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新刊に書いたのでいずれ明らかになるため自分で言います。億りました。 資産1億円を達成したということです。当ブログの読者さまならご存知のとおり、ほぼインデックス投資(国際分散投資したインデックスファンドの積み立て投資)だけでここまできました。 私のポートフォリオの期待リターンは年率+4.4%、リスク(標準偏差)は13.6%です。運用期間は20年弱で、実際のリターンを計算したら年率+6%でした。平凡な実績ですが、期待リターンよりは少し良い方にふれたようです。良い方にふれたのは、たまたまここ数年の相場状況が良かったからだと思います。こんなのは計算期間によってころころ変わるのであまり意味はありません。 それよりも、リスク水準を自分のリスク許容度の範囲内におさめることを重視して、同じ資産配分で毎月1回ひたすら積み立ててきました。年1回程度リバランスをしてきましたが、計算してみたらあまり変わっていなか
本書の内容をひと言でいうと、「個人型確定拠出年金のわかりやすい解説書」です。個人型確定拠出年金のいちばんのメリットは、税制優遇です。 (1) 毎月掛け金を払う時 →全額「所得控除」 (2) 運用している時 →運用益非課税 (3) 受け取る時 →「退職所得控除」「公的年金等控除」 ※ただし、課税口座の受け取り(取り崩し)はそもそも税金がかからないので注意 と税制優遇があります。運用商品を売買する時だけでなく、給料等の所得から控除できるという「投資以外への税制メリット」があるということが強力です。さすが公的に認められた年金制度です。他にもいつくかメリットが本書では示されています。 とはいえ、従来型の確定給付年金では、国が運用利回り確保のリスクを負っていたわけで、確定拠出年金ではそのリスクを個人に押し付ける形になり、これはデメリットとも言えます。だからこそ、税制等で大きく優遇されており、自らリス
三菱UFJ国際投信は、2023年9月8日からインデックスファンド「eMAXIS Slim」シリーズ4銘柄の信託報酬を業界最低水準に引き下げると発表しました。 三菱UFJ国際投信 プレスリリース 2023/8/18 業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』 信託報酬率の引き下げを実施 昨日、日本経済新聞が報道した信託報酬率引き下げ情報(該当記事)の公式発表が出ましたね。気になる引き下げ概要は以下のとおり。 ■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 信託報酬率 年0.1133%以内 → 0.05775%以内 実質的な信託報酬率 年0.05765% 純資産総額 13,729億円 ■eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 信託報酬率 年0.1133%以内 → 0.05775%以内 実質的な信託報酬率 年0.05773% 純資産総額
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります ミもフタもないお話ですが、世の中には、家計的に投資をやっていい人と、やらない方がいい人の二種類がいらっしゃいます。 しかしながら、家計的に投資をやっていい人がひたすら貯金に勤しみ、本来やらない方がいい人が熱心に投資して苦戦しているケースがしばしば見受けられます。投資を始める前の、この出発点の判断を間違えると、将来、苦しい局面に追い込まれかねません。 投資は自己責任で自由にやればいいという考え方もありますが、なにか合理的な判断基準のようなものはないのでしょうか。 金融機関は教えてくれない「家計診断」の方法私自身、10年前に投資を始めるにあたって、いろいろな本を読んで、「自分は投資なんかやって本当に大丈夫なのか?」ということをずいぶん調べました。 そこで分かったことは、良心的な投資本には、投資を始める前に、まず「家計の診断」をするように書かれてい
2024年元日に惜しまれつつ亡くなられた山崎元氏との共著「ほったらかし投資術」(山崎元・水瀬ケンイチ著)の今後の取り扱いについて、出版社である朝日新聞出版の書籍編集部さんとミーティングを行いました。 その結果、「ほったらかし投資術」について、以下の3点を意識合わせしました。 ①これからも山崎氏との「共著」として大切にしたいこと ②「ほったらかし投資術」を水瀬に公式継承すると山崎氏から託されたこと ③今後の内容更新は水瀬が行うが、印税のうち半分は今後ご遺族に支払ってほしいこと ①これからも山崎氏との「共著」として大切にしたいこと 今月、山崎さんが亡くなられたあと、奥様と直接お話する機会があったのですが、山崎さんは「ほったらかし投資術」をとても気に入っていて、金融関係者以外のプライベートな知り合いには本書を渡して回っていたと仰っていました。また、編集さんによれば、山崎さんは入院中も本書を医者た
