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note.com/cbd2018
少数色覚の人には就けない職業があります。 例えば信号を見分ける必要のあるパイロットや運転手。例えば炎の色を見分けなければ行けない消防士。 これらは色の判別が業務上必須なので、現状は少数色覚者が就くことはできません。 多くの職業には色覚に対する制限はありませんが、業務特性上少数色覚の人が少ない業界はあるのではないでしょうか。 例えば私はデザイナーですが、高い頻度で色の選定や判断を行うので、他の職業に比べると少数色覚の人は少ないと思っています。 しかし製品開発の現場で、デザインよりもさらに少数色覚の人が少ない業界があるのではないかと私は思っています。 それは電気設計者です。 ハードウェア開発を業種別に(めちゃくちゃ雑に)分けると、私のような外観や使い勝手を検討する「デザイン」、構造や製造方法を検討する「構造設計」と、そして電子部品やそのプログラムを検討する「電気設計」に分類されます。 私は10
先日、「モノシリーのとっておき」というテレビ番組でいわゆる「【感動】色覚補正メガネで初めて色を見た人の反応」系の動画を取り上げていたそうです。 このメガネの件についての自分の考えは以前記事にした通りですので、よろしければそちらをご覧ください。 その番組の内容次第によっては抗議を送ろうとしたのですが、機を逃してしまい内容を確認できていません。 それはそうと、 あの手の動画に対して、私はずっと違和感を持っていました。 詐欺の疑いということに対してではなく、 「なんか感動するポイントがズレてない?」と感じるのです。 その違和感が何なのか、ずっと整理がつけられずにいました。 しかし最近、 「これが違和感の正体かな?」という考えにたどり着きました。 この感覚は私個人の考え方であり、全ての色覚異常者がそうだとは限りません。その点を留意していただき、ご覧いただければ幸いです。 私が持っていたその違和感の
シリーズ、色覚異常の有名人。今回はその第一回目です。 今日ご紹介するのは、Facebookの創始者で知られるマーク・ザッカーバーグ氏です。 ザッカーバーグ氏は、2010年のTHE NEW YORKERのインタビューで「何故Facebookの主要な色は青色なのか?」と聞かれて、このように答えています。 “blue is the richest color for me—I can see all of blue.”自分にとって青色は最も豊かな色だ。全ての青色を見ることができる。この表現はとても秀逸だと感じました。 自分のコンプレックスを感じさせず、インタビュアや記事を読む人にとってネガティブ印象を与えません。自分も青色は好きですが、何故好きなのか聞かれたら、このまんまパクりたいと思います。 この記事の中ではザッカーバーグ氏がオンラインのテストで赤緑系の色覚異常であることを知ったことが明記され
少数色覚者にとって黄緑とオレンジは見分けづらい組み合わせの一つです。この記事のタイトル画像とかなかなか最悪です。 WEB、アプリや印刷物などのメディアではだいぶカラーユニバーサルデザインの考え方が浸透してきており、デザイナーも多様な色覚でも読み違えないように配慮してデザインすることが当たり前になってきていると思います。 Photoshopなどのグラフィックツールには簡単に少数色覚の見え方を確認できるプレビューモードがありますし、AdobeColorを使えば無料で少数色覚の人が混同しやすい色かどうかをすぐに確かめられます。https://color.adobe.com/ja/create/color-accessibility 少数色覚が見分けづらい色の組み合わせだと「-」が表示されるしかし、工業製品の世界では少数色覚にとって見分けづらい緑とオレンジの組み合わせのLEDインジケータ(表示)を
私は少数色覚(2型色覚異常:緑色が弱い)のプロダクトデザイナーです。電化製品の製品デザインをメインの仕事にしてます。もうデザイナー歴としては10年を越えています。 あまり言わないようにしていますが、私がだれかに「自分はデザイナーだけど少数色覚です」と話しをすると、たまにこんなことを言われます。 「それはあなたが持って生まれた個性なんだよ! あのゴッホも色盲だったらしいし、 それは一つの才能だと私は思うよ!」こういうニュアンスのことを言われます。 こういうことを言う人に悪気はありません。何やら励まそうとしていただいているのだな、と理解しています。ありがたいことです。 しかしその内容について、いつも思うことがあります。 クソくらえ。 『個性的』とか『才能』なんてどうでもえぇんじゃ、デザインを仕事としてやっていけるかどうかかどうかが重要なんじゃ。 生活がかかってんじゃい。 って思ってます。 何か
YouTubeなどでたまに「【感動動画】色覚異常の人が色覚補正メガネで本物の色を見た瞬間」という動画を見かけることがあります。 すべての製品を見たことはないですが、自分から見ると「やってんなぁ」と感じてしまいます。 ------------------------------------------------------------------ タイトルの言葉は、自分が10代のときに眼科の医者から言われたことです。 当時自分は、美術大学の進学を検討していました。色覚異常であることは知っていましたが、改めて自分の色覚の特性はどんなものなのか、詳しく知る必要があると考えていました。 そこで、眼科に行って色覚の検査を受けることにしました。眼科では、いくつかの試験を受けさせてもらえました。その結果、自分は2型の色覚異常(緑が弱い)で、中〜強度であることがわかりました。 またその場で、ざっくりと色
JISのピクトグラム(図形)は看板や標識などをデザインする人たちには馴染み深いものです。 上の図などは誰もが目にしたことがあるでしょう。 JISのピクトグラムをそのまま使っていないにしても、参考にしているデザイナーも多いと思います。 この図はJIS(日本工業規格)という団体がつくっており、より多くの人へわかりやすく情報を伝えることを目的にデザインされています。 そのピクトグラムの色が、今年2018年4月に改定されました。http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180420006/20180420006-2.pdf 改定目的は下記の通りです。 今回の改正では、(中略)世界に先駆けて、一般の人だけでなく多様な色覚を持つ人だれもが識別できる色を選定し、規格に採り入れました。 信号機に代表されるように、色は情報を伝えるための重要な要素の一つです。海外にいったとき
先日、ドラマ「高嶺の華」を見ていたら、このようなセリフが出てきました。 女は自分の行動をいちいち説明できない。 口から出る言葉は天邪鬼、 言いながら傷ついて言われては悲しんで でも一人になるとやっぱり泣いてしまうの。ちょっとめんどくせぇ、と思ってしまいがちなセリフですが、女性は身体的にも自分の行動を説明できない精神状態になることはよくあることなんだろうなぁ、思います。 男性の中には自分の精神状態をコントロールできないこと自体に共感ができない人がいますが、鬱っぽくなってしまった時期くらいはあるのではないでしょうか?それが自分自身の考え方ではなく、身体的に来るものだとしたら心の持ちようでは解決できません。 仕事でも同じだと思いますが、何か問題があるのに自力で解決に繋げられない状態というのはとてもストレスになります。 多くの女性は一ヶ月周期でこの身体の変化に付き合っていかなければならないので、素
最近、色覚異常界隈で話題のコカ・コーラカラーボトルチャレンジ。 この5色、実は色覚異常者にとっては絶妙に混同しやすいバランスになっています。 ------------------------------------------------------------ 1.オレンジと黄色の絶妙な距離感------------------------------------------------------------ 以前の記事で「原色に近い彩度であれば色覚異常者でも見分けられる」と書いたことがありますが、絶妙なバランスのものについては高い彩度であっても見間違えることがあります。その代表が黄緑とオレンジです。 自分は2型の色覚異常ですが、おそらくこの組み合わせについては1型でも混同しやすいのではないでしょうか? そしてコカコーラボトルチャレンジのオレンジ色は極めて黄緑と混同しやすいバランスの色
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