――アルバム収録の全10曲、全て河内 肇さんがアレンジをされています。 アンジェラ: 河内さんは十年来の私のピアノの先生でもあるんです。浜田省吾さんを始めポップスの仕事もされているけど、ジャズピアニストでもあって、私がアメリカの音楽学校に行くときに背中を押してくれた人でもある。今は真のパートナーと言える存在ですね。私は自分の意図したことをすごくハッキリ言うんです。登場人物の誰々の感情はこの楽器で表現しよう、この曲のここにはオーボエとクラリネットが必要なんだとハッキリ言う。そうすると河内さんは、それを汲んでくれた上で、ここはこういう楽器のこういう音もいいかもしれないよといったふうに、私のアイデアをネクストレベルに持っていってくれるんです。誰よりも私の楽曲を深く聴いて、咀嚼して、適切なアレンジを施してくれる。クレジット的には河内さんは編曲ですけど、実際はふたりのコラボレーションで曲ができあがっ