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 当ブログはいちおう投資ブログですが、今まで投資経験ゼロで預貯金しかしたことがない世の中の大半の人たちも、知っておくべき金融商品があります。 それは…… ズバリ、「個人向け国債 変動10」です。 その理由は、下記の記事に明快にまとめられていますので、ぜひご覧ください。 アサ芸プラス 2014/11/15 山崎元の「なっ得!オヤジのためのマネー講座」 -“個人向け国債”を知っておけ- 「なんだ、週刊誌の怪しい情報かよ」と思うなかれ、上記記事を書いているのはあの山崎元氏です。PV稼ぎのトンデモ記事などではなく、堅いロジックに裏打ちされた役に立つ情報となっています。 個人向け国債 変動10は、預貯金しかしたことがない世の中の大半の人たちも、知っておくべき金融商品だと私も思います。 個人投資家的な観点から見ると、 ・発行体が「国」なので信用リスクはミニ
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記) 低コストのインデックスファンド・ETFをバイ&ホールド、下町個人投資家のインデックス投資実践記を見てやってください。 「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事で取り上げた資産クラス(日本株式、先進国株式、新興国株式、全世界株式、日本債券)ごとのインデックスファンド比較の図表(2024年3月末時点)を、すべて1本の記事にまとめました。各資産クラスの高評価なインデックスファンドが一覧できますよ。※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』を...
三菱UFJ国際投信は、インデックスファンド「eMAXIS Slim 全米株式」を新規設定すると発表しました。 三菱UFJ国際投信 プレスリリース 2023/08/30 『eMAXIS Slim 全米株式』の設定について 気になる商品概要は以下のとおり。 ■eMAXIS Slim 全米株式 ・MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み、円換算ベース)連動 ・信託報酬 年0.09372%以内 ・設定日 2023年9月15日 ベンチマークの「MSCI USA インベスタブル・マーケット指数」は、米国株式市場の時価総額99%をカバーするように設計された、大型株、中型株、小型株を対象とする時価総額加重型び株価指数です。初めて見る指数ですが、カテゴリとしては「全米株式」インデックスファンドですね。 信託報酬は日本最大の投資信託でもある「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります この2か月間、全国各地を週替りで出張行脚しました。その中で気づいた、やってよかったことと、やって失敗したことがあったので、備忘録的にまとめておきます。 (投資とは関係のない雑談です。ご興味がある方だけご覧ください) 今年の春に今の業務についた時、先輩との引き継ぎで、「10~11月は毎日ホテル暮らしと思え」と言われました。大げさなと思いましたが、実際そのとおりになりました。 出張初心者の私にとって、まさに怒涛の2か月間でした。そんな全国出張行脚のなかで、自分なりにやってよかったことと失敗したことがあったので、備忘録的にまとめておきます。(出張族の諸先輩方には常識かもしれませんが……) スーツケースはキャスターがヌルヌル動く良い品物を買ったこと 全国各地への移動では、スーツケースを引きずる時間が思いのほか長かったです。そして、移動中はいろいろな道
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 「水瀬さんが考えるインデックス投資の方法って具体的にどんな感じですか?」 ブログを始めて8年目、こんな質問をされることが増えてきました。 ほとんど毎日インデックス投資に関するブログ記事を書いているのですが、その本数も2,000本を超え、すべてに目を通すのはおよそ無理というレベルになってしまいました。 なので、要点がつかみにくくなっているんだろうなぁと推測しています。 そんな時に「ここを見てください」と言えるページを作っておきたいと思い、インデックス投資の具体的方法についてまとめました。 これは、インデックス投資のバイブル「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)をもとに、他の識者たちのよいところをつまみ食いしつつ、日本の金融環境に合わせてアレンジし、ネット上の無料ツールなどの便利情報を含めてまとめたものです。 比較的短時間
