコードを見てもその見え方がまったく変わってしまった。 オブジェクト指向デザインなんぞ無くてもコードは書けてしまう幸か不幸か Ruby は洗練された言語で基本的な書き方さえ把握すれば、設計デザインのことを考えなくても動くソフトが完成してしまう。だいたいどんな人が書いたコードでもプログラムというものはだいたい動いている。今は動いている。触らなければほぼ問題ない。 で、往々にして「ちょっと変更して」「この機能追加してね」となる。 その時の反応が「え?変更?やめて!」「変更したら動かなくなるかも。。」と少しでも
現在、最高にイケてるエンジニア向けブログは間違いなく Gatsby(キャッツビー)であると断言する。 Gatsby にはじめて触れた日に「こいつはマジでスゲー」となって即決で自分のブログを Gatsby に移行することにした。で、今見ていただいてるこのブログが Gatsby というわけです。 Gatsby が最高にイケてる理由は次の3つ 爆速無料フルカスタマイズもうまさに「華麗なるギャッツビー」 1 爆速 Gatsby の速さに対するこだわりがそこら中にある。 使われている主な技術 ReactGraphQLPWA非同期レンダリング静的サイトホスティングひとつひとつは速く見せるためのちょっとした工夫かもしれないが、ここまで全部まとめて実装されるとそれはもう速い速い。 普段から私は個人開発プロジェクトを React, Redux, GraphQL, Rails の組み合わせで作っていて一応は分
個人開発者にとっては100万ドルの価値?!インディーハッカーズのインタビューはITビジネスのネタの宝庫 個人開発をやってたりスタートアップでアプリを作っている方にとって、インディーハッカーズのインタビューは常に要チェックと言える。それは IT ビジネスモデルのネタの宝庫で、これを随時チェックしているとアプリの儲けネタは無尽蔵に出てくる。現在ネタがある人にとってはそのブラッシュアップになるし、ネタが無い人はここを参考にすれば10や20のネタはスグに出てくるだろう。 インディーハッカーズのインタビュー欄は個人開発やスタートアップの創業者がどのようなビジネスモデルでどのようにその事業を開始したのか、がインタビュー形式で語られている記事。全ての記事には月次の収益金額やアクセス数などが記載されている。するとどんな分野のアプリでどんな課金方法だったら月次の収益が**ドルぐらいはいくんだな、みたいなのが
英語圏のエンジニア職の採用プロセスはほぼどこでも共通。なのでこのプロセスを知れば、海外企業へ転職の応募をしようとする人にとって参考になるはず。もっと言うと採用プロセスがどんなもので、そこに関わる人がどう考え、どう関わっているのか、を知ればよりカンタンに攻略できるだろう。 シンガポールでもベルリンでも何度も転職を繰り返して、応募する方、採用する方と何回も関わってきて言えることは採用プロセスそのものは企業によって大差なくどれも同じ。そしてわりと攻略できる、ということ。 採用プロセスを全て公開するのでぜひ参考にしてください。(日系企業は除きます。全メンバーが英語を話す外国の会社とお考えください) 履歴書(CV)のスクリーニング[企業がやってること]エンジニアチームが人事の人にどんな人材が必要なのかをざっくりと伝える。いろいろ話すんだけど、人事というのはエンジニアリングのプロではないので、結果的に
※ 注意 この記事の投稿後、Stripe の公式ドキュメントは素晴らしく改善されました。以下の記事は過去はこうだったというだけです。提灯記事みたいになってしまいますが、Stripe はやっぱり素晴らしい! Stripe のサービスは素晴らしい。だからこそ公式ドキュメントの不親切さが残念でならない。この不親切さから Stripe の導入を検討されている人が「もう使うのやめるわ」とならないか心配でしょうがない。 Stripe の公式ドキュメント だが大丈夫。ここに書く内容を理解しておけばだいたいは事足りる。この理解無しにイキナリ公式ドキュメントを読んでしまうと、きっと何十時間もムダにあっちこっちを英語で読むことになるだろう。(私がそうだったんだ!) Stripe とはStripe は簡単にあなたのウェブサイトやアプリに決済手段を提供してくれるサービス。 1回だけの支払いから、毎月20日になった
個人開発ウェブアプリのマネタイズ戦略として「開発者の戦闘能力に合わせてマネタイズモデルを選ぶべし」と考えている。この理論にいろいろとご意見をいただきたいのでブログに書いた。 3つのマネタイズモデル大雑把に現代のウェブアプリのマネタイズモデルを大別すると以下の3つになる。 広告(アドセンス)アフィリエイトユーザー直接課金これ以外には例えばアプリを譲渡するとかあるかもしれないが、ここでは考えない。譲渡したって引き続きそのアプリを譲り受けた人がなにかの方法でマネタイズして運営するから。「永続的に自律可能なウェブサービスの課金モデル」として考えてみる。 詐欺みたいなのも論外。正当な方法でサービス提供してお客様からの支持と共にお金をいただく方法に限る。 とにかく細かいこと言い出したらキリがないから、これ以外はいいとする。 月額の収益目標が千円でも1万円でも100万円でもなんでもいいんだけど、それぞれ