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 今日、政策的な商品券バラマキ憶測に関する、ハッとするようなツイートを拝見しました。 あ、あれ?もしかしてグッドアイディアじゃないですか? RT @golden_lucky: 8割が株を持っていないので株価上昇による景気への影響がないというなら、商品券とかばらまいてないで、日経平均やTOPIXのインデックス型投資信託商品を国民にばらまくとよいのでは — 水瀬ケンイチ (@minasek) 2014, 11月 18 上記ツイートのように、思わず「もしかしてグッドアイディアじゃないですか?」と思ってしましました。 ロイター 2014/11/18 消費喚起へ「地域商品券」、補正で財源補助も=政府筋 もちろん、本人の適性や証券口座をどこに開設するかなど、政策として様々な課題があるであろうことは想像に難くありません。 でも、世界的に見ても預貯金偏重の日本
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 人間、時にどうでもいい考えに取り憑かれてしまうことがあります。 先日、昼休みにスマホを見ていたら、あるニュースが目にとまりました。「交際相手いない若者、男性6割・女性5割」(該当記事)というものです。 (投資とは関係のない雑談です。ご興味があるかただけご覧ください) Yahoo! のトップページに出ていたので、ご覧になったかたもいらっしゃるかもしれませんね。同じような調査は、昔からよく見かけますが、いつもだいたい女性よりも男性の方が恋人がいない比率が高いという結果になっています。これを見てどう思いますか。 どうって言われても、苦笑いしたNHKのアナウンサーの「いやあ、男性には厳しい世の中ですね」みたいな感想を抱いたところで、次の瞬間にはもう忘れて別のことにとりかかる……。多くのかたにとっては、その程度の情報だと思います。 でも、でもですよ。こ
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」がベストセラーになって以来、テレビでも取り上げられ、今や右も左も「ピケティ」という感じです。 なんでも、資本収益率(r)と経済成長率(g)の関係において、「r>g」 であることを明らかにしたとか。具体的には、「資産によって得られる富の方が、労働によって得られる富よりも速く蓄積されやすいため、資産金額で見たときに上位10%、1%といった位置にいる人のほうがより裕福になりやすく、結果として格差は拡大しやすい」(Wikipediaより)とのこと。 私は経済学者ではないので、学術的な議論はよくわかりませんが、これは皆が薄々気づいていたことを証明したものなのだろうなぁと思います。 私たち庶民には「主語」が大きい ピケティの話題は、戦争が富の不均衡に与えた影響とか、富裕層との社会格差の問題、財産税など課税のあり方など、
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 2011年12月16日に行なわれた金融庁の第9回金融審議会「我が国金融業の中長期的な在り方に関するワーキング・グループ」の資料が公開されていますが、その中のモーニングスターの資料が素晴らしかったので取り上げさせていただきます。 金融庁 WEBサイト 第9回金融審議会「我が国金融業の中長期的な在り方に関するワーキング・グループ」議事次第 配布資料 モーニングスター「投資信託に関する現状の課題と対応」(PDF:1,503KB) 詳しくは、上記モーニングスターの配布資料をぜひご覧いただきたいと思います。 37ページありますが、ビジュアルを多用し文字が少なくシンプルにまとまっているので、5分程度ですべて見られると思います。 日本の投資信託に関する現状と課題が、データとともにきれいにまとめられています。 私が個人の資産運用を実践している中で、常々感じて
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 無料のゲームアプリ「人生ゲーム 確定拠出年金編」というのがあったのでやってみたところ、意外とおもしろくて勉強になりました。 このゲームについては、モーニングスターの以下の記事で知りました。 J-PEC「人生ゲーム 確定拠出年金編」、ゲームでDCを考えるきっかけづくり 2015-11-18 ジャパン・ペンション・ナビゲーター(J-PEC)は2015年9月29日にスマートフォンのAndroid版ゲームアプリ「人生ゲーム 確定拠出年金編」の提供を開始。10月9日にはiPhone版もリリースした。タカラトミーとタイアップして制作したゲームは、「人生ゲーム」と同様のゲームの進行に合わせて遊びながら、「確定拠出年金(DC)」を身近に感じ、老後の資金準備に向けて関心を高めることをめざしている。 (DC (確定拠出年金) ニュース J-PEC「人生ゲーム 確
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります アセットアロケーション(資産配分)が決まったら、いよいよ商品選びになります。 インデックス投資をするための金融商品には、大きく分けて「インデックスファンド」「国内ETF」「海外ETF」の3種類があります。どれを使ってもインデックス投資はできるのですが、本連載が想定している読者は、投資に興味はあるけれど未経験、もしくは投資の初心者です(と編集K氏にきつく言われています…汗)。 私は、インデックス投資初心者のかたには、ズバリ、「インデックスファンド」をおすすめします。なぜなら、利便性が高く手間がかからない、言い換えれば、いちばん楽ちんなインデックス商品だからです。 ■インデックスファンドってどんな商品?そもそも投資信託って何!? そもそも、投資信託とは、多くの投資家から集めた小さな資金をひとつの大きな資金にまとめて、運用の専門家(ファンドマネージ
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 最近、「証券優遇税制が終了する前に、クロス取引をした方がいいのでしょうか?」というご質問メールをたくさんいただいております。 その議論は半年前に既に結論が出ており、ブログ記事にも書いて「終わった話題」ですが、証券優遇税制終了を年末に控え、ここへきて真剣に検討する投資家が増えてきたのでしょう。あらためて、まとめておきたいと思います。結論から書くと、 クロス取引は、将来、資産額が「2.25倍以上にはならない」と考える人だけがやるもの ということです。直感的に、「増え過ぎると損するなんておかしいのでは?」と感じるかもしれませんが、これは論理的な事実です。以下、じっくり説明したいと思います。 そもそも、証券優遇税制終了って何よ?という話ですが、今年いっぱいで上場株式等の配当等及び譲渡益に対する税率が、軽減税率10%から本来の20%に戻ることを指します
※本ブログでは記事中に広告情報を含む場合があります 以前、このブログで「運用資産1000万円を超えると、毎年10万円以上運用会社に払っている」という記事を書いたことがあります。 投資信託で運用する場合、タイトルのとおり、たとえ信託報酬が(投資信託の平均信託報酬1.5%と比較して)安いと言われる年率1%であっても、投資額が1000万円になれば、金額にして毎年10万円ずつ運用会社に払っているのだということを認識しようという話でした。 あの記事では投資額の仮定が1000万円でしたが、投資額が8500万円ともなると、また別世界のようです。 2月末時点をベースとしたWATANKOのリスク資産残高85,523千円に対する運用コストは以下のとおりです。 (中略) 2月単月では34千円です。この資産残高のまま1年間運用したと仮定すると単純年換算では408千円、0.48%になります。これが分散投資とインデッ
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 東京証券取引所は、海外ETFのiシェアーズ3銘柄(先進国株・新興国株・フロンティア株)が2013年7月17日に新規上場されると発表しました。 東京証券取引所 東証からのニュース 2013/06/14 ETFの運用残高で世界最大手の「iシェアーズ®」3銘柄が 7月17日(水)、新規上場します 具体的な銘柄は以下のとおり。 ・iシェアーズ 先進国株ETF(1581) MSCIコクサイインデックス連動・信託報酬 年率0.25% ・iシェアーズ エマージング株ETF(1582) MSCIエマージング・マーケットIMIインデックス連動・信託報酬 年率0.18% ・iシェアーズ フロンティア株ETF(1583) MSCIフロンティア・マーケット100インデックス連動・信託報酬 年率0.79% これらは海外ETF投資家にはおなじみの銘柄、TOK、IEMG、