デンマークのコペンハーゲンを旅行して、ずっとグッドデザインについて考えていた。本職がデザイナーではないし、そんなにデザインセンスがあるわけでも無い。ただ数々の有名デザイナーを輩出した街で、美しい建築や店舗、また家の中までカッコよく洗練された北欧デザインの家具や小物に囲まれていたら誰でも考えてしまう。 **「なんでこんなになにもかもがカッコいいの?」**と。 この街ではちょっとした電球や傘立てまでグッドデザインなのだ。 よく北欧デザインを語る上で有名デザイナーの名前があげられる。コペンハーゲンが産んだデザイナーのヤコブセンもそのひとり。ヤコブセンのイスは誰もが一度は目にしたことがあるだろう。 コペンハーゲンに行くとヤコブセンが残した作品の数々を目にすることができる。ヤコブセンが設計したホテルはもちろん、郊外のガソリンスタンドまで見に行った。 そうしていろんなデザイナー達の作品を見ていくと、こ
元ネタはこちら。 Tell, Don't Ask キャッチフレーズから非常に分かりやすい。 Tell, Don't Ask 言え!、聞くな 理想的なオブジェクト指向設計においてはオブジェクトに対してただやって欲しいことを「言う」だけ。 こちらでどうればいいのか聞いたり、判断したりしないこと。 サンプルで見るとそれは明快。 悪い例 <% if current_user.admin? %> <%= current_user.admin_welcome_message %> <% else %> <%= current_user.user_welcome_message %> <% end %>
フィボナッチ工数見積は「完成させます!(徹夜で)」という無理ゲーによる弊害を最小化するプロジェクトマネージメント手法 今まで数々のプロジェクトマネージャーとそのプロジェクトマネージメント手法に翻弄されてきたが、現在の勤め先であるベルリンの IT スタートアップで取り入れている手法が歴代の中でも一番マシ。まず工数見積がとても洗練されている。エンジニアが無理やりに「今週中に完成させます!」と言わされて、結局はその約束が守りきれずに翻弄される、というような弊害が最小化できているな、という話。 プロジェクトマネージメントチームのメンバー達はその見積方法を「フィボナッチ」と表現している。 だいたい工数見積なんてものが正確にできる人に出会ったことが無い。複雑な IT プロジェクトの全体像を把握して「これをうちのチームで完了するためには**日を要する」なんてピタッと当てたためしがない。絶対にズレる。 エ
かつて日本で働いていた時にすごい英語の達人たちに英語の習得法を聞きまくったことがあって、それで判明したのは「みんなが知っているけど目を背けていた真実」だけだった、という話。 「これから海外で働こう」と考えた当時の私は日本企業に勤務していてお世辞にも英語ができる、なんてレベルではなかった。ただラッキーなことにその当時、所属していた開発チームの隣には海外営業チームがいた。たまたま席が隣だったのだ。そこの海外営業チームには当然ながら、とても英語のできる人達が在籍していた。 今、シンガポールのスタートアップで働いている目線から言うと非常に変なのだが、なんとその「海外営業部」の所属メンバーは全員が日本人だった。まーそれはいいとして、当初の私はその部署で英語がやたらできる人を7人ピックアップして、ひとりひとりランチに連れ出し「どうやって英語をマスターしたのか?」と聞いてまわった。元々そんなに社交的では
「動的計画法(Dynamic Programming、以下 DP)をどんな人にも分かるように丁寧に解説する」というこれまで何人もの優秀な方々が挑戦した内容にあえてまた参戦することにした。 「動的計画法」とか「Dynamic Programming」でググると山のように解説ページがヒットする。お決まりのセリフは「とてもカンタン」「誰にでも分かる!」しかし実情は難しいし、どの解説を読んでも「カンタンじゃねーよ」と思ってしまう。その理由について以下の仮説をたてた。 解説を書いている人は DP をカンタンに理解できるほど頭がいい頭が良すぎて「読んでも分からない人の気持ち」が分からない解説を読んで「オレならもっとカンタンに説明できるゼ!」という人が現れるそんな人もやっぱり頭がいいので1に戻る以下、無限ループの繰り返しで、世の中に DP の解説が溢れるこれは DP の解説があり過ぎるからもう要らないの