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 世界最大の運用規模を持つ日本の公的年金は、2011年度に国債を含む日本債券の売り手になるとのこと。 bloomberg.co.jp 2011/02/25 公的年金、新年度は国内債「ネットで売り手」に-GPIF理事長(2) 上記記事によると、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の理事長が、2011年度の日本国債の運用について「ネットで売り手になるだろう」と発言。高齢化による年金受給者の増加に伴い、国の年金特別会計の資金不足を補てんするために、国債などの資産を売却せざるを得ないとの認識を示したそうです。 日本国債の主な買い手は銀行と言われていますが、最大手が売り手に回りました。 こうしてだんだんと買い手が減ってきて、最後は銀行間でババの掴ませ合いみたいな様相にならないといいのですが。 買い手のいない債券の金利は果たしてどうなるのか。 ……な
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります インデックスファンドは投資信託の一種ですが、日本の投資信託にはその生い立ちに黒歴史があります。 (もっと言ったら証券市場そのものに黒歴史があるのですが) 現在、それが表に出てくることはほとんどないのですが、日本の投資信託を活用する上で、過去の暗黒歴史を知っておくことは大切なことだと思います。 ちょうどよい記事がありましたのでご紹介します。 東洋経済オンライン 角川総一の投資つれづれ草 2011/01/21 (第17回)日本の投資信託の多くは政策遂行の道具として利用されてきた(1) 詳しくは、上記記事(長文)をご覧いただきたいのですが、ざくっとまとめると以下のような感じです。 ・戦後、GHQの指令による財閥解体や財産税徴収などにより、大量の株式が市場に供給されるに至ったため株価は急落。これに対処するため、大蔵省(当時)は生命保険会社への買い出動
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 先日、ジャーナリストでテレビタレントの鳥越俊太郎氏がニュース番組で、「日本人は貯蓄でやってきた堅実な民族。投資や運用はギャンブルだ」という主旨の発言をしたとかで、Twitterで騒ぎになっていました。 私はその番組を見ていなかったので、「ジャーナリストが本当にそんなこと言うかね?」と若干疑っていましたが、毎日jpのコラムで鳥越氏が同様のことが書かれていました。 【毎日jp 2012/04/07より引用】 ニュースの匠:AIJ企業年金損失問題=鳥越俊太郎 昔の日本では「運用」という言葉は今のように大手を振って闊歩(かっぽ)していたわけではありません。日本では「貯蓄」が美徳だったのです。いつごろからでしょうね? 「運用」とか「ファンド」という言葉が大きな顔をしてまかり通るようになりました。 【引用おわり】 どうやら本当のようです。 これには投資家
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 本日、日経平均は10,255円となり、震災後の高値を更新したそうです。 (SBI証券のチャートより) 世界各国からの支援や政府・日銀の金融緩和政策のおかげもあるかとは思いますが、日本という国の経済は意外としぶといものだと思わずにはいられません。 「1000年に一度」と言われた未曾有の大震災からも、たった1年で平均株価がほぼ回復したということは、ひとつの事実として覚えておきたいと思います。 とはいえ、平均株価は回復しても、震災が日本に残した爪あとは深々と残ったままです。 むしろこれからが正念場かもしれません。 いつか、完全に復興したと言える日まで、自分ができることをするだけです。 <ご参考> 2012/03/11 東日本大震災から1年を振り返る 関連記事 投資は用語を大切に 2024/04/01 個人投資家よ、自立の時! 2024/03/24
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります よく「正解はない」と言われることが多いアセットアロケーションですが、楽天証券のレポートで、山崎元氏がアセットアロケーション方法論を書いています。 楽天証券 レポート&コメント 山崎元「ホンネの投資教室」 第146回 投資主体別、アセットアロケーションの方法論(上)(2011年4月1日) 第147回 投資主体別、アセットアロケーションの方法論(下)(2011年4月15日) 両レポートともに読み応えがあるのでぜひ読んでほしい(というか山崎さんは出し惜しみしなさ過ぎ!)のですが、特に方法論(下)が具体的で面白いです。 個人投資家向けのアセットアロケーション方法について4つ提示されています。 (1) 運用好きの個人:M-V法 (2) 運用が仕事でも趣味でもない一般個人:二段階法 (3) 人的資本に余裕のある個人:「リスク資産セット」への自由配分 (4
昨日、NISA(少額投資非課税制度)の拡充・恒久化が発表され、金融庁でのブロガー座談会に参加しましたが、それを受けて自分はどうするかについて少し考えてみました。 まずは金融庁でのブロガー座談会速報をおさらいします。 新しいNISA制度は、非課税保有期間は無期限化、非課税限度額は1,800万円に拡大、年間投資枠はつみたて投資枠120万円&成長投資枠240万円の合計360万円、口座開設期間は恒久化、対象者は18歳以上、現行制度との関係は新旧分離(現行NISAとは別枠で1,800万円の非課税保有限度額がつく)という豪華仕様となりました。2024年1月から開始となります。 金融庁の資料にあった図表をもとに私が作成したイメージ図を再掲します。 あらためて、素晴らしい制度大改革です。2014年のNISA開始前からずっと直接的、間接的に要望を上げ続けてきた仕様を「ほぼ全部入り」で実現してくれました。当時
先日、出版社経由で某ネットメディアの取材をお受けしました。そこで、ロボアドバイザーなどの Fintech(フィンテック) についてどう思うか?という質問を厚めに受けました。 顧客がいくつかの質問に答えるだけで、最適と思われる資産配分を提案し、定期的に積み立てとリバランスを行なってくれるロボアドバイザーについては、将来性はあるとは思います。しかし、現在のサービスレベルは、投資先のETF等の運用コストに加えて年率1%程度の追加コストを払うという時点で考慮に値しないと考えています。 「運用資産の1%が運用コスト」といえばごくわずかという印象をいだくかたもいらっしゃるかもしれませんが、株式の期待リターンはせいぜい年率5%程度です。期待リターンの年率5%のうち年率1%分が運用コストとして引き抜かれると考えれば、「リターンの20%を毎年自動的に引き抜かれる」という計算になります。 例えば、100万円を
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 少し前ですが、公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、2012年度7-9月期の運用が5,287億円の黒字、運用利回りがプラス0.49%になったと発表しました。 今まで、マスコミ各社は年金運用がマイナスになった時は鬼の首を取ったように大騒ぎしてきました。ちょうど1年前は3.7兆円の赤字、運用利回りマイナス3.32%でしたが、その時のマスコミの反応はこうでした。 2011/12/04 恒例のマスコミによる公的年金叩きですが、よく見ると各社で違うぞ… 各社こぞってこのニュースを取り上げています。もちろん、叩き論調です。さらには、YOMIURI ONLINEなど損失の絶対額だけを示して、運用総額や運用利回りを記載しない(金額だけだと巨額損失に見えるが、運用資産全体の利回り的には大したことがないのにそれを見せない)「悪意ある
日本社会について「格差が拡大している」「二極化が進んでいる」という趣旨の話を聞いたことはないでしょうか。 しかし、実際には単なる「思い込み」かもしれません。データで見ると世間のイメージに反して所得格差は縮小しているようです。所得格差は世界標準の「ジニ係数」とう指標で測定されます。ジニ係数の値は0から1の間をとり、係数が0に近づくほど所得格差が小さく、1に近づくほど所得格差が拡大していることを示す。一般に0.5を超えると所得格差がかなり高い状態となり是正が必要となると言われています(出所:野村證券 証券用語解説集) それでは、日本のジニ係数を見てみましょう。 上記グラフを見ると、1999年以降に上昇ペースが上がったものの、直近2014年から2017年にかけては低下に転じています。なんとなく意外じゃないですか? 新自由主義がどうしたこうしたで格差が拡大したとよく言われている「アベノミクス」の時
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 多くの企業と同じように、勤務先が確定拠出年金(DC)を導入することになり、社員に資産配分を決めさせています。 私が決めたDC年金の資産配分は以下のとおりです。 日本株式インデックス 15% 先進国株式インデックス 55% 新興国株式インデックス 30% 配分の考え方はシンプルです。個人運用で積み立て投資している株式部分(債券部分を除く)の配分と同じです。 <参考記事> 2014/01/02 2013年12月末のアセットアロケーションと主な投資商品 せっかくの非課税口座ですので、期待リターンが高い株式クラスだけをあてがおうと考えました。また、この配分は、期待リターンとリスクともに計算済みで、慣れ親しんだ数値なので、自分にとってはわかりやすいというのもありました。 この資産配分で、マッチング拠出をフル活用して、拠出限度額いっぱいまで毎月積み立てて
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