ベルリンで働くITエンジニアのブログ海外IT事情、web3、ブロックチェーン技術のこと考えてブログ書いてます。
この記事は大学生の学生さんで「海外で働いてみようかな」とお考えの方向けに書いた。 若くして海外を目指す方は志があって、アンテナの感度がよくて、おしなべて優秀な方が多いと思う。そんな方向けのアドバイスなのだが、以下を読むときっと「イケてないなー」とか「ダサい発想だな」と思われるだろう。イケてる学生さんにそんな風に思われてでも書くのは、それなりの理由があるからで、まー読むぐらいは読んでみたらどうですかね。 大学名はどーでもいい。学部こそが大切ダサい発言でもこれは聞くべし「大学ぐらいは出ておいたら」新卒採用をディスっても使う時は使うべき. 1)大学名はどーでもいい。学部こそが大切超一流大学の学生さんにとってはちょっと腹立つだろうし、偏差値低い大学の学生さんは安心する話。それは 海外では日本の大学名なんてひとつも知られていない。海外で働いてそこそこエリートの人たちとも仕事をしてきたが、ほぼ全員がト
これをお読みのあなたがブログを書いている、もしくはこれからブログ書いてみようかな、と考えていたらやるべきことはこれ。 最低限でも独自ドメインにすること。できることなら独自システム運営ならなおよし。もう既に独自ドメイン&独自システムでブログを運営している方は以下はまったく読む必要ないです。 独自ドメインとはこのブログで言えばwww.jabba.cloudにあたる部分。 ドメイン名を間借りしていると、ライブドアブログだったら blog.livedoor.jp/<ユーザー名>/ となり、はてなブログだったら<ユーザー名>.hatenablog.com とかになってしまう。それではダメなので年間で数百円とか払ってあなただけの独自ドメインを購入してブログに付けた方がいいですよ、という提案。 たったの年間数百円ではあるがその投資効果は絶大。言いたいのはそんな数百円の話ではなく、独自ドメインにしなかった
サイト名は「 mobet(モベット)」モは目標の「も」。ベットは「賭ける=懸ける」の bet。ドメインは語呂がよさげなので.gq(ジーキュー)にした。 モベットは自分の目標に期限と懸けるお金を設定して、楽しさを100倍にするサービスです。ダイエット、資格試験、恋愛、筋トレ、受験、に mobet。 モベット|お金を懸けた目標はやる気100倍 未達成の時だけ罰金が徴収される仕組みダイエット、語学習得、筋トレ、なんかは最初は「やるぞー」となっても3日坊主で終わるのが誰にでもある。そういう時はこのモベットに目標と懸けるお金を登録する。例えばこんなの。 目標の設定 ポイントは「不二子さんはダイエット目標に1000円を懸けて誓ってる」ところ。 で、期限日の12月31日までダイエットをがんばっていただく。 期限日が来ると。。。 期限日になると登録時に設定した判定者に向けてメールが送信される。判定者は友人
ベルリンでもシンガポールでも IT スタートアップのエンジニアチームで一緒に働いたチームメンバーの中に現地人はひとりも居なかった。そういう現状から IT エンジニアならほぼどこでも移住できますよ、という理屈になる。 現地人とはその国で生まれ育った人のこと。例えば現在働いているベルリンのスタートアップのエンジニアチームにはイタリア人、インド人、ロシア人、ルーマニア人、ポーランド人、スペイン人、日本人(私)が居る。つまり地元ドイツのドイツ人は居ない。シンガポールに居た時もそう。エンジニアチームにシンガポール人はひとりも居なかった。他の会社も探しまくればどこかには居るだろうが、全体的に数が少ないのは確かな話。 その理由はコンピュータ・サイエンスの基礎知識があって、かつまともにコードが書ける人なんてそうそう居る訳ではないからだ。国内人材の方が現地の言葉はもちろん習慣なんかも把握しているので、国内で
海外で仕事をしようと心に決めて、英語を徹底的に勉強しなおした時に足かせになったのが日本の学校で学んだ英文法だった。「3単元」やら「過去完了形」やらの変な日本語の英文法用語が頭をかすめて、英語で読む、聞く、書く、話すのどれにおいてもスピードが遅くなっていた。しかも文法の理解も細かいニュアンスなどになると「?」ということが多々あった。 しかし以下の本に出会ってから霧が晴れたように英文法に関しての理解が深まった。 本書はアメリカやイギリスでも小学生の教科書として使われている。もちろん中は全部英語だ。この本を読んだ時「なぜ私が日本に居た時の英語教師達はこの本のように説明してくれなかったのだ」と憤りすら感じた。そもそも英文法を理解しようとする際にそれを日本語で書かれた文章や日本語で教師が話す説明から得るという方法に無理がある。 そのフローは となる。日本の学校でごく普通に行われている英語授業を受けて
個人開発ではあるが、なんとか公開にこぎつけたのはベルリンにあるシリコンバレー的文化があったことは紛れもない事実。そんな経験からアメリカのある特定の都市から革新的な IT 企業が次々に現れる理由にはそういったシリコンバレー的文化が後押ししているんだろうな、と感じた。 個人開発においては開発者のモチベーションだけが鍵になる。納期も約束もなくただその開発者が「やってみるか」と思ってやる開発においてはそのモチベーションだけが原動力になる。そしてそのモチベーションは本当にもろくて崩れやすい。 こんなの作っても意味ないわこれ公開しても誰もアクセスしねーわこんなしょぼいアプリを公開しても恥かくだけだといった思いはなんども開発者に押し寄せる。で、そういった思いが間違っていることはあまりなく、ほとんどの場合においてそれは正しい。 それでも何百万とある企画の中から0.0001%のキラっと光る企画で諦めずに改善
この本をいきなり読んで「は?」とならないためにコーディングインタビューの予備知識を実体験を交えてここに書く。 今では日本のスタートアップなんかの転職面談ではやっているのかもしれない。だが私は日本に居た時に同種の面接を受けたことは1回も無い。 それに検索エンジンに日本語で「コーディングインタビュー」とか入れてもそれらしいのがあまりヒットしない。その代わり英語で入れたら、わんさとその対策本やら攻略方がヒットする。 このことからも分かるように英語圏の IT エンジニア職へ応募するにあたってコーディングインタビューはほぼ必須と言っていい。私が面接官として応募者をインタビューする際にも必ずやっている。 (ここで言うのは外国の会社だ。日系企業の海外支店は別。日系企業というのは場所が海外にあっても中身は普通の日本企業と考えていただいて大筋では間違っていない。) そのコーディングインタビューとはだいたいこ
Ruby のリファクタリングでオブジェクト指向設計に沿った美しいコードになるまでの方法を書いた。 元ネタはこちらの Ben Orenstein 氏のリファクタリングで、そこに私なりの解説とコードを加えた。かなり追加したので Orenstein 氏の原型とはだいぶ違う箇所もあるがオブジェクト指向設計とリファクタリングに対する考え方は同じなはず。 Refactoring from good to great 全3回に渡ってリファクタリングする。 「イケてない」から「マシ」にするためのリファクタリング「マシ」から「いいね」にするためのリファクタリング「いいね」から「スゲーいいね」にするためのリファクタリング今回は 1.の「イケてない」から「マシ」にするためのリファクタリング。 イケてないコード以下にあるのがなんかイケてないコード。一応動くし、テストもパスしている。でもそのコード品質は平均よりちょ
半年ほど前にソフトウェアエンジニア向けの求人募集ページに簡単なプログラミング系のパズルを出して、それが解けた人だけ応募できる仕組みにしよう、という話になった。 その時期は求人を拡大募集していたのだが、あまりにハズレな人が多かった。私もいくつか面談をしたのだが「CV(履歴書)には高いスキルって書いてるけど、言ってることがなんでこんなに変なの?」と感じてしまう応募者が多かった。これは私だけの意見でなく、他のエンジニア達からも不満が続出した。つまり履歴書のスクリーニングが効いてないということだ。日本よりも海外の方が履歴書を誇張する率が高い気がする。そこで考えたのが求人募集ページにエンジニア向けのパズルを出す、という発想。 言ってはみたもののどんなパズルにしようかと考えると案外難しい。 パズルの条件は以下の3つ。 簡単なパズルにすること。あくまでダメなエンジニアだけを門前払いするのが目的だから、変
『年収は「住むところ」で決まる 』(著:エンリコ モレッティ)を読んだ。これは特に海外転職において「住むところ」選びをする際に、ぜひとも参考にすべき1冊だった。 タイトルにある「年収」について本書ではそこまで言及されていない。単にキャッチーなタイトルを付けただけで、本書の内容を端的に言い表しているのは副題の方。その副題が「雇用とイノベーションの都市経済学」。多くの資料とデータを使って都市経済の移り変わりを説明している。それらは「誰もが知っているけど、その理由がいまいちうまく説明できないこと」だ。 例えば「シリコンバレーは IT 産業のメッカのひとつであり、数多くの IT 企業がそこに集積していること」これは誰もが知っている事実ではあるが、なぜ特定の地域に同種の業態の会社や人材が集まっているのか、を論理的に説明するのは難しい。 IT 産業といえば最もリモートワークに適して産業であり、ソフトウ